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シティーハンター ベイシティウォーズ
| 放送年 | 1990年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 制作 | Sunrise |
東京湾に新しいアイランドリゾートが建設され、世界最強のスーパーコンピュータによって運営されている。シティーハンター一味は開幕パーティーに招待されたが、美樹とかおりだけが到着した。やがて彼女たちとパーティー参加者全員が、亡命中の南米独裁者ジェネラル・ギリウムに人質として捕らえられる。人質を救うのは、亮と海坊主の役目となる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
東京湾に建設された新感覚のアイランドリゾートが完成し、最新鋭のスーパーコンピュータによって管理される豪華施設の開幕パーティーが開催される。シティーハンターのメンバーも招待されるが、会場に到着したのは美樹とかおりだけだった。そこへ突如、亡命中の南米独裁者・ジェネラル・ギリウムが武装部隊を率いて施設を占拠。参加者全員が人質となってしまう。リゾートの外に取り残された冴羽獠と海坊主は、人質奪還のために孤軍奮闘することになる。みどころ・魅力
① 獠と海坊主のバディアクション
普段は対立することも多い冴羽獠と海坊主が、人質救出という共通の目的のために共闘する展開は本作の最大の見せ場。それぞれ異なる戦闘スタイルが交差する派手なアクションシーンが連続し、劇場版ならではのスケール感と迫力で描かれている。② コメディとシリアスの絶妙なバランス
シティーハンターシリーズならではの笑いとアクションの絶妙な融合が本作でも健在。獠のお調子者ぶりや海坊主のキャラクター性が随所でギャグとして機能しつつも、人質を巡る緊迫した状況とのコントラストが独特のテンポ感を生み出している。③ 豪華リゾートを舞台にした非日常感
東京湾に浮かぶアイランドリゾートという閉鎖空間がそのまま戦場と化す設定が、作品にユニークな緊張感を与えている。1990年代の洗練されたビジュアルで描かれるリゾート施設の雰囲気と、そこに持ち込まれる銃撃戦の対比が鮮烈な印象を残す。キャスト・声優一覧






















スタッフ
| 監督 | こだま兼嗣 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 神村幸子 |
| 音響監督 | 浦上靖夫、小林克良 |
| ED | 荻野目 洋子「Rock My Love」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
シティーハンターを「知っている」と言うとき、たいていの人間はふわっとした輪郭を知っているだけだ。「もっこり」「冴羽獠」「XYZ」——それがずっと自分にとってのシティーハンターだった。通ってきていない。空気として吸い込んでいるだけ。
そういう状態でこのベイシティウォーズを見た。1990年、50分強の劇場版。東京湾のアイランドリゾートを南米の独裁者が占拠して、人質を助けに行く。設定の荒っぽさが、まず気に入った。細かいことを言わない時代の、細かいことを言わない話。
神谷明の声で冴羽獠が動いていた。「あ、これが本家か」という感覚があった。2回目に流したとき、初回は素通りしていたコメディパートの間の取り方が、かなり計算されていることに気づいた。
「バカを演じている男」のぎりぎりのかっこよさ
シティーハンターを単なるアクション×コメディと言うのは、半分しか言っていない。冴羽獠というキャラクターの設計が、このジャンルで一番面倒くさい構造をしている。
彼は意図的にバカを演じている。女性を見れば「もっこり」、ちょっとしたことで大げさに反応する。でも実際は超一流の殺し屋で、誰よりも状況を把握している。このギャップが「コメディと見せかけたシリアス」の核心なのだが、ベイシティウォーズはそのバランスをかなりうまく処理している。
劇場版という尺の短さが、ここでは利いている。テレビシリーズなら説明に時間をかけられるが、50分ではそれができない。だから作劇がシンプルになる——人質を助ける、それだけ。でもその「それだけ」の中で、冴羽獠がどういう人間かをアクションで見せきってしまう構成になっている。
海坊主との関係が、この作品の温度を決めている。玄田哲章が声を当てているキャラクターで、冴羽獠と対になるような存在。二人とも「弱みを見せない男」なのに、その弱みが滲んでしまう瞬間がある。1990年の作品で、男二人の関係性がこれくらい丁寧に描かれているのは、今見ても引っかかる点だった。
「強くて軽い男」という造形は、今の感覚だと古いと感じる人もいると思う。でもこの作品の場合、軽さは鎧であることが随所に滲んでいる。バカを演じているのは、真剣にやると傷つくからだ——という読み方を入れると、コメディのテンポが少し違って見えてくる。それが本家シティーハンターの設計の芯にあるもので、劇場版の短い尺でも、その芯はちゃんと残っていた。
特に刺さったシーン
終盤、冴羽獠がジェネラル・ギリウムと対峙するあたりのシーケンスが、この作品の密度を一番感じた場面だった。ここまでのコメディパートを全部引き受けて、神谷明の声がトーンを変える瞬間がある。台詞の軽さはそのままなのに、声の奥の質感が変わる。こういうことができる人間が主役をやっているからこそ、このシリーズが成立していたんだなと思った。
玄田哲章の海坊主は、この映画での出番がそこまで多くないのに、一声で「この人がいる場の空気」が確定する。登場した瞬間に画面が少し重くなる感じ——声の物理的な存在感というのが確かにあって、それを久しぶりに実感した。
伊倉一恵の槇村香は、人質シーンでの声の芝居が印象に残った。怯えながらも冷静さを保とうとするあの感じ。セリフ的には大したことを言っていないのに、声に立体感がある。この3人が同じ画面に揃う時間は短いが、それぞれが別の重力を持っているのがよく分かる。
読んで見たくなったら——『シティーハンター ベイシティウォーズ』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- シティーハンターは知っているが実はほとんど見ていない、という人(入門として丁度いい尺)
- 80〜90年代のアクションアニメの空気をそのまま楽しめる人
- 神谷明・玄田哲章の演技を改めてちゃんと聞きたい人
- 50分で完結するものを探している人
合わない人
- ストーリーの深みや伏線回収を求める人(この映画はそこを目指していない)
- 女性への「もっこり」ネタが今の感覚と合わない人
- 現代的な作画クオリティや演出を期待して見る人
次に見るなら
ルパン三世 カリオストロの城——「軽いくせに実は真剣な男」が動くアクション劇場版として。冴羽獠とルパンは、コメディ外装でシリアスを包むという意味でかなり近い設計をしている。1979年とさらに古いが、キャラクターの重力の据え方が似ていて、並べて見ると面白い対比になる。
シティーハンター(TV版)——ベイシティウォーズで気に入ったなら、テレビシリーズで冴羽獠と槇村香の関係性がどう積み重なっていくかを追ってみるといい。劇場版は「関係が完成した後」の話として作られているので、順番が逆になっても面白みは変わらない。
機動警察パトレイバー the Movie——同じ1990年前後に作られた劇場版アニメで、真逆の「重くてリアルな路線」。コメディを一切排した同時代の別解と並べると、当時の劇場版アニメが持っていた幅の広さを実感できる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『シティーハンター ベイシティウォーズ』は現在、dアニメストア・Netflix・Huluの3サービスで視聴できます。サブスクに加入済みであれば追加費用なしですぐに楽しめますので、気軽に視聴を始められます。劇場版シリーズの中でも特にアクションとコメディのバランスに優れた一作ですので、シリーズファンはもちろん初めて触れる方にもおすすめです。
