※本ページはアフィリエイト広告を含みます。

クレヨンしんちゃん ちょ~嵐を呼ぶ 金矛の勇者
| 放送年 | 2008年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
異世界からの侵略者との戦いを描いたコメディーファンタジー冒険譚。暗黒世界「ドンクライ」の支配者・ダークは人間界の征服を企てる。ドンクライには三つの宝と勇者の伝説があり、ダークは銅の鐘を手に入れるが、ある男が他の二つの宝(金の槍と銀の盾)を人間界に送る。シンノスケが…
作品概要・あらすじ
あらすじ
暗黒世界「ドンクライ」を支配する暗黒大魔王ダークは、三種の宝を揃えることで人間界の征服を企んでいた。銅の鐘の入手には成功するが、ある男の機転によって残り二つの宝「金の槍」と「銀の盾」は人間界へ送り出されてしまう。ひょんなことから金の槍を手にした野原しんのすけは、伝説の「勇者」として世界の命運を賭けた戦いへと巻き込まれていく。クレしんならではのギャグと感動が絶妙に絡み合う、コメディ×ファンタジーの劇場版アドベンチャー。みどころ・魅力
① コメディとファンタジーが融合したクレしん流冒険活劇
本格的なダーク・ファンタジー設定の中に、しんのすけらしいシュールなギャグが絶え間なく盛り込まれている。勇者伝説という王道の枠組みを使いながら、クレしんにしかできない独特の笑いと展開でラストまで一気に楽しめる仕上がりになっている。② 5歳児が「勇者」として世界を救うという痛快な逆転劇
金の槍を手にした野原しんのすけが、大人たちも太刀打ちできない暗黒世界の敵に立ち向かう。荒唐無稽でありながら熱く、ひろし・みさえや春日部防衛隊との絆が随所に光り、クレしん劇場版お馴染みの家族の温かさもしっかりと描かれている。③ 「ドンクライ」の世界設定に滲み出るユーモアセンス
作中の固有名詞やキャラクターの随所に、思わずクスリとさせるネーミングセンスが光る。シリアスな黒幕とコメディ全開のしんのすけとの対比が絶妙で、子どもから大人まで異なる視点でそれぞれの楽しみ方ができる作品になっている。キャスト・声優一覧








スタッフ
| 音響監督 | 大熊昭 |
|---|
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「また異世界もの?」というのが最初の反応だった。しんちゃん劇場版のファンタジー路線はこのあたりから続いていて、タイトルの「金矛の勇者」という語感も、RPGっぽすぎてちょっと身構えた。でも見始めたら、その身構えが30分で解けた。ドンクライという世界、三つの宝、勇者の伝説、ダークという支配者——そういうベタな構成をこれだけ真顔でやれる映画、最近ほとんど見かけない。
しんちゃん映画の配信、本当に少ない。U-NEXTにこの作品があるのを見つけたとき、正直驚いた。劇場版に限ってこんなに抜けが多いのは何かライツ的な事情があるんだろうけど、しんちゃんファンとして毎回引っかかる部分ではある。この作品は今U-NEXTで見られる。ひとまずそれだけで十分ありがたい。
2回目に通しで見たとき気づいたのは、脚本が最初からギャグとシリアスの「ズレ」を計算して組んでいるということだった。笑える場面が分離されているんじゃなくて、全体がそのテンションで動いている。ひとつの映画としての設計が、思ったよりしっかりしていた。
「選ばれた人間」が一人もいないまま、世界が救われる話
この映画を単純なRPGパロディとして見ると「まあ笑えたね」で終わる。でも構造として見ると、ファンタジーの「勇者」という概念を解体する話として機能している。
ドンクライ側の論理では、三つの宝を手にした者が勇者であり、世界の危機を解決できるのはその者だけ、という前提がある。選ばれた存在が選ばれた役割を果たす——ファンタジーの基本文法だ。ところがしんのすけはその前提をまったく理解していない。理解しようともしていない。それでも話が進むにつれ、何となく宝を手に入れて、何となく勇者の位置に収まって、何となく敵を倒していく。
この「何となく」は笑いどころとして機能しているが、同時にこの映画が一貫して言っていることでもある。野原一家は誰一人、英雄的な存在ではない。藤原啓治さんが演じる広志は、「よくわかってないけど体で動く普通の父親」以上でも以下でもない。美冴はうるさくて合理的な主婦で、ひまわりは赤ちゃんだ。それでも全員がそれぞれの場面で役割を果たした結果、世界規模の問題が片付いてしまう。
矢島晶子さんのしんのすけが一切「英雄らしく」ならないのがこの映画の核で、覚醒する瞬間があるとしたら、本人が意識していない場面だ。「お前が勇者だ」と言われてもどこかピンときていない。こおろぎさとみさんのひまわりに至っては、赤ちゃんなのに宝の一つに選ばれる場面があって、それが全然違和感なく成立する。この「成立してしまう」感覚がしんちゃん劇場版の毎回の強みであり、異世界設定を借りながら最終的に野原一家という「システム」の話に帰着させるのが、この映画の地味に誠実なところだと思う。
特に刺さったシーン
終盤、野原一家が全員で動き始める展開に入るあたりから、空気が変わる。序盤のギャグパートとトーンが明確に違うのに、しんのすけのテンションだけは変わらない。その「変わらなさ」で感動を作るのがしんちゃん映画の手癖で、この作品でも同じ構造が機能していた。
藤原啓治さんの広志が見せる「覚悟を決めた顔」の場面は、台詞の量が多くない。むしろ少ない。それでも存在感がある。台詞回しより間の取り方で感情が出るタイプの演技で、広志が本気を出す瞬間の静かさは毎回引っかかる。この映画でも同じで、2回見るとそのシーンへの入り方が最初と全然違って見えた。
矢島晶子さんのしんのすけは、ギャグのタイミングが本当にうまい。笑わせようとしている声と真顔で言っている声が同時にある。その二重性が劇場の音響空間で増幅されると、笑いながら少し胸に来る変な感覚になる。配信で見たとき「劇場ほど効かないな」と思ったのが、この映画の惜しいところでもある。
読んで見たくなったら——『クレヨンしんちゃん ちょ~嵐を呼ぶ 金矛の勇者』はU-NEXTで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- しんちゃん劇場版を年に1本見るルーティンがある人
- ドラクエ・ファンタジーの「勇者もの」の文法に慣れている人(ほど笑えるつくりになっている)
- 野原一家全員がそれぞれ動く場面が好きな人
- 藤原啓治さんの広志が好きな人(この作品は広志の出番が多め)
- 子どもと一緒に見たい大人(笑えるレイヤーがそれぞれある)
合わない人
- ファンタジーとして本気で見ようとすると設定の粗さが気になる
- しんちゃんのギャグテンポに慣れていない人
- コメディよりシリアスなドラマを期待している人
次に見るなら
別の映画世界に入り込むファンタジー路線として、クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズが近い射程にある。こちらは西部劇の映画世界に迷い込む設定で、パロディとしての精度がさらに上がっている。野原一家が揃ってジャンルを壊していく構造は同じで、しんちゃん劇場版の「異世界×家族」が好きなら続けて見る価値がある。
「普通の家族が普通に頑張ったら何となく勝った」という構造が刺さった人には、クレヨンしんちゃん ちょ~嵐を呼ぶ ロボとーちゃんも合う。こちらはSFだが、父親の描き方が中心にあって、広志というキャラクターが好きなら見て損はない。
しんちゃん以外で同じ感覚を求めるなら、ドラえもん 新・のび太の大魔境が近い。異世界冒険×家族の絆、子ども向けに作られているけど大人が見ると別の味がする、という点でこの映画と似たポジションにいる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『クレヨンしんちゃん ちょ~嵐を呼ぶ 金矛の勇者』は現在U-NEXTで配信中です。U-NEXTの月額プランに加入すれば、すぐにお手持ちのデバイスで視聴できます。コメディとファンタジーが絶妙にブレンドされたクレしん劇場版の一作として、ぜひこの機会にお楽しみください。