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D・N・A² ~何処かで失くしたあいつのアイツ~ (1995)
| 放送年 | 1995年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 3話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | MADHOUSE |
ジュンタの玄孫娘が、自分の存在を保つためにジュンタがメガプレイボーイのままでいるよう時間を遡って戻ってきた。彼女と共に、ジュンタを永遠にメガプレイボーイのままにしておきたいという目的を持つ老人も現れる。ジュンタが攻撃されるようになると、愛する者たちを守るためにメガプレイボーイに戻らざるを得なくなる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
平凡な高校生・モテナイ男ジュンタの前に、未来からやってきた少女・ハルが現れる。彼女の目的は、ジュンタがやがて「メガプレイボーイ」と化し100人の女性との間に子をもうけることで人類の危機を招く未来を変えること。ところが手違いが重なり、ジュンタはメガプレイボーイのDNAを覚醒させてしまう。さらに、その未来を守ろうとする別の時間旅行者まで現れ、ジュンタの日常は騒動の渦に巻き込まれていく。みどころ・魅力
① ドタバタと切なさが同居するラブコメ展開
タイムトラベルという設定を軸に、ギャグとシリアスが絶妙に混在する物語が魅力。ジュンタが愛する人々を守るためにメガプレイボーイへと変身する場面では、笑いの裏に確かな感情が宿り、単純なお色気コメディにとどまらない深みを感じさせます。② 変身・二面性というアイデンティティテーマ
「冴えない自分」と「モテすぎる自分」の二面性を持つジュンタの葛藤は、自己イメージと他者からの評価のギャップをコミカルに描いています。90年代の恋愛観を反映しつつ、変身ものとしての爽快感も兼ね備えた独特の構造が楽しめます。③ コンパクトなOVAならではの密度の高さ
TVシリーズの4話OVA版は、テンポよくストーリーをまとめており、短時間でも満足感のある構成が特徴です。原作マンガのエッセンスを凝縮した映像化として、1995年当時のアニメ表現と音楽の雰囲気を楽しむことができます。キャスト・声優一覧











スタッフ
| キャラクターデザイン | 高橋久美子 |
|---|---|
| OP | L’Arc~en~Ciel「Blurry Eyes」 |
| ED | Sharan Q: シャ乱Q「Single Bed」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「アイツのアイツって何」という疑問から始まった。意味がわかりそうでわからない、絶妙に説明拒否をしたタイトルだ。まず前提として、これはTVシリーズ(1994年・全12話)を見た人向けのOVAで、いきなりここから入ると登場人物の関係性がほぼ把握できないまま終わる。TVを完走してから来ること、これが絶対条件だ。
最初に見たときはギャグのテンポと90年代ラブコメの乗りに正直ついていけなかった。でも2回見直したとき——主人公ジュンタがいちばん怖がっているのは「なってしまうこと」そのものだと気づいて、急に作品の輪郭が変わった。笑わせながら、芯のところはけっこう残酷なことをやっている。
「なりたくない自分」になることで、愛する人を守れるかという話
SF設定——未来の子孫が過去に来て主人公の遺伝子を管理しようとする——を前にすると、どうしても「タイムパラドックスものとして見よう」という構えになる。でもこのOVA、SFとして見るとほぼ破綻している。時系列の整合性より「そのとき、そのキャラクターが何を感じるか」の方を徹底的に優先している。1995年の段階ですでにそういうゆるさを意図的に選択している作りだ。
核心はジュンタという男の「二重性」だと思っている。女性を見ると気持ち悪くなるのに、体の中にはメガプレイボーイの遺伝子が眠っている。いわばはっきりした形の「なりたくない自分」の存在だ。そこへ未来から玄孫娘が現れて「メガプレイボーイのままでいてほしい」と言う——自分の存在を守るために。
この構図、単純に「主人公が変わっていく話」ではなく、「自分を変えることを他人に望まれたとき、どう答えるか」という問いになっている。さらにジュンタが攻撃を受けて愛する者を守るためにその「なりたくない自分」に戻らざるを得ない展開が加わって——OVAの全3話はここに向かって走っている。
「才能があるのに使いたくない」「ある種の自分になることへの恐れ」は、90年代の少年漫画が繰り返し触れていたテーマで、桂正和作品はその文脈で読める。後年のZETMANが「力を持つことの暴力性」を正面から描いたとすれば、DNA²はその原型をドタバタラブコメの形式に埋め込んで処理した作品として見ることができる。笑いで包まれているから見逃しやすいが、後に残るのは笑いじゃない。
特に刺さったシーン
林原めぐみが演じる佐伯倫子は、このOVAでのポジションが絶妙に難しい。TVシリーズからの経緯を知っていると、彼女がジュンタに向ける感情の重さがわかる分、見ていてしんどい。林原めぐみという声優は、感情を爆発させるより「ぎりぎり抑えているときの声」の方が怖い。終盤、倫子がジュンタの変化を目の前にして何かを諦めるような静けさがあって——あそこの息の置き方に気づいたのは2回目に見たときだった。台詞の内容じゃなく、間と呼吸で演じている。
それと、まだメガプレイボーイに「戻っていない」段階のジュンタが、自分の弱さを承知の上で「でも俺はこっちの自分でいたい」という態度を崩さずにいる序盤のくだりが妙に引っかかる。コメディの文脈で処理されているのに、「これ、笑っていい場面なのか」という違和感が残る。そういう引っかかりが後々まで残る作品は、たいてい何かを持っている。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- TVシリーズを完走していて「続きが見たかった」と思っていた人
- 桂正和の絵柄・世界観が好きで原作マンガも読んでいる人
- 90年代ラブコメのテンポとノリを懐かしめる人
- 林原めぐみの演技を細部まで追いたいコアなファン
- コメディの皮を被った、芯の苦い話が好きな人
合わない人
- TVシリーズ未視聴でOVAだけ見ようとしている人(確実に置いていかれる)
- 90年代ギャグコメのテンポや演出に生理的な拒否反応がある人
- SFとしての整合性や伏線回収を期待している人
- 今すぐ見たい人(配信も物理メディアも現状手段が存在しない)
次に見るなら
同じ桂正和作品で「力と自分の在り方」を描いたものとして、電影少女がある。ラブコメの形式を持ちながら、主人公が「どういう人間でいたいか」を問われ続ける構造はDNA²に近い。TVアニメ1992年版で、DNA²が気に入ったなら次はこちらへ。
タイムトラベル×感情の重さという軸で探すなら、彼氏彼女の事情(1998年)。「なりたい自分」と「ありたい自分」の乖離をもっと直接的に描いていて、同時代の空気を共有している。庵野演出のクセが強いが、それ込みで好きになれる人には別格の作品だ。
「コメディに見えて後半でトーンが急変する90年代OVA」という括りなら、GS美神 極楽大作戦!!のOVA版が近い空気感を持っている。笑わせながら、気づいたら芯のところに触れている構成が似ている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『D・N・A²』OVA版は現在国内の主要サブスクリプション配信サービスでの配信が確認されていません。視聴を希望する場合は、DVD等の物理メディアを利用する方法が中心となります。90年代ラブコメの雰囲気を楽しみたい方は、ぜひ入手してみてください。


