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ドラえもん のび太の創世日記
| 放送年 | 1995年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
のび太は夏休みの研究宿題のテーマを探していた。アダムとイブの罪のせいで宿題という苦しみを受けていると文句を言うのび太に、ドラえもんは世界創造の様子を観察できるひみつ道具を与えた。のび太はそれを日記のようなレポートにまとめるつもりだった。やがてスネ夫、ジャイアン、しずかも参加し、みんなで世界の誕生を見守ることになった。
作品概要・あらすじ
あらすじ
夏休みの自由研究のテーマに頭を悩ませていたのび太は、「宿題なんてアダムとイブのせいだ」と文句をこぼす。呆れたドラえもんは、ひみつ道具「世界創造セット」を取り出し、のび太に小さな世界を丸ごと作って観察するよう提案した。最初はのんきに楽しんでいたのび太たちだったが、やがてその世界には人類が誕生し、文明が発展し始める。スネ夫・ジャイアン・しずかも加わって創造主として世界の歴史を見守るうち、想像をはるかに超えた展開が待ち受けていた。みどころ・魅力
① 「神様視点」で見る壮大なスケール感
のび太たちが小さな世界の創造主となり、恐竜の時代から人類の誕生・文明の発展までを早送りで目撃するダイナミックな展開が最大の見せ場。劇場版ならではのスケールで描かれる”神様ごっこ”が、いつしか本格的なドラマへと昇華していく構成は見応え十分です。② 創造した世界に芽生える「責任と絆」
遊び半分で始まった世界創造が、やがてその世界の人々への感情移入へと変わっていく過程が丁寧に描かれています。子どもたちが「自分たちの行動が世界に影響する」という重みに気づき成長していく姿は、コメディ色の強いドラえもん映画の中でも異色の深みを持つポイントです。③ 1995年らしい手描きアニメーションの温かみ
デジタル全盛以前の手描きセル画ならではの温かみある作画で、壮大な世界の歴史が描かれています。当時の劇場版ドラえもんが誇る高密度な作画クオリティを、レトロな映像体験として楽しめる点も、現代から振り返って鑑賞する魅力のひとつです。キャスト・声優一覧










スタッフ
| 音楽 | 菊池俊輔 |
|---|---|
| OP | 山野 聡子「ドラえもんのうた」 |
| ED | 海援隊「さよならにさよなら」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
たぶん最初に見たのは小学生の頃、テレビの再放送だった。「のび太が世界を創る」というタイトルだけで意味がわからなかった。ドラえもん映画はたいてい「どこかへ冒険に行く」形なのに、これは最初から手元のノートの中に世界を作るという話で、スケール感が逆なんだよな、と後になって気づく。最近、1990年代の大山ドラえもん映画を順番に見返していてこれを引っ張り出した。「宿題のために世界を創る」という出発点の馬鹿らしさと、そこから転がっていく話の重さのギャップが、思っていたより全然きつかった。子どもの頃はたぶんそこまで考えていなかった。
「宿題として生まれた命」が、宿題じゃなくなるまでの話
のび太が世界を創り始める動機が「夏休みの研究テーマを探している」というのがすごい。神様になる理由が宿題。そこにフジコ・F・フジオの誠実さがある。
ひみつ道具「創世セット」で手帳の中に世界を作ると、その中では時間が猛スピードで流れる。のび太たちが見ている間に惑星が生まれ、海ができ、生命が進化し、やがて人間のような知的生命体が現れる。のび太としては「こんな面白いレポートネタ、他にあるか」くらいの感覚だったはずだ。
でも物語が中盤を過ぎると、その感覚は変わっていく。彼らが観察している「ミニチュアの人間たち」は、もう記録対象じゃない。戦争もあれば愛情もある、独自の文化を持ち、喜んで泣いて死んでいく存在だ。のび太たちは「神」の視点から彼らを見ているが、その神たちは小学生で、明確な意志も覚悟もなしに世界を創ってしまった。
「責任」という言葉を子どもはあまり実感を持って使えない。でもこの映画はその感覚を言語化せずに描く。のび太がその小さな世界の命を前に何かを感じる瞬間があって、それは「夏休みの宿題を終わらせよう」という気持ちとは全然違う何かだ。これを「成長」と一言で片付けるのは違う気がする。もっと曖昧で、もう少し重い。
フジコ・F・フジオのSFはこういう問いを持ち込むのがうまい。「もし人間が神と同じ力を持ったら」という命題を、子ども向けのフォーマットでちゃんと正面から扱う。答えは出さない。ただ、のび太たちが経験を通じて何かを知る。それで十分だという作りになっている。大山のぶ代さんのドラえもんが、このシリーズの中でも特に「見守る」姿勢に徹している印象で、のび太に何かを教えるというより、のび太が気づくのを待っているような間の取り方をしている。演技の話でもあるし、脚本の設計でもある。
特に刺さったシーン
創った世界の住人たちが独自の文明を作り上げ、祈りや儀式のようなものをはじめる場面がある。のび太たちが「神様」として崇められるような状況になって、ジャイアンがちょっと調子に乗って、スネ夫がそれを面白がって、しずかがなんとなく居心地悪そうにしている——そのやりとりが妙にリアルだった。四人の反応がそれぞれキャラクターそのままで、ギャグとして機能しながら、「神になった小学生たち」という状況のおかしさをちゃんと映し出している。たてかべ和也さんのジャイアンはこういうシーンで特にいい。得意げになるときの声と、後でバツが悪くなるときの声の落差が大きい。
終盤の、どちらを選んでも何かを失う局面でのび太がした選択は、子どもが見ても「これは辛い」とわかる構造になっていて、答えを出すまでの間が思ったより長い。音楽も派手に煽らない。その静けさがかえってきつかった。2回目に見ると、そこへ向かうための伏線が序盤からずっと置かれていたことがわかって、また違う重さがある。
読んで見たくなったら——『ドラえもん のび太の創世日記』はU-NEXTで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 大山ドラえもん時代の劇場版を順番に見返している人
- フジコ・F・フジオのSF短編が好きで、あの静かな問いかけの感触を映画で求めている人
- 派手なアクションより、静かな感情の変化と余韻に乗れる人
- 「子ども向けの話が実は全然子ども向けじゃなかった」という体験をしたい人
合わない人
- ドラえもん映画に大規模な冒険とスペクタクルを期待している人(この映画のスケールは終始内向きで小さい)
- テンポが速く展開が動き続ける映画を好む人
- 1990年代の作画・音響クオリティに慣れていない人
次に見るなら
同じ「創造と責任」のテーマで語れる作品として、まずドラえもん のび太と夢幻三剣士(1994)を挙げたい。前年の作品で、のび太が「自分が主人公の夢の世界」に入り込む話。創世日記が「外から世界を見る」なら、夢幻三剣士は「中から世界を体験する」構造で、対になって見ると面白い。大山ドラえもん時代の中でも感情の振れ幅が大きい一本。
時をかける少女(細田守版・2006)は「取り返しのつかない選択」という感触が近い。中盤まで軽いトーンで進んで、終盤の重さが全然違う場所に連れていく構造が共通している。創世日記のあの終盤の間が好きなら、たぶん刺さる。
風の谷のナウシカは直接関係ないが、「人間が制御できないスケールの何かと向き合う」という感覚が似ている。のび太たちが感じた「創ったのに制御できない」という戸惑いの大人版として見ると、両方の見え方が変わる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『ドラえもん のび太の創世日記』は、U-NEXT・Netflix・Huluの3サービスで現在視聴できます。いずれも月額サブスクリプションで追加料金なく楽しめますので、すでにいずれかに加入中の方はすぐに視聴を始められます。お気に入りのサービスでぜひ1995年の名作劇場版をお楽しみください。
