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劇場版 Free!–the Final Stroke– 前編
| 放送年 | 2021年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Kyoto Animation |
日本代表として、遥、凛、育也はシドニーの水泳ワールドカップに参加するため向かう。彼らは世界トップクラスの選手たちと対戦することになるが、この大会を乗り越えることができるのか。これは京都アニメーションの「Free!」シリーズのクライマックスである。
作品概要・あらすじ
あらすじ
日本代表として世界の舞台へ歩み出した七瀬遥は、松岡凛、桐嶋郁弥とともに、シドニーで開催される水泳ワールドカップへと向かいます。そこで待ち受けるのは、世界トップクラスのスイマーたち。これまで仲間と築き上げてきた絆と、自分だけの「景色」を追い求めてきた遥の想いが、いよいよ世界という大海原で試されることになります。京都アニメーションが描いてきた「Free!」シリーズのクライマックスを飾る劇場版二部作、その前編。遥が次のステージで何を見出すのか、静かな決意とともに物語は加速していきます。みどころ・魅力
① シリーズ集大成へ向かう「世界の舞台」
これまで国内での競技と成長を描いてきたシリーズが、ついに世界大会へと舞台を移します。日本代表として戦う遥たちの姿は、TVシリーズからのファンにとって感慨深いもの。積み重ねてきた物語がクライマックスへ収束していく高揚感が、本作最大の見どころです。② 京都アニメーションが描く圧巻の水中作画
透明感のある水の表現と、しなやかな泳ぎの動きは京都アニメーションならでは。光が水面に揺らめくシーンや、選手たちが水を切る躍動感あふれる作画は、劇場のスクリーンでこそ映える美しさです。映像作品としての完成度の高さを存分に味わえます。③ 遥が見つめる「自分だけの景色」
世界トップとの対戦を通じて、遥が何を感じ、どんな答えにたどり着くのか。仲間との絆と、個として泳ぐことの意味が交差する心理描写が丁寧に描かれます。前編はその葛藤が深まっていく重要なターニングポイントとなっています。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 河浪栄作 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 河浪栄作 |
| キャラクターデザイン | 西屋太志、岡村公平 |
| 音楽 | 加藤達也 |
| 美術監督 | 笠井信吾 |
| 音響監督 | 鶴岡陽太 |
| ED | オルクゥデックス「Heading to Over – Version:Free -」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
正直に書くと、水泳アニメで泣かされるとは思っていなかった。テレビシリーズは「作画がきれいな青春もの」くらいの距離感で追っていたし、劇場版を前編・後編に分ける構成と聞いたときも、引き延ばしじゃないかと斜に構えていた。それが、シドニーへ飛ぶ遙たちを大きなスクリーンで眺めているうちに、いつのまにか姿勢が前のめりになっていた。最初は世界大会の高揚感を期待して座っていたのに、運ばれていったのはもっと内側、遙が水と向き合う一人の時間のほうだった。テレビシリーズで積み上げてきたものが、ここで静かに回収されていく感覚がある。劇場の暗がりだから素直に効いた、というのも正直なところだ。
世界の舞台に立って初めて、「なぜ泳ぐのか」がわからなくなる話
この前編が描いているのは、勝利でも栄光でもない。むしろその逆で、世界トップクラスの水に触れた遙が、自分がなぜ泳いでいたのかを見失っていく過程だ。これまでのシリーズで遙の動機は「仲間と泳ぐこと」だった。けれど代表として一人で異国のプールに立つと、その理由が手のなかからこぼれていく。隣にチームメイトがいない水は、こんなにも広くて静かなのかと、彼の背中越しに思い知らされる。
面白いのは、この作品が遙の迷いを「成長前の通過儀礼」として安く処理しないことだ。世界の選手たちは敵役として描かれない。彼らはそれぞれの理由で水に入っていて、その多様さが逆に遙を追い詰める。みんな違う動機で速く泳いでいる。じゃあ自分の動機は何だったのか——と。タイトルの「Free」が、自由形の競技名であると同時に「自由とは何か」という問いに化けてくる構造が、ここにきてようやく牙を見せる。
前編は答えを出さない。問いを丁寧に立てて、観客を宙づりにしたまま暗転する。後編ありきの構成だから当然なのだが、その未完成さが不思議と心地よい。泳ぐ理由なんて、本当はそんなに簡単に言語化できるものじゃない。その「言葉にならない感じ」を、説明ではなく水の質感と表情の芝居で見せてくる。単なるスポーツものの続編ではなく、一人の人間が自分の核を探り直す内省の映画として撮られている。
特に刺さったシーン
終盤、世界の選手と並んでスタート台に立つ遙の、あの無音に近い間。島﨑信長の芝居が、ここでほとんどセリフに頼らない。呼吸の音と、ごく短い独白だけで、迷いと意地が同時に乗っている。声を張り上げないことで逆に伝わってくる種類の演技で、劇場の音響だからこそ呼吸の震えまで拾えた。家のスピーカーだったら気づかなかった細部だと思う。
そしてやっぱり凛だ。宮野真守の松岡凛は、遙とは別の場所で別の戦いをしていて、その対比が効く。前に出る凛と、内へ潜る遙。同じ代表でも泳ぐ理由のかたちがこんなに違う。序盤の二人のやり取りで、宗介を演じる細谷佳正の落ち着いた声が一本芯を通していて、騒がしくなりすぎないバランスを支えていた。派手な見せ場より、こういう静かな場面の積み重ねのほうが後から効いてくる映画だった。
読んで見たくなったら——『劇場版 Free!–the Final Stroke– 前編』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- テレビシリーズを追ってきて、遙や凛の歩みに思い入れがある人
- 勝敗より、登場人物の内面の揺れをじっくり見たい人
- 京アニの水の作画と、抑えた芝居の妙を味わいたい人
- 「答えが出ない前編」を許せる、後編まで付き合う覚悟のある人
合わない人
- シリーズ未見で、ここから入ろうとしている人(前提を知らないと置いていかれる)
- 一本で完結するスポ根的なカタルシスを求めている人
- 派手な大会の盛り上がりだけを期待している人
次に見るなら
競技を通して人間の内面を掘る話が好きなら、同じ京アニのツルネ -風舞高校弓道部-がいい。弓道という静の競技を題材に、勝ち負けより「どう向き合うか」を描く手つきがFree!と地続きだ。
世界の舞台で自分のスタイルを問い直す物語に惹かれたなら、フィギュアスケートのユーリ!!! on ICEを。一人の選手が「自分の演技とは何か」を探していく構造が、遙の迷いと響き合う。
仲間と競技、その両方の重さを浴びたいなら劇場版 ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦もおすすめ。チームで泳ぐことの意味を考えたあとに見ると、また違う角度から効いてくる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
劇場版 Free!–the Final Stroke– 前編は、dアニメストアとDMM TVで配信されており、どちらのサービスでも視聴することができます。アニメ作品のラインナップが充実した両サービスなら、シリーズをまとめて追いかけたい方にもぴったりです。気になる方はぜひチェックしてみてください。