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事情を知らない転校生がグイグイくる。
| 放送年 | 2023年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 13話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Studio Signpost |
西村は同級生からの「死神」というあだ名でいじめられていた。しかし転校生・高田はそのあだ名を気に入り、明るくおっちょこちょいな彼女との友情により、孤立していた西村は殻を破り始める。二人は夏休みの楽しく温かい思い出と友情の物語を紡いでいく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
「死神」というあだ名で同級生から避けられ、教室で孤立していた高校生・西村。ある日、彼の隣の席に、明るくおっちょこちょいな転校生・高田さんがやってきます。事情を知らない高田さんは「死神」というあだ名をかっこいいと気に入り、グイグイと距離を詰めてくるのでした。最初は戸惑う西村でしたが、裏表のない高田さんとの交流を通じて、少しずつ心を開いていきます。二人が紡ぐ、ひと夏の温かくも騒がしい友情の物語です。
みどころ・魅力
① 「グイグイくる」高田さんの天真爛漫な魅力
明るくおっちょこちょいで、人の事情を気にせず真っすぐ踏み込んでくる高田さん。その裏表のない言動が、孤立していた西村の世界を少しずつ変えていきます。彼女のポジティブなエネルギーが作品全体を明るく彩り、観ているこちらまで元気をもらえるヒロインです。
② 不器用な二人が築く、じれったくも温かい関係
距離感に戸惑う西村と、まっすぐ近づく高田さん。すれ違いと歩み寄りを繰り返しながら、ぎこちなくも確かに縮まっていく二人の関係。ラブコメらしいくすぐったさと、友情とも淡い恋ともつかない機微が丁寧に描かれ、思わず応援したくなります。
③ ひと夏の思い出が彩る、心温まる日常
学校生活や夏休みの何気ない一コマが、二人にとってかけがえのない思い出になっていきます。派手な事件ではなく、日常の小さな出来事を積み重ねていく作風が持ち味。観終わったあとにじんわりと優しい気持ちが残る、癒し系の青春コメディです。
キャスト・声優一覧


















スタッフ
| 監督 | 影山楙倫 |
|---|---|
| シリーズ構成 | ヤスカワショウゴ、星川孝文 |
| キャラクターデザイン | 嘉手苅睦 |
| 音楽 | 増田俊郎 |
| 美術監督 | 呂佳芳 |
| 音響監督 | 原口昇 |
| OP | 近藤 玲奈「アルコルとポラリス」 |
| ED | キトリ「ココロネ」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルで全部わかった気になって再生した。事情を知らない転校生が、グイグイくる。それ以上でもそれ以下でもなさそうだ、と。転校生ものには昔から弱い体質なので、中身を確かめる前にとりあえずボタンを押していた。
ところが一話の途中で、想像していた「グイグイ」とは質が違うことに気づく。押しの強さよりも、相手の「事情」を知らないがゆえの無防備さのほうが効いてくる。死神なんてあだ名を本人が気まずそうに受け流しているところへ、何も知らない転校生が真顔で「かっこいい」と返してしまう。あの温度差が、一話の肝だ。
二回目に見たときは、笑いの合間に挟まる西村の表情の機微ばかり追っていた。最初はギャグとして流したカットが、二周目だと別の意味を帯びてくる。タイトルで内容がわかる系だと油断していたぶん、その奥行きに少し面食らった。
「事情を知らない」ことが、いちばん強い肯定になる
この作品のタイトルは、ただの状況説明じゃない。「事情を知らない」という一語が、そのまま物語の核を握っている。
普通、人の優しさには知識が乗っている。あいつは死神と呼ばれて避けられている、関わると面倒だ——そういう前提を全員が共有していて、その上で接するか避けるかを決める。西村を取り巻いていたのは、悪意というより、その「文脈を知っている人たちの距離感」だ。知っているからこそ、誰も近づかない。
そこへ、文脈をまるごと持たない人間がやってくる。高田は西村が何と呼ばれているかも、どう扱われてきたかも知らない。だから彼女の「かっこいい」「いっしょにいたい」には、計算も気遣いも、裏の事情も一切乗っていない。条件のない肯定というのは、こんなにも軽くて、こんなにも重い。受け取るほうの西村が最初うまく処理できないのも当然だ。今まで向けられてきた視線の文法と、まるで違うのだから。
だからこれは、単に明るい女の子が暗い男の子を救う話ではない。レッテルというものが、それを知らない誰かが一人現れた瞬間にあっさり効力を失う——その構造を、夏休みのゆるい時間の中で淡々と見せている話だと思う。西村が殻を破っていくのは、彼が強くなったからというより、彼を縛っていた「事情」が、高田の前でだけ存在しないことになっているからだ。誰かのまっさらな目に映る自分は、世間が貼った札とは別物でいられる。そういう逃げ場の話として、二周目以降はずっと刺さっていた。
特に刺さったシーン
序盤、高田があのあだ名を「気に入った」と本人に向かって言ってしまう場面。ここでの種﨑敦美の芝居が、ずるい。嫌味でも同情でもなく、本当に何の含みもなく嬉しそうに言うから、聞いているこっちまで「あ、これは本物だ」と腑に落ちてしまう。おっちょこちょいなキャラの軽さと、芯にある真っ直ぐさを、声のテンションひとつで両立させている。
対して小原好美の西村は、言葉数より「間」で語る。返事に詰まる時の息の吸い方、ワンテンポ遅れる相づち。あの抑えた芝居があるから、たまにこぼれる素の声が際立つ。終盤、彼が自分から一歩踏み出すくだりでは、声のトーンがほんの少しだけほどけていて、二回目で気づいて思わず巻き戻した。
脇では、福山潤が演じる茜の父のさりげない距離感もいい。子どもの世界に踏み込みすぎず、でも見ている。日野大地役の河西健吾も含めて、騒がしくしすぎないキャスティングが、この作品のゆるい体温に合っている。
読んで見たくなったら——『事情を知らない転校生がグイグイくる。』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 派手な事件より、関係性がじわじわ変わる日常の温度を味わいたい人
- 転校生もの・二人組の空気感そのものが好きな人
- あだ名やレッテルに、ひとつくらい心当たりがある人
合わない人
- 毎話わかりやすい起伏や大きな展開がないと物足りない人
- 恋愛がはっきり前進して決着するところまで見たい人
- 終始ゆるいギャグのテンポが、間延びに感じてしまう人
次に見るなら
二人の距離感だけで物語が回る心地よさが好きなら、からかい上手の高木さん。一対一のやり取りを淡々と積み重ねる構造はかなり近い。からかう側とからかわれる側の温度差にニヤニヤできるはず。
孤立していた人間が、誰かのおかげで殻を破る話に弱いなら古見さんは、コミュ症です。。レッテルや思い込みを、まわりが少しずつ更新していく過程がたまらない。テーマの根っこはこの作品とよく似ている。
「人前の顔」と「素の顔」のギャップを見せ合う関係が刺さったならホリミヤもおすすめ。学校での印象と、二人きりの時間で見える本音の落差を、地に足のついたトーンで描いている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
本作「事情を知らない転校生がグイグイくる。」は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TVで配信されており、これらのサービスで視聴できます。アニメ作品に強いdアニメストアをはじめ、複数の動画配信サービスで取り扱われているため、ご自身の環境に合わせて選べます。気になった方は、これらのサービスでチェックしてみてはいかがでしょうか。
よくある質問
まとめ
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