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ルパン三世『ナポレオンの辞書を奪え』
| 放送年 | 1991年 |
|---|---|
| フォーマット | スペシャル |
| 話数 | 1話 |
| 制作 | Tokyo Movie Shinsha |
ルパン三世の家宝の秘密が明かされる。その場所はナポレオン・ボナパルト所有の辞書に記されていた。歴史的自動車レースの賞品として辞書が登場すると、悪名高いルパン三世と彼の犯罪集団は、世界の超大国と競いながら辞書を奪うため、あるいは盗むために世界中を駆け巡る。祖父が残した莫大な財宝を掘り起こすため。
作品概要・あらすじ
あらすじ
ルパン三世の家宝にまつわる秘密が、ナポレオン・ボナパルト直筆の辞書に記されていた。その辞書が伝説の歴史的自動車レースの賞品として争われることになり、ルパン一味は世界の超大国と熾烈な争奪戦を繰り広げる。次元・五ェ門・不二子も加わり、祖父が残した莫大な財宝を巡る壮大なドタバタ劇が全世界を舞台に展開する。みどころ・魅力
① ルパンの「家宝の謎」という異色の動機
いつもは他人のお宝を狙うルパンが、今回は自分の祖先・アルセーヌ・ルパンにまつわる家宝を追うという設定が新鮮。ルパン家のルーツに迫る物語構造がSPならではのスケール感を生み出している。② 自動車レースを舞台にしたスピーディーな展開
歴史的な自動車レースという舞台設定が、ルパン定番の「盗む」以外の方法でも辞書を狙えるという多彩な攻防を生む。カーアクションとスパイ的な頭脳戦が絡み合うテンポよい展開が最後まで飽きさせない。③ 世界各国の諜報機関とのスケール大きな対決
ルパン一味の敵が世界の超大国・諜報機関というスケールの大きさがTVシリーズとの差別化ポイント。銭形警部との追いかけっこだけでなく、国際的な陰謀が絡む重厚さと、コメディタッチのバランスが絶妙。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 出﨑統 |
|---|---|
| 音楽 | 大野雄二 |
| 美術監督 | 光元博行 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
ルパンのテレビスペシャルって数が多すぎて、正直どれがどれかわからなくなる。「ナポレオンの辞書を奪え」というタイトルも最初は「ああ、あのへんのやつか」くらいの認識で見始めた。91年制作、バブル末期の空気がうっすら残っている時代。そのせいか絵に妙な余裕がある。ガチャガチャした現代のアニメとは質感が違って、最初の10分で「これは座って見るやつだ」と判断し直した。2回目に見たとき気づいたのは、カーレースの絵面の作り込みで、あそこに当時のスタッフの本気が詰まっている。
「祖父の遺産」という名の、ルパンが唯一勝てない相手の話
ルパン三世という男は基本的に全部勝つ。警察も、対峙する組織も、世界の超大国も、最後にはひっくり返してみせる。それがルパンというキャラクターの文法だ。ところがこの作品には、ルパンが決して勝てない相手が出てくる——それが「ルパン一世の存在」そのものだ。
ナポレオンの辞書に家宝の秘密が隠されているというプロットは、一見するとただの宝探しコメディに見える。でももう少し引いて見ると、ルパン三世が「孫」という立場で動いているこの構図が面白い。彼は普段、誰かの子孫でも後継者でもなく、ただルパン三世として世界を好き勝手に動き回っている。ところがこの話に限っては、祖父が残した地図を追って走り回る立場に追いやられる。追う側ではなく、遺産に引きずられる側。
ナポレオンの辞書というアイテムの選び方も意味深で、辞書というのは「言葉の定義」を集めたものだ。ルパン一世が何を遺したのかは財宝の話として語られるけれど、本当に遺されたのは「ルパン」という名前の定義なのかもしれない。孫が祖父の辞書を奪いに行く——その行為の中に、自分という存在の来歴を探す動きが重なって見える。単なる冒険活劇として消費すると気づきにくいが、2回目に見るとこの構図がじわじわと効いてくる。
91年という時代も関係している。ルパンシリーズが長く続いてきた中で、キャラクターの「背景」を掘り下げる方向性が出てきた頃だ。祖父の遺産という縦軸を持ち込むことで、普段は飄々として過去を語らないルパンに、珍しく「自分の根っこ」みたいなものが透けて見える瞬間がある。それがこのスペシャルの、地味に刺さる部分だった。
特に刺さったシーン
大塚明夫が演じるマッカラムが絡む場面は全部良かった。あの人の声は低音で仕事をしているというより、中音域の太さで場を支配するタイプで、画面の中で妙な存在感を発揮する。敵なのか味方なのか判断しにくい立ち位置のキャラクターに当てると特に映えて、「こいつが動くとき何かある」と体が反応するようになる。そういう役者としての使い方が91年の段階で既に確立されていたことに、改めて驚く。
カーレースのシーケンスは終盤にかけての畳み掛けが気持ちよくて、複数の勢力が同時に動いているのに混乱させない演出のさばき方が丁寧だった。最初に見たとき「うまいな」と思って流したところを、2回目でコマ単位で追い直したら、背景の車の配置まで計算されていてちょっと笑った。こういう部分にスタッフの矜持がある。
読んで見たくなったら——『ルパン三世『ナポレオンの辞書を奪え』』はU-NEXTで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- ルパンの「どこかの時代のやつ」を一通り見てきたコアファン
- カーアクション・レース要素のある冒険ものが好きな人
- 大塚明夫の声が好きで、それだけで1本見られる人
- キャラクターの背景設定に興味があり、「ルパン一世って何者」が気になっていた人
合わない人
- ルパンをほぼ見たことがなく、キャラクター関係を一から理解しながら見たい人
- 91年の作画・テンポが肌に合わない人(今のアニメに慣れていると最初の30分はゆっくり感じる)
- スペシャル作品の「一話完結・後に引かない」軽さが物足りない人
次に見るなら
ルパン三世 バビロンの黄金伝説(1985年劇場版)は同じく「ルパンの家系・財宝」に絡んだ縦軸を持つ作品で、スペシャルよりスケールが大きい。ナポレオンの辞書でルパンの来歴に興味が出たなら次はここ。
ルパン三世 ルパンVS複製人間(1978年劇場版)は、ルパンが「自分は何者か」という問いに正面から向き合わされる構造を持つ。コメディより少し重心が低く、ルパンの核にある部分が見える一本。
カリオストロの城(1979年)は言うまでもないが、カーチェイスの演出・テンポの快楽という意味ではここが到達点。ナポレオンのレースシーンが気持ちよかったなら、見比べると面白い。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『ルパン三世「ナポレオンの辞書を奪え」』は、U-NEXTで視聴できます。ルパン三世の家宝の謎という普段とは異なる動機で描かれる本作は、シリーズファンはもちろん、初めて視聴する方にもおすすめできるSP作品です。U-NEXTの無料トライアルを利用すれば、まずは試しに視聴することもできます。
