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雪椿は満月狐に抱(いだ)かれて
| 著者 | 一ノ谷鈴 |
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帝都の片隅にある士族の屋敷、そこの粗末な離れで、紅子はひとりきりで暮らしていた。赤い左目ゆえに家族に疎まれていた彼女は、家を出て新たな生き方を探すため、日々帝都をさまよい歩くようになった。 ある日、紅子は金色の目を持つ華族の青年、晴臣と出会う。「やっと、お会いできた」涙ながらにそう告げる彼の姿に、彼女は前世の記憶を取り戻す。 前世の彼女は、晴臣を従え、あやかしと戦っていた。晴臣は何度も転生しながら、ただひたすらに彼女を探していたのだった。紅子の現状を知った晴臣は、彼女を守り、幸せにしたいと言って自分の屋敷に連れ帰る。 以前とはまるで違う、何もかもが目新しい暮らしを楽しみつつも、紅子の胸にはとまどいも生まれていた。前世の自分は、何かやり残したことがあるのではないか、そんな思いがこみ上げてくるようになっていたのだ。 彼女はその思いに突き動かされるようにして、前世の記憶の手がかりを探し
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目次
まとめ
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