メトロポリス

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2001メトロポリス

メトロポリス

★ 3.7 / 5.0冒険ドラマラブコメSF
放送年2001年
フォーマット劇場版
話数1話
原作漫画
制作MADHOUSE

大都市メトロポリスでは、人間とロボットが共存する世界が厳格な階級制度と偏見に支配されている。日々、不安と暴力が増加していた。人権侵害容疑で臓器取引をしていると疑われる科学者ラフトン博士を追って、日本人刑事禁止班と甥の健一がメトロポリスに到着する。博士の研究所で、健一はロボット少女との運命的な出会いを経験する。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

人間とロボットが共存する未来の巨大都市メトロポリス。そこは華やかな繁栄の裏で、厳格な階級制度とロボットへの根深い差別が渦巻く世界だった。人権侵害の疑いがかかる科学者ロートン博士を追って、私立探偵の伴俊作と甥の健一が日本からこの街へやって来る。やがて健一は、博士の研究所で生み出された謎の少女ティマと運命的に出会う。自らの正体を知らないティマと過ごすうち、二人は街に渦巻く巨大な陰謀と、メトロポリスそのものの存亡に関わる秘密へと巻き込まれていく。

みどころ・魅力

① 手塚治虫×大友克洋×りんたろうの豪華布陣

原作は手塚治虫、脚本を大友克洋、監督をりんたろうが手がけた劇場アニメ。日本アニメ史を彩る才能が結集し、原作の精神を受け継ぎながら壮大なスケールの映像作品へと昇華させた、まさに一級のクリエイティブが堪能できる一本です。

② 圧巻の美術が描く退廃と荘厳の都市

重厚な摩天楼、地下に広がる暗い労働区画、そして光あふれる地上。手描きと3DCGを融合させた緻密な背景美術が、繁栄と格差が同居するメトロポリスの世界観を圧倒的な密度で描き出します。クラシックジャズが彩る音楽演出も必見です。

③ ロボット少女ティマが問いかける「心」

自分が何者かを知らないまま健一と心を通わせていくティマ。彼女の存在を軸に、人間とロボットの境界、差別や支配といったテーマが静かに、しかし鋭く描かれます。終盤に向けて高まる感情の濃度は、ジャンルを超えて多くの観る者の心を打ちます。

キャスト・声優一覧

ロック・ホーム
ロック・ホーム
メイン
岡田浩暉
ティマ
ティマ
メイン
井元由香
敷島ケン一
敷島ケン一
メイン
桂 小林
桂 小林
アセチレン・ランプ
アセチレン・ランプ
サブ
千葉繁
サブ
池田勝
サブ
若本規夫
ハム・エッグ
ハム・エッグ
サブ
江原正士
伴俊作
伴俊作
サブ
富田耕生
レッド公
レッド公
サブ
石田太郎
アトラス
アトラス
サブ
井上倫宏
豚藻負児
豚藻負児
サブ
滝口順平

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スタッフ

監督りんたろう
キャラクターデザイン名倉靖博
音楽本多俊之
美術監督平田秀一
音響監督三間雅文
OPAtsuki Kimura, Minako ‘mooki’ Obata「Metropolis」
OP本田雅人「Metropolis」
EDmooki「There’ll Never Be Goodbye」

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

「手塚治虫の映画」と聞いて、正直そんなに身構えていなかった。名前だけは知っている、教科書の偉人みたいな人。どうせ古い絵柄の優等生アニメだろう、くらいの気分で再生した。ところが、あの丸っこいキャラクターたちが歩いているのが、とんでもなく作り込まれた摩天楼の街で、最初の数分で面食らった。手描きの線と緻密な背景が、噛み合わない一歩手前で踏みとどまっている、あの妙な質感。レトロな顔をしたキャラが、わりと容赦のない世界へ放り込まれていく。十分も経たないうちに「これは舐めていた」と座り直した。可愛い絵だな、で済む話ではなかった。

「お前は誰だ」と問い返されて、人間のほうが黙り込む

表向きは、ロボットの少女ティマと少年・健一が出会う物語だ。けれど画面の奥でずっと鳴っているのは、もっと冷たい話だと思う。この街は徹底した階層でできている。地上の高みに人間、その下に差別されるロボット、そしてその狭間で仕事を奪われ燻っている人間たち。巨大なジグラットの塔は、そのまま社会の縦の構造をかたどっている。権力者は新しい支配の象徴として一体の少女型ロボットを作らせる——玉座のてっぺんに据えるための「道具」として。

その道具が、終盤で「私は…誰?」と問う。ここがこの作品の芯だと思っている。彼女は自分が人間なのか機械なのか分からないまま、人に愛され、人を愛しかけ、そして利用される。境界線を引こうとするほど、線そのものが消えていく。面白いのは、答えに詰まるのがロボットの側ではなく、見ている人間の側だということ。この街は誰かを下に置かないと回らない社会で、その最下層に据えるはずだった存在が、自分の出自を問い始めた瞬間に、構造ぜんぶがぐらつく。単に「ロボットにも心がある」という優しい寓話ではなく、下を作って成り立っている世界の脆さを突いてくる。脚本が大友克洋だと後で知って、あの社会の不穏さの出どころに納得した。

特に刺さったシーン

終盤、塔が崩れていくところに、やたらと陽気な古い洋楽がかぶさってくる。あの落差で完全に持っていかれた。世界がゆっくり壊れていくのを、能天気なメロディが見送っている。悲鳴も爆発音も、その甘い歌の下に沈んでいく。崩落の作画も、瓦礫の一枚一枚がちゃんと重さを持って落ちていって、ここで息を止めた。玉座にたどり着いたはずの少女が、結局そこで何を手にしたのか——画面が静かになったとき、思わず椅子の背に体を預けてしまった。脇を固める声も効いている。千葉繁のアセチレン・ランプ、江原正士のハム・エッグといった、いかにも裏側で蠢く連中の声が街に油っぽい質感を足していて、若本規夫の低い声がどこかで響くたびに画面が一段重くなる。可愛い絵柄なのに、声の方が先に大人の話だと教えてくる。

読んで見たくなったら——『メトロポリス』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • レトロな絵柄と重いテーマのギャップに痺れる人
  • 背景美術や群衆の作り込みを画面の隅まで眺めたい人
  • 「人間と機械の線引き」を考えさせる話が好きな人
  • 音楽の使い方で物語の意味が反転する瞬間に弱い人

合わない人

  • 主人公二人の感情をもっと丁寧に追いたかった人
  • 説明的なセリフで世界観を整理してほしいタイプの人
  • 明快なハッピーエンドを求めている人

次に見るなら

AKIRA——脚本を手がけたのが同じ大友克洋。巨大都市と、暴走する力と、街そのものが崩れていく感触が好きなら、こちらの方がもっと直球で殴ってくる。

イヴの時間——人間とロボットの境界という同じ問いを、静かなカフェの会話だけで掘っていく作品。メトロポリスの轟音とは正反対の、ささやかな手触りで考えさせられる。

銀河鉄道999——同じ監督によるレトロフューチャー。機械の身体と、持つ者と持たざる者の格差というテーマが地続きで、あの古い絵の重さが好きなら間違いなく合う。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
劇場版『メトロポリス』は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TVの3つの配信サービスで視聴することができます。いずれもアニメ作品のラインナップが充実したサービスですので、ご自身の利用環境や月額プランに合わせて選ぶとよいでしょう。気になった方は、まずは各サービスの無料お試し期間などを活用してチェックしてみてください。

よくある質問

Q. 『メトロポリス』はどこで配信されていますか?
A. 2026年時点で、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3つのサービスで配信されています。いずれも見放題でアニメ作品を多数取り扱っているサービスです。
Q. 原作はどんな作品ですか?
A. 「漫画の神様」と称される手塚治虫が描いた同名漫画が原作です。本作の劇場アニメ版では脚本を大友克洋、監督をりんたろうが担当しています。
Q. どんなジャンルの作品ですか?
A. 未来都市を舞台にしたSF作品で、冒険やドラマの要素を含みます。人間とロボットの関係を軸に、社会の階級や差別といったテーマを壮大なスケールで描いています。
Q. 初めて観る人でも楽しめますか?
A. はい、1本で完結する劇場作品ですので予備知識がなくても楽しめます。緻密な美術とジャズ音楽による独特の世界観は、初見の方にこそ味わってほしい魅力です。

まとめ

劇場版『メトロポリス』は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TVの3つの配信サービスで視聴することができます。いずれもアニメ作品のラインナップが充実したサービスですので、ご自身の利用環境や月額プランに合わせて選ぶとよいでしょう。気になった方は、まずは各サービスの無料お試し期間などを活用してチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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