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I・Я・I・A ZЁIЯAM THE ANIMATION
| 放送年 | 1994年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 6話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Ashi Productions |
イリアは、ある少女と彼女が憎むことを愛するエイリアン生物の物語です。シリーズは兄のグレンが仕事を受けるところから始まります。彼は賞金稼ぎで、その驚異的なスキルで知られています。熟練した見習い賞金稼ぎでもあるイリアは彼に同行します。その仕事とは、宇宙ステーションの乗組員と積み荷がどうなったのかを調査することです。言うまでもなく、事態は想像以上に複雑です。
作品概要・あらすじ
あらすじ
熟練の賞金稼ぎである兄グレンに師事する見習いのイリア。ある日グレンは、消息を絶った宇宙ステーションの乗組員と積み荷を調査する依頼を受ける。イリアも同行するが、現場で二人を待ち受けていたのは、人知を超えた強大なエイリアン生命体との遭遇だった。一度触れれば死をもたらす恐怖の存在に追い詰められながらも、イリアは生き残りをかけて戦い抜く。その激闘の果てに、彼女はこの怪物と深く因縁で結ばれることになる。みどころ・魅力
① 少女賞金稼ぎが体を張るアクションの疾走感
主人公イリアは見習いとはいえ、ひるまず敵に立ち向かう実力者。宇宙ステーションという閉鎖的な舞台での逃走・戦闘シーンは緊張感が高く、1994年制作とは思えない躍動感あるアニメーションで描かれる。ガンアクションとスーツアクションが交差する独特のスタイルに引き込まれる。② 実写映画「ゼイラム」シリーズの世界観をアニメで深掘り
本作は井口昇監督の実写特撮映画「ゼイラム」を原作とするアニメーション作品。映画ではなしえなかったキャラクターの過去や世界観の広がりをアニメならではの自由度で描いており、実写ファンはもちろん、本作から入った視聴者にも奥行きある設定が楽しめる。③ ホラー色を帯びたSFのエイリアン「ゼイラム」の異質な恐怖
敵であるゼイラムは、単なるモンスターにとどまらず不気味な知性と不死性を持つ異形の存在として描かれる。追い詰められる恐怖と謎めいた設定が相まって、アクションとホラーが絶妙に融合した独自のムードを作り出しており、他のSFアニメとは一線を画す異色作に仕上がっている。キャスト・声優一覧




















スタッフ
| 監督 | アミノテツロー |
|---|---|
| 原案キャラデザ | 桂正和 |
| キャラクターデザイン | 伊藤岳史、深沢幸司 |
| OP | 「”溶けていく夢の果てに, At the End of the Melting Dream”」 |
| ED | 冴子「”夢は遠いけれど」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
ZEIRAMといえば実写のほうが先にある。雨宮慶太監督の特撮映画、あの奇妙な造形のエイリアンと、志穂美悦子が演じた賞金稼ぎの女。そこから逆算してこのOVAに辿り着いたのだが、最初は「アニメ版って補完なのかスピンオフなのか」がよくわからなくて少し警戒した。見てみると、これは実写の前日談——イリアがどこから来た人間なのかを掘り下げる作品で、実写を知っていれば「あ、だからああなのか」という補強として機能し、知らなくても単体で成立するよう設計されている。1994年という時代の文脈で見ると、OVAという媒体が一番攻めた絵を出せた時代の産物で、その密度はテレビ放送では絶対に無理だったと思う。2回目に見たとき、序盤の宇宙ステーション探索のくだりで、イリアの動き方があまりにも「仕事として慣れている人間の動き」をしていることに気づいた。1回目は状況を追うのに精一杯で見落としていた。
「怪物を憎む者」が怪物と最も深く関わり続ける、という皮肉な構造
あらすじだけ読むと、賞金稼ぎの少女がエイリアン生物と戦うSFアクションに見える。実際そうなのだが、この作品が単なるバトルものと一線を画しているのは、イリアとゼイラムの関係性が「討伐者と標的」に収まらない非対称な引力を持っているからだ。
イリアはゼイラムを憎んでいる。それは個人的な動機に根ざした、理屈より前にある感情だ。ところが、その憎しみの深さがそのままゼイラムへの執着になっている。ゼイラムを追い続けることで自分のアイデンティティを維持しているような構造で、これは復讐ものの文法に近い。「憎むほど相手のことばかり考えている」という逆説は、別に目新しいテーマではない。だがこのOVAが面白いのは、その関係をイリア自身が自覚しているかどうかを曖昧にしたまま進めている点だ。
久川綾がイリアに与えている声のトーンがここに効いていて、感情的に見えて実は感情を抑制している、という二重構造を音だけで表現している。叫んでいない場面の方が、内側で何かが燃えているのが伝わってくる。対してゼイラムを演じた高木渉は、人外の存在でありながら妙に「意志のある何か」を感じさせる声で、ただの怪物として処理させてくれない。
賞金稼ぎという職業設定も効いている。仕事として割り切れれば楽なはずなのに、イリアには割り切れない案件がある——そういう人間の業みたいなものを、SF的な外皮で包んで差し出してくる。94年のOVAにしては、テーマの重ね方が地味に巧みだと思う。
特に刺さったシーン
宇宙ステーション内部の調査パートで、何かがおかしいと気づき始める中盤の緊張感の積み上げ方が好きだ。状況説明を台詞で全部言わずに、キャラクターの視線と間で「何かいる」を伝えてくる演出で、ここの空気の作り方は今見ても古びていない。
それと、千葉繁演じるフジクロの存在感が予想以上に大きい。イリアとケイの関係性を陰から支えるポジションで、千葉繁の声の「軽さ」がシリアスなトーンに対するバッファとして機能している。かないみかのケイも、主人公の相棒として単なるサポート役に留まらない芯の強さがあって、このキャラクターがいるかどうかでイリアの造形が大きく変わる。立木文彦のジャンバルは、声のボリュームからしてスケールが違う。登場シーンで世界の広さが急に変わるような感覚があった。
読んで見たくなったら——『I・Я・I・A ZЁIЯAM THE ANIMATION』はAmazonプライムビデオで視聴できる(30日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 実写版ZEIRAMを見たことがあり、イリアの背景をもっと知りたいと思った人
- 90年代OVAの作画密度と演出のアクが好きな人
- 女性主人公の賞金稼ぎもの・SFアクションのジャンルが好きな人
- 久川綾・かないみか・千葉繁の90年代の演技を掘りたい声優ファン
- 「怪物との因縁」という軸があるSFなら設定の細部は後からついてくるタイプの視聴者
合わない人
- 実写版を全く知らない状態で見ると、世界観の補足説明が薄く感じる場面がある
- テンポの速いバトル演出を期待すると、調査・探索パートが長く感じるかもしれない
- OVAという媒体の特性上、1話完結で綺麗に終わる構成ではないので、続きが見たくなって終わるタイプの作品に慣れていない人
次に見るなら
ガン・スミス・キャッツ(1995年OVA)は、女性の賞金稼ぎ・スタントガールを主人公にした同時代のOVA。ミニー・メイとラリーのバディ感、銃と車のフェティッシュな描写など、ZEIRAMのイリアに近いキャラクター造形が好きなら間違いなく刺さる。90年代OVA特有の質感も共通している。
ブラック・マジックM-66(1987年OVA)は、製作時期は少し前だが、女性キャラクターとSFアクションの組み合わせ、「追う者と追われる者」の構図という点でZEIRAMと問題意識が近い。士郎正宗原作で、アニメとしての密度も高い。
カウボーイビバップ(1998年)は時代が少し後になるが、賞金稼ぎというモチーフと、登場人物それぞれが過去の因縁から逃れられずにいる構造が共鳴する。ZEIRAMのイリアに感じた「仕事の裏に個人的な執着がある」感覚が好きなら、スパイク・スピーゲルという人間は同じ文法で語れる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ | |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『I・Я・I・A ZЁIЯAM THE ANIMATION』は、Amazonプライムビデオで視聴できます。1994年制作の希少なOVA作品をサブスクで気軽に楽しめるのは貴重な機会です。実写映画「ゼイラム」シリーズのファンはもちろん、硬派なSFアクションが好きな方にもおすすめの一作です。
