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月詠 −MOON PHASE−
| 放送年 | 2006年 |
|---|---|
| フォーマット | スペシャル |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Shaft |
最終巻のDVDに収録された特別編。このストーリーは元のシリーズとはほぼ無関係で、いくつかのキャラクターは登場するものの、全く異なるストーリー展開を持っており、これまでのどの設定にも当てはまりません。
作品概要・あらすじ
あらすじ
本作は、吸血鬼の少女・葉月と写真家の祖父を持つ少年・耕平の物語を描いたTVアニメ「月詠 −MOON PHASE−」の最終巻DVDに収録された特別編。本編とはほぼ独立した世界観で展開され、おなじみのキャラクターたちが登場しながらも、これまでの設定とは切り離された全く新しいストーリーが繰り広げられる。コメディ色の強い超自然的な展開が楽しめる、ファンへの特別なプレゼント的エピソード。みどころ・魅力
① 本編とは別軸で楽しめるパラレルな世界観
TVシリーズのストーリーを知らなくても楽しめる独立した構成になっており、本編ファンにとっては「もしもの世界」を覗く感覚で視聴できる。キャラクターたちの普段とは異なる一面が見られる点も魅力のひとつ。② コメディ全開のゆるいノリとキャラクターの掛け合い
本編のシリアスな展開とは打って変わり、ギャグ・コメディ色が強く全体的に軽やかなトーンが続く。葉月をはじめとするおなじみのキャラクターたちがコミカルに絡み合い、肩の力を抜いて楽しめる内容に仕上がっている。③ DVDならではの特別編という希少性
最終巻DVDにのみ収録されたレアなエピソードで、当時は入手が難しかった幻の一本。現在はNetflixで手軽に視聴できるようになっており、ファンの悲願だった「気軽に見られる」環境が整った。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | タムラコータロー |
|---|---|
| 美術監督 | 酒井基 |
| ED | 斎藤千和「Neko Mimi Mode」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
月詠のTVシリーズを最初に見たのはリアタイではなく、深夜枠の録画を消化しきれないまま溜めていた時期で、気づいたら最終回まで全部見ていた。吸血鬼の女の子がニャンニャン言いながら主人公を奴隷にしようとする設定を、真顔で12話ぶん積み上げるアニメというのは、当時でも珍しいポジションだったと思う。この特別編はTVシリーズのDVD最終巻に収録されていたやつで、「本編と全然関係ない話らしい」という前情報で再生した記憶がある。
2回目に見たとき、あらためて思ったのは、「これはもうTVシリーズへの愛着前提で作ってあるな」ということだった。設定を共有しないまま同じキャラクターたちが動いているのは、ファン向けの余興というか、本編を見てきた人間にだけ伝わる空気感で成立している。初見で面白い話ではないし、そう設計されてもいない。
「いつものキャラ」が別の文脈に置かれたとき、何が残るか
この特別編が面白いのは、本編の設定をすべて取り払ったうえで同じキャラクターたちを動かしている点だ。本編の月詠は、吸血鬼と霊感体質の男の子が噛み合いながら共依存に近い関係を築いていく話で、その積み上げがあってこそ葉月というキャラクターが機能する。特別編にはその積み上げがない。あるのは「このキャラクターが存在している」という事実だけ。
これは意地悪な実験に見えて、実はキャラクターの芯の強さを確かめる作業でもある。斎藤千和が演じる葉月は、本編の文脈がなくても葉月として動いている。あの口調、あのテンポ、威張りながらどこか甘えている感じ。設定に依存せずにキャラクターが自立して見えるかどうかというのは、声優の仕事の質に直結している部分で、特別編という器はそれを逆説的にあぶり出す。
神谷浩史の耕平もそうで、あの飄々とした受け方は本編の積み重ねなしに突然見ても成立する。本編でなにが起きたかを知らなくてもキャラクターの輪郭がわかる、というのは演技の密度の問題だと思う。逆に言えば、特別編を見て「なんかよくわからなかった」と感じた人は、それはそれで正しい感想で、この作品はそもそも「わかる人間にだけ届けばいい」という割り切りで作られている。
その意味で、特別編は月詠というコンテンツの設計思想の縮図でもある。本編から一貫して、この作品は「好きな人間の前にだけ出てくる」タイプのアニメだった。深夜枠、ニャンニャン、DVD特典。すべてが同じ方向を向いている。
特に刺さったシーン
本編の設定と無関係なはずなのに、葉月が一瞬だけ普段の強がりを崩す場面がある。ほんの数秒のことで、台詞で何かを言うわけでもなく、間の取り方とトーンの落とし方だけで処理されている。斎藤千和のこういう芝居はTVシリーズでも随所にあったけれど、本編の積み上げなしに特別編の短い尺でそれをやってくるのは、少し反則気味だと思った。
立木文彦のビゴーが登場する場面の空気の変わり方も好きで、あの声が入ってくると作品のトーンが1段階ずつ「別のもの」に寄っていく感覚がある。根谷美智子の安西ひろみも、本編で培われたキャラクターの空気を特別編の文脈に持ち込んでくる役割を果たしていて、脇のキャストがこれだけ機能しているとショートフォームでも密度が出る。
櫻井孝宏の御堂成児が出てくる場面は、本編ファンならニヤリとするやつで、2回目に見たときのほうが声のトーンの細かい調整に気づいた。本編での積み上げを意識した上で別文脈に置いているのか、それともたまたまそう聞こえるだけなのかは判断できないが、聞こえる以上は効いている。
読んで見たくなったら——『月詠 −MOON PHASE−』はNetflixで視聴できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 月詠のTVシリーズをDVDで全巻買うくらい好きだった人
- 斎藤千和・神谷浩史のコンビを本編で何度も見返している人
- 「設定と無関係なキャラクター遊び」がDVD特典として成立することを知っている人
- 2000年代深夜ラブコメの空気感に懐かしさを感じる人
合わない人
- TVシリーズ未視聴でいきなりこれを見た人(何も伝わらない)
- 本編との連続性・世界観のつながりを期待して再生した人
- まとまったストーリーを求めている人(ほぼ余興なので)
次に見るなら
同じ時期の深夜吸血鬼ラブコメという文脈で言えば、Hellsingは別ベクトルながら「吸血鬼を真顔で扱う」系の原点として見ておく価値がある。月詠の「コメディ寄りのゆるさ」と真逆の密度なので、口直しに。
「本編ファン向けのキャラクター遊び」という特別編の設計に乗れたなら、げんしけんの特典映像や番外編の系譜も好きになれる可能性が高い。本編の空気を知っているからこそ笑える、という構造が共通している。
斎藤千和のキャリアを追いたい人には、同時期の出演作であるローゼンメイデンを勧めたい。真紅役での演技は月詠の葉月と同系統の「高飛車だが芯がある女の子」を別アプローチで仕上げていて、聴き比べると面白い。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「月詠 −MOON PHASE−」の特別編は、Netflixで視聴できます。本編とは切り離された独立したストーリーのため、シリーズを最後まで見たファンはもちろん、キャラクターたちのコメディシーンをさらっと楽しみたい方にもおすすめです。かつてDVD購入者のみが見られた希少なエピソードを、今すぐ手軽に楽しんでみてください。