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舟を編む
| 放送年 | 2016年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 11話 |
| 原作 | その他 |
| 制作 | ZEXCS |
玄武書房出版社の辞書編集部のベテラン編集者・荒木は、定年を控え後継者を探していた。営業部の無口で口下手な真純は、荒木の同僚で社交的だが浮ついた西岡と出会う。二人の会話を聞いた荒木は、真純に辞書編集の後継者となることを勧める。
作品概要・あらすじ
あらすじ
玄武書房の辞書編集部では、定年を控えたベテラン編集者・荒木が、新しい辞書『大渡海』を編むための後継者を探していた。荒木が白羽の矢を立てたのは、営業部にいた言葉に対する感性が鋭い青年・馬締光也。口下手で不器用ながら、言葉と真摯に向き合う馬締は、編集部の個性豊かな仲間たちと共に、十数年がかりの辞書づくりという果てしない航海へと漕ぎ出していく。膨大な言葉を集め、定義し、一冊にまとめ上げる――地道な作業の積み重ねと、その中で芽生える恋や絆を丁寧に描く物語です。みどころ・魅力
① 「言葉」をテーマにした唯一無二の題材
辞書編集という地味になりがちな仕事を、これほど熱量たっぷりに描いた作品は稀です。一つの言葉の語釈をめぐって議論を重ねる姿は、知的でありながら胸が熱くなります。言葉の海を旅する感覚を味わえる、他にはない一作です。② 不器用な人物たちの繊細な心の機微
口下手な馬締が、想いを伝えようと不器用にもがく姿が愛おしく描かれます。恋愛も仕事も決して器用ではない登場人物たちが、それでも真っ直ぐに進んでいく様子に、静かな感動を覚えるでしょう。③ 時間の流れを感じさせる丁寧な構成
辞書完成までの長い歳月を、世代交代も交えながら描く構成が秀逸です。積み重ねた時間の重みが終盤で結実する展開は、観終えた後に深い余韻を残してくれます。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 黒柳トシマサ |
|---|---|
| シリーズ構成 | 佐藤卓哉 |
| 原作 | 三浦しをん |
| 原案キャラデザ | 雲田はるこ |
| キャラクターデザイン | 青山浩行 |
| 音楽 | 池頼広 |
| 美術監督 | 平間由香 |
| 音響監督 | 長崎行男 |
| OP | 岡崎体育「潮風」 |
| ED | 菅野友里「I & I」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
辞書を作る話、と聞いて正直スルーしかけた。地味の極みじゃないかと。実写映画が評判だったのは知っていたけど、それをアニメで、しかも一話まるごと言葉を選ぶ話に振るって、誰得なんだと思いながら一話を再生した。で、十五分後にはメモ帳の角がぐっしょりするくらい没入していた。最初は「真面目な青年が真面目な仕事をする退屈な話」だと身構えていたのが、二回目に見たときには、これは一冊の本ができるまでに人が何人静かに死んでいくかの話なんだと気づいて、見え方がまるで変わった。派手な事件は起きない。起きないのに、なぜか毎話どこかで息を止めている自分がいる。そういうアニメだった。
言葉を「集める」のではなく「看取る」——辞書編集という、終わらない弔いの話
この作品は単なる「お仕事もの」ではなくて、言葉と人間の有限性をひたすら見つめる話だと思っている。辞書を編むという作業は、世の中に流れている言葉を網ですくって紙に固定する行為だ。でも言葉は生き物で、すくった瞬間から少しずつ意味が変わっていく。完成した辞書はその瞬間からもう古びはじめる。馬締光也がやっているのは、絶対に追いつけないものを十数年かけて追いかける作業で、これは賽の河原に近い。にもかかわらず彼らは一語一語に向き合う。「右」をどう説明するか、で本気で悩む。馬鹿げて見えるけど、よく考えると恐ろしい。たった一語の語釈を間違えれば、それを引いた誰かの世界の輪郭がわずかにズレる。言葉は人と人をつなぐ唯一の舟で、その舟板を一枚ずつ削っているのが彼らだ。
そしてこの作品が容赦ないのは、辞書が完成するまでに人の一生が普通に流れていくところだ。若かった編集者は中年になり、ベテランは去り、見届けられない者も出る。一冊の本の完成と引き換えに、人間の側の時間がごっそり持っていかれる。言葉は残るのに、それを集めた人間は残らない。辞書づくりが弔いに見えてくるのはそのせいで、彼らは消えていく言葉を看取りながら、自分たちもまた誰かに看取られていく。地味どころか、これほど死生観の濃い日常系を私はあまり知らない。完成シーンで泣くんじゃない。完成までの十数年で、すでにこっちは何度も泣かされている。
特に刺さったシーン
馬締光也を演じる櫻井孝宏が、とにかく見事だった。普段の彼は流暢で色気のある声を出す人なのに、ここでは言葉に詰まる、間が持たない、語尾が消えていく不器用な男を、息継ぎの位置だけで作り上げている。口下手な人間の「言いたいことが多すぎて出てこない」苦しさが、沈黙の長さで伝わってくる。序盤、彼が想いを言葉にしようとして盛大に空回りするくだりがあるのだけど、辞書を作る男が一番大事な場面で言葉を持っていない、というこの皮肉が刺さって、思わず画面を一時停止した。
対になる神谷浩史の西岡正志も良かった。軽薄に見える男が、自分は天才じゃないと静かに自覚していく場面の声の落とし方が絶妙で、馬締の隣にいると凡庸に見える自分への複雑な感情を、ちゃんと大人の声でやっている。あと坂本真綾の林香具矢。包丁を握る職人として、馬締の不器用さを正面から受け止める落ち着きが声に出ていて、この二人の噛み合わない会話が逆にいい。日笠陽子の岸辺みどりが途中から場をかき混ぜに来るのも効いていた。
読んで見たくなったら——『舟を編む』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 言葉や文章を扱う仕事をしていて、地味な作業の尊さがわかる人
- 派手な展開より、静かな積み重ねで泣かされたい人
- 不器用な人間が不器用なまま誠実に生きる話に弱い人
- 櫻井孝宏・神谷浩史の「演技で振り幅を出す芝居」を堪能したい人
合わない人
- 毎話なにか事件が起きないと退屈してしまう人
- 恋愛も仕事も、もっとテンポよく進んでほしい人
- 主人公がはっきり喋ってくれないとストレスを感じる人
次に見るなら
地味な作業に人生を懸ける尊さに痺れたならSHIROBAKO。一本のアニメが完成するまでに何人の人間が泥をかぶるか、その群像を熱量たっぷりに描いていて、「ものを作る側の話」が好きならまず外さない。
言葉や文字と向き合う静けさが好きならばらかもん。書道家が島でひたすら一文字と格闘する話で、「正解のない一語に悩む」という舟を編むの感触に近い。乾いた笑いと優しさのバランスもいい。
派手さはないのに毎話心を持っていかれる感覚が忘れられないなら3月のライオン。将棋という地味な世界を舞台に、大人の孤独と再生を丁寧に描く。沈黙の重さで泣かせてくる作りが、この作品と地続きだ。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ | |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『舟を編む』は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TV、Netflixの4つの配信サービスで視聴できます。アニメ専門のdアニメストアや、見放題作品が豊富なU-NEXT・Netflixなど、ご自身のスタイルに合わせて選べるのが嬉しいポイントです。複数のサービスで配信されているため、すでに加入中のサービスがあればすぐに楽しめます。
