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偽物語
| 放送年 | 2012年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 11話 |
| 原作 | ライトノベル |
| 制作 | Shaft |
怪物語の第一季第5部。偽物語の「火憐蜂」「月火フェニックス」の章を収録。怪物語では高校三年生の阿良々木暦が吸血鬼の攻撃から生き残り、神や幽霊、神話、精霊など様々な怪異に巻き込まれる。偽物語ではその続きから物語が始まる。
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配信状況まとめ
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
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| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
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| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
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作品概要・あらすじ
あらすじ
西尾維新原作「物語シリーズ」第3作。高校三年生の阿良々木暦を主人公に、今度は彼の二人の妹——火憐(カレン)と月火(ツキヒ)にまつわる怪異が描かれる。「火憐蜂」編では、正義の味方を自称する妹・火憐が蜂の怪異「撫子の蜂」に憑かれたことで事態が急展開。「月火フェニックス」編では、もう一人の妹・月火に隠された衝撃の秘密が明かされる。暦が大切な人たちを守るために奔走する、笑いと謎と感情が入り混じる全11話。
みどころ・魅力
① 妹ふたりの個性が爆発する「ファミリードラマ」
無鉄砲な正義感で突っ走る火憐と、飄々としながら鋭い月火という対照的な妹キャラクターが全開。お互いにテンポよく掛け合い、暦との三つ巴の会話劇は笑いながら感情を揺さぶられる。シリーズ屈指の「家族の話」として見どころが多い。
② 圧倒的な映像センスとシャフト演出
シャフト×新房昭之監督による静止画・テキスト・独特のカメラアングルを駆使した演出が本作でも冴え渡る。セリフと映像のリズムが一体化した独特の「読む」アニメ体験は、他作品では味わえない中毒性がある。
③ 伏線と謎解きが絡み合うミステリー構造
「月火フェニックス」編で明かされる月火の正体は、シリーズ全体の伏線とも絡む大きな衝撃をもたらす。コメディとセクシー描写の裏側に、しっかりとした怪異ミステリーとしての核があり、笑って見ていたら最後に刺されるような展開が待っている。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 新房昭之 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 新房昭之、東冨耶子 |
| 原案キャラデザ | 戴源亨 |
| キャラクターデザイン | 渡辺明夫 |
| 音楽 | 神前暁 |
| 美術監督 | 飯島寿治 |
| 音響監督 | 鶴岡陽太 |
| OP | Hitagi Senjougahara「二言目」 |
| OP | Karen Araragi「marshmallow justice」 |
| OP | Tsukihi Araragi「白金ディスコ」 |
| ED | ClariS「ナイショの話」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・考察
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
化物語を見終えて、続きを追わないといけないな、と思いつつ半年ほど放置していた。偽物語に手をつけたのは、確か深夜に「そういえば妹が出てくる回あったはず」と思い出したのがきっかけだった。最初は正直、「暦の妹たちの話か……」くらいの温度感で再生したのを覚えている。
ところが火憐の第一声を聞いた瞬間に、その温度感がすこし変わった。声の圧が想定と違う。画面の密度も化物語と微妙にずれていて、同じシリーズなのに初見では場所の感覚がつかめない。2周目でようやく、この居心地の悪さが意図的なものだとわかってきた。妹たちの物語として見始めたら、気づけば暦自身の話を見せられていた、というのが正確な感想だ。
「偽物」であることを開き直った者だけが、本物に近づける
タイトルの「偽物語」を最初にどう読んだか。偽物の話、もしくは偽物についての物語——そのどちらで受け取るかで、この作品の見え方がかなり変わる。
火憐編と月火編を通じて、暦はずっと「正義の味方」という概念に引っかかっている。妹たちがそれを名乗り、暦はその言葉に対して内側から違和感を感じ続ける。正義の味方って何だ、本物とは何だ、という問いを暦は誰かに委ねようとするが、作中で明確な答えは出ない。貝木泥舟が語る「偽物でも、本物より役に立てば勝ちだ」という論理は一見すると詭弁めいているけれど、この作品においてはひとつの真実として機能している。三木眞一郎がこのセリフを妙に飄々と投げてくるから、説得力がある。胡散臭い人間が正しいことを言うときの声の置き所、というのがあって、貝木はその手前ギリギリを毎回ついてくる。
忍(キスショット)の存在が後半から前景化してくるあたりで、「偽物」の意味がもう一層深くなる。暦との関係性がシリーズを通じて問われているわけだが、偽物語においては忍が何かを「選ぶ」場面の重さが初見より2回目のほうが沁みた。自分の意志で選び取った偽物は、いつのまにか本物の手触りを持つようになる——というのが、このシリーズ全体を貫くひとつの姿勢だと思っている。
火憐と月火という二人の妹が、ほぼ対称的な構造で描かれているのも面白い。どちらも「正義の味方」を志向しながら、取り憑かれる怪異の性質がまるで逆方向になっている。これは偶然ではなくて、同じ問いに対して人間が持つ二つの反応様式を、妹という近しい存在で並べてみせる構造だろう。暦がどちらにも同じように向き合えない——その非対称さが、一番「人間らしい」描写だった。
特に刺さったシーン
貝木泥舟が火憐の前に現れて、淡々と状況を整理するくだり。あのシーンは三木眞一郎の声の「温度を出さない」演技が効きすぎていて、初見では何が起きているのか半分しかわからなかった。2回目に見ると、貝木がどれだけ情報を意図的に選んでいるかがわかって、別の怖さが出てくる。
千石撫子のシーンについては、花澤香菜の「ふだんとほんの少しだけずれている」声の出し方が忘れられない。普段の撫子の声と、何かが乗り移ったときの声が、明確に違うけどわずかしか違わない。その塩梅が怖い。後のシリーズを先に知ってから偽物語を見ると、撫子の登場がまったく別の重さになるので、順番を変えた視聴は個人的にはおすすめしない。
早見沙織の斧乃木余接は、登場シーン数としてはそこまで多くないのに、存在感の残り方が異様だった。感情の起伏を消した声で不穏なことを言うキャラクターは他にもいるけれど、余接は「理解できない」ではなく「理解できそうで最後の一歩が届かない」感じがする。2周目でようやく、そこに寒気を感じる理由がわかった気がした。
読んで見たくなったら——『偽物語』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 化物語を見て「続きが気になる」と思った人——というか化物語を先に見ていないと偽物語はかなり文脈が飛ぶ
- キャラクターが長台詞で何かを語るアニメを苦にしない人
- 西尾維新の言葉遊びに乗れる人。乗れないと終始置いてけぼりになる
- シャフトの画面設計が好きな人。静止画・文字・フラッシュを多用する演出で情報を出してくるので、映像への信頼が前提になる
- 声優演技の「微妙な変化」に敏感な人
合わない人・注意が必要な人
- 物語シリーズを化物語から順番に追っていない人には、人間関係の前提がほぼ説明されない
- セクシャルな演出に抵抗がある場合は、いくつかのシーンで手が止まると思う。省略や比喩での処理ではなく、かなり直接的な描写が含まれる
- 「何かが起きる話」を期待すると、体感的な密度が低く感じる回がある
- シリーズの前後関係を把握せずに「単品で見る」タイプの視聴スタイルとは相性が悪い
次に見るなら
化物語が未視聴であれば当然こちらが先。偽物語は物語シリーズの第5部にあたるため、化物語→偽物語の順で見ないと、暦と忍の関係性の重さが半分しか届かない。シリーズを通じて積み重ねた文脈が偽物語では一気に精算されていくような構造になっている。
西尾維新の「言葉で戦う登場人物たちと、それを支える画面設計」という点では〈物語〉シリーズ 第二季への接続が自然な流れだ。偽物語で描かれた問いへの応答が、第二季以降でどう展開されるかを知ってから偽物語を振り返ると、また見方が変わる。
長台詞と心理描写を画面設計で見せるアニメとして、シリーズとは別にさよなら絶望先生も近い感触がある。同じくシャフト制作で、言語と映像のずれを使って何かを語ろうとするアプローチに重なる部分がある。乾いた笑いの置き所が似ている。
よくある質問
まとめ
『偽物語』はdアニメストア・U-NEXT・Huluの3サービスで配信中です。月額サービスに加入済みであれば、追加料金なしですぐに視聴を始められます。物語シリーズを追いかけている方はもちろん、本作から入ってシリーズにハマるケースも多い作品なので、気になったタイミングでチェックしてみてください。




















