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終物語(下)
| 放送年 | 2017年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 7話 |
| 原作 | ライトノベル |
| 制作 | Shaft |
暦は目を覚ますと、あの世へ行ったはずの八九寺真宣の姿を見た。彼女は暦たちが地獄の最下層「無間地獄」にいると告げる。暦は半信半疑だったが、八九寺が正確な時間を知っていたことに疑問を持つ。物語シリーズ第三期の一部で、終物語から「迷い地獄」「斧乃木余接」「扇ダーク」の三つの章が含まれる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
高校卒業を目前に控えた阿良々木暦が目を覚ますと、そこには死んで成仏したはずの八九寺真宣の姿があった。彼女は二人が「無間地獄」にいると告げる。半信半疑の暦だが、八九寺が正確な時刻を知っていたことに違和感を覚える。本作は『物語シリーズ』第三期の一部で、「迷い地獄」「斧乃木余接」「扇ダーク」の三章を収録。暦の高校生活の”終わり”と、彼をめぐる謎が交錯する集大成的な物語が描かれる。
みどころ・魅力
① 再会と謎が織り重なる「迷い地獄」の構成美
八九寺真宣との再会から幕を開ける第一章「迷い地獄」は、懐かしさと不穏さが絶妙に同居する。かつての登場人物との邂逅が過去の因縁を呼び起こし、物語シリーズを長く追ってきたファンほど感情を揺さぶられる濃密な展開が楽しめる。
② シリーズ集大成としての「扇ダーク」の衝撃
謎めいた少女・忍野扇の正体に迫る「扇ダーク」は、シリーズ全体の伏線が収束する章。視聴者の予想を覆す展開と、阿良々木暦の”高校生活の終わり”が重なり合う構成は、長期シリーズならではのカタルシスをもたらす。
③ シャフト演出とモノローグが生み出す独特の世界観
特徴的なテキスト演出・独白・静止画カットを駆使したシャフトの映像表現は本作でも健在。物語の語り口そのものをエンターテインメントとして昇華しており、アニメ表現の実験場としても見応えがある。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 板村智幸 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 新房昭之、東冨耶子 |
| 原案キャラデザ | 戴源亨 |
| キャラクターデザイン | 渡辺明夫 |
| 音楽 | 羽岡佳 |
| 美術監督 | 内藤健 |
| 音響監督 | 鶴岡陽太 |
| OP | 八九寺真宵「terminal terminal」 |
| OP | 戦場ヶ原ひたぎ「dreamy date drive」 |
| OP | 忍野扇「dark cherry mystery」 |
| ED | クラリス「SHIORI」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
物語シリーズは追えていない。これは正直に言っておく。〈終〉まで順序よく辿り着いたわけではなく、何となく気になって手を出したら、意外なほど単体で面白かったという話だ。前提知識が足りないまま見続けてしまったのは、このシリーズが「会話でできている」からだと思う。情報量ではなく、声と間と言葉のリズムで引っ張っていく。2回目に見たとき、初見で「何が起きてるんだっけ」と流していた場面が全部布石だと気づいて、少し悔しかった。追えていないなりに、どこかで追いつきたいと思い続けているシリーズだ。自分の影を直視することでしか、「終わり」には辿り着けない
終物語(下)を構成する三章のうち、最も重いのは「扇ダーク」だろう。阿良々木暦が自分自身の暗部と向き合わされる展開は、単純に「主人公が闇に染まるやつ」ではない。これは、自分の中に存在する悪意や弱さをきちんと数えるという、非常に地味で本質的なプロセスの話だ。 シリーズを通じて暦は「助けたい」という動機で動いてきた。でもその動機には、支配したい、必要とされたいという欲望も混ざっていた。それをずっと見ないようにしてきたのが「扇」というキャラクターの役割であり、扇は暦の影であり、暦が直視を避けてきたものの擬人化だ。「終わり」という名を冠した物語が、最後に語るのが「自分自身の闇の承認」であるというのは、地味に示唆的だ。片づけとは捨てることではなく、見えていなかったものを数えることなのかもしれない。 「迷い地獄」で八九寺真宣が再び現れる場面は、この作品の感情的な核だと思う。死んだはずの存在との再会を、ただの感動シーンとして消費させない構造が巧い。無間地獄という極点に置かれることで、「終わり」と「始まり」が同じものだという問いが浮かびあがる。 西尾維新の文体を映像に落とし込む作業は、このシリーズでは一貫してテキスト的なアプローチをとっている。止め絵、文字の氾濫、意図的に動かないキャラクター。それでも「会話劇」として機能しているのは、神谷浩史の語りが基軸として安定しているからだ。テンポとリズムが揺れないから、どれだけ情報が複雑でも聴き続けられる。あの声があってこそ、この作品は成立している。 シリーズタイトルは「物語」を重ねてきた。〈化〉〈偽〉〈傾〉〈終〉と積み上げて、最後に直面するのが「自分が何者か」という問いだ。答えは出ない。でも直視したという事実が、「終わり」に意味を持たせる。特に刺さったシーン
「迷い地獄」で暦が目を覚ますと八九寺真宣がいる、あの冒頭の静けさが好きだ。混乱しているのに、どこかコミカルに流れていく会話の空気感。花澤香菜の声が、「もうこの世にいない存在」として喋っているとわかる瞬間がある。普段の八九寺より、少しだけ遠い音。最初に見たときは気づかなかった。2回目で気づいて、「ここまで作り込んでいたのか」となった。「ここは地獄の最下層ですよ」を普通のトーンで言える声優は、そう多くない。 「斧乃木余接」のパートでは沢城みゆきの声が際立つ。感情を排したようなしゃべり方なのに、妙に質感がある。感情のない存在を演じるために感情を込めている、という矛盾を成立させているのが面白い。このキャラクターの声は「棒読み」ではなく「棒演技」であるべきで、そこを間違えると何も伝わらなくなる。 それから忍野メメが絡む場面の、状況を全部わかった上でとぼけて見せる余裕。櫻井孝宏がやると、「知っている側の人間の涼しさ」が自然に出る。場の重さをコントロールしているのはメメで、その機能をあの声が担っている。読んで見たくなったら——『終物語(下)』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 物語シリーズを追っていて、暦の「成長」が何を意味するか気になっている人
- 会話劇として完成した作品を求めている人
- 声優の芝居の細部を拾って楽しめる人
- 「伏線」よりも「構造」を面白がれる人
合わない人
- 物語シリーズを未履修で入門したい人(ここから入るのは正直しんどい)
- 映像として動くアクションや展開を期待している人
- テキスト的な演出が長時間続くことに疲れる人
- 「意味のわからないまま進むこと」をストレスに感じる人
物語シリーズは、わからないまま続けることへの耐性を試してくる。終物語(下)はその試験の最終章に近い位置なので、ここで「やっぱり合わない」となっても、それはこのシリーズとの相性の問題であって、作品の出来の問題ではない。
次に見るなら
化物語は、物語シリーズの起点だ。終物語(下)を入り口にしてしまった人は、ここに戻る価値がある。同じ会話劇の文法で作られているが、情報密度と登場人物の関係性が整理されているので、終物語で「誰が何者?」となっていた部分がすっきりする。このシリーズに向き合うなら、ここから順番に見るのが結局いちばん早い。
傷物語は、阿良々木暦がどこから来たかを語る作品で、終物語が「終わり」を語るなら、これは「始まり」だ。神谷浩史の演技が暦という人物とともにどう変化してきたか、その軌跡を確認するためだけに見ても十分に面白い。
魔法少女まどか☆マギカは、「自己犠牲の先にあるもの」「死と再生」という主題を全く別のアプローチで描く。終物語の「無間地獄」が持つ哲学的な重さに引かれた人は、こちらの構造設計も面白いと思う。会話劇ではなく映像で語るタイプなので、箸休めにもなる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『終物語(下)』はdアニメストアで視聴可能です。物語シリーズ第三期の核心に触れる重要作であり、シリーズファンはもちろん、本作から視聴を始めるという方は前作を追ってからの鑑賞がより一層楽しめます。
よくある質問
まとめ
『終物語(下)』はdアニメストアで視聴可能です。物語シリーズ第三期の核心に触れる重要作であり、シリーズファンはもちろん、本作から視聴を始めるという方は前作を追ってからの鑑賞がより一層楽しめます。




















