〈物語〉シリーズ セカンドシーズン

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2013〈物語〉シリーズ セカンドシーズン

〈物語〉シリーズ セカンドシーズン

★ 4.4 / 5.0コメディドラマミステリーサイコロジカルラブコメ超自然
放送年2013年
フォーマットTVアニメ
話数26話
原作ライトノベル
制作Shaft

物語シリーズ第二期第一部。ネコモノガタリ白、傾物語、音物語、鬼物語、恋物語から、それぞれ「ツバサタイガー」「まよいジャンシー」「撫子メデューサ」「忍野タイム」「ひたぎエンド」の五つの物語を収録。これらは蜂の怪異が去った夏休み終了後から始まる。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

蜂の怪異との決着がついた夏休み明け。阿良々木暦の周囲では、新たな怪異が次々と牙をむく。羽川翼が白虎に憑かれ自我を失いかける「ツバサタイガー」、八九寺真宵との再会と別れを描く「まよいジャンシー」、千石撫子が蛇の怪異に取り込まれていく「撫子メデューサ」、忍野忍が過去の時代へ跳ぶ「忍野タイム」、そして戦場ヶ原ひたぎ視点で語られる「ひたぎエンド」の全5編を収録。怪異と人間の境界線をめぐる、深淵なる物語の第二章。

みどころ・魅力

① 各キャラクターに焦点を当てたオムニバス構成

本作はヒロインたちがそれぞれ主役を張るオムニバス形式をとっており、1期では見えなかった内面や葛藤が丁寧に描かれる。特に羽川翼の抑圧された感情と白虎の関係は、シリーズ随一の心理描写として高く評価されており、キャラクターへの理解がより深まる構成になっている。

② 「ひたぎエンド」による語り手の転換という実験的演出

全編を通じて阿良々木暦の一人称で語られてきたシリーズが、「ひたぎエンド」において初めて戦場ヶ原ひたぎ視点に切り替わる。この語り手の交代は読者・視聴者に新鮮な驚きをもたらし、ひたぎというキャラクターの奥行きをまったく異なる角度から照らし出す意欲的な試みだ。

③ 西尾維新×シャフトが生み出す独自のビジュアル言語

スタジオシャフトによる実験的な映像表現は本作でもさらに洗練され、文字演出・大胆なカット割り・独特の間が物語のテンポと絡み合う。西尾維新の言葉遊びに満ちた脚本との相乗効果により、アニメでしか成立しない唯一無二の視聴体験を提供している。

キャスト・声優一覧

阿良々木暦
阿良々木暦
メイン
›
神谷浩史
羽川翼
羽川翼
メイン
›
堀江由衣
八九寺真宵
八九寺真宵
メイン
›
加藤英美里
千石撫子
千石撫子
メイン
›
花澤香菜
忍野忍
忍野忍
メイン
›
坂本真綾
戦場ヶ原ひたぎ
戦場ヶ原ひたぎ
メイン
›
斎藤千和
貝木泥舟
貝木泥舟
メイン
›
三木眞一郎
神原駿河
神原駿河
サブ
›
沢城みゆき
阿良々木火憐
阿良々木火憐
サブ
›
喜多村英梨
阿良々木月火
阿良々木月火
サブ
›
井口裕香
エピソード
エピソード
サブ
›
入野自由
斧乃木余接
斧乃木余接
サブ
›
早見沙織

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スタッフ

監督板村智幸
シリーズ構成新房昭之、東冨耶子
原案キャラデザ戴源亨
キャラクターデザイン渡辺明夫
音楽神前暁
美術監督飯島寿治
音響監督鶴岡陽太
OP羽川翼「chocolate insomnia」
OP八九寺真宵「happy bite」
OP千石撫子「もうそう♡えくすぷれす」
OP宮越浩明・山田 茂「white lies」
OP戦場ヶ原ひたぎ「fast love」
OP戦場ヶ原ひたぎ「木枯らしセンティメント」
ED春奈るな「アイヲウタエ」
EDスーパーセル「君の知らない物語」
ED川野まりな「その声を覚えてる」
EDLuna Haruna × Marina Kawano「snowdrop」

関連作品

アニメ

書籍

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

化物語を見てから、セカンドシーズンに手が出なかった期間がけっこう長い。理由はあいまいで、「ファーストが好きすぎると続きで傷つく」みたいな謎の保身がはたらいていた。あの独特の間合い、テキスト演出、会話劇の濃度——そこに水が差されたくなかった、というだけのこと。

実際に見はじめたのは、ツバサタイガーの冒頭数分で「あ、これは羽川の話だ」と気づいてから。堀江由衣の声が、いつもと少しだけ温度の低い場所で鳴っている。その違和感が引っかかって、止められなくなった。2回目に見たとき、序盤の羽川の台詞の意味がまるで変わって聞こえた。初見では「いい子だな」と思っていた部分が、全部崩れた。そういう作りをする。

「いい子」でいることの暴力性——自分を傷つけることで成立している善意の話

この作品が描いているのは、シンプルに言えば「自己欺瞞」だ。ただしそれを、悪として断罪するのではなく、生存戦略として、あるいは愛の歪んだ形として描いている点が厄介で、面白い。

羽川翼は「何でも持っている」と言われる優等生だが、ツバサタイガーで明らかになるのは、彼女が持っているものの多くが「持っていないふりをすることで手に入れたもの」だということだ。感情を黒猫に外注することで、自分の「いい子」像を守り続けてきた。堀江由衣の演技がここで効いていて、普段の羽川の声と、感情が漏れ出す瞬間の声の間に、薄い膜が一枚あるような感触がある。2回目以降に聞くと、その膜の張り具合が最初から異常だと分かる。

千石撫子のパートは、これをさらに極端にやる。花澤香菜が演じる撫子は、ファーストシーズンでは「守られる側の少女」として登場していたが、セカンドシーズンでは「自分の感情に正直すぎた結果、怪異に飲み込まれる」という経路をたどる。撫子の独白は聞いていてかなり居心地が悪い。花澤香菜がああいう芝居をする声優だとは知っていても、撫子の感情の純粋さと歪みが同時に鳴っている場面は、2周目でも不快感と納得感が混在した状態で聞くことになる。

ひたぎエンドで登場する貝木泥舟は、三木眞一郎の当たり役と言っていい。詐欺師でありながら、物語の中で最も論理的に「人を助ける」行動をとる男として機能しており、彼の声の乾き具合が、説教くさくならないための重要な防腐剤になっている。善意を持ちながら自己欺瞞に生きるキャラクターが多い中で、貝木だけが「嘘をついていることを自覚している正直者」として際立っている。この構造は初見では見えにくく、後半を見終えてから1話に戻ると印象がかなり変わる。

つまりこの作品は、「自分に嘘をつかないこと」をゴールに置いているわけではなく、「自分に嘘をついていることに、せめて気づいていること」を辛うじての着地点として提示している。それが救いなのかどうか、見終わっても判断がつかない。そこが好きだ。

特に刺さったシーン

まよいジャンシーの終盤、八九寺真宵との別れのくだりは、正直もう少し引っ張るかと思っていたら呆気なく終わる。その呆気なさが効いている。あそこで感傷を煮詰めなかった判断は正しい。

ただ個人的に何度も巻き戻したのは、撫子メデューサの中盤、花澤香菜の独白シーンだ。あの場面は台本だけ読んでいたら演じるのが難しいタイプの台詞で、感情の強度と冷静さが奇妙なバランスで共存している。花澤香菜はあそこで声を荒げない。荒げないまま、じわじわと体温が下がっていくような芝居をしている。初回は「こわい」という感想だけで終わったが、2回目に撫子が何を失ってきたかを理解した状態で聞くと、こわさの種類が変わった。

忍野タイムは過去編という構造の都合上、早見沙織演じる斧乃木余接の出番は限られるが、あの無表情な喋り方でぽろっと本質を言う瞬間が好きで、早見沙織がああいう芝居に妙に向いているのは化物語シリーズ全体を通じて感じる。

読んで見たくなったら——『〈物語〉シリーズ セカンドシーズン』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 化物語を見て、特に羽川翼や戦場ヶ原ひたぎに思い入れがある人
  • 「女性キャラクターが主役の回」が好きな人(この作品、ほぼ全編そうなっている)
  • 会話劇と心理描写が好きで、アクションや展開の速さを求めていない人
  • 同じ作品を2回以上見ることに抵抗がない人。初見と2周目で体験がかなり変わる
  • 声優の芝居の細部を拾いながら見るタイプ

合わない人

  • 化物語を未視聴のまま見ようとしている人。登場人物の関係性を前提にしているので、いきなりここからは厳しい
  • 西尾維新の台詞回しが苦手な人。この作品はその濃度が高い
  • 主人公(阿良々木暦)を軸に見たい人。セカンドシーズンは意図的にそこから外れている
  • 不快感を伴う心理描写が得意でない人。撫子のパートは特に

次に見るなら

〈物語〉シリーズ ファイナルシーズン——セカンドシーズンの続きとして制作された作品群で、憑物語・終物語・続・終物語などが収録されている。セカンドシーズンで描かれた各キャラクターの「自己欺瞞との決着」がさらに掘り下げられる。特に忍野忍と阿良々木の関係を軸にした終物語は、シリーズ全体の集大成として見ごたえがある。

電波女と青春男——会話劇の密度と、女性キャラクターの「ずれた論理」を丁寧に描く点でこのシリーズに近い感触がある。シャフト制作で演出の文法も近く、物語シリーズの空気感が好きなら入りやすい。主人公が振り回される側という構図も似ている。

四畳半神話大系——選択と後悔、自己欺瞞と向き合うテーマで共鳴する部分が多い。映像と台詞の密度が高く、「見るのに体力がいる」タイプの作品という意味でも近い。森見登美彦原作で、西尾維新とは方向性が異なるが、読書量の多い視聴者が好むタイプのアニメという括りでは同じ棚に並べていい。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
〈物語〉シリーズ セカンドシーズンは、現在 dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Hulu の4サービスで視聴可能です。いずれも見放題プランでの配信のため、まとめて一気に視聴したい方にも使いやすい環境が整っています。各サービスの初回無料トライアルを活用すれば、実質無料で視聴できる場合もあるので確認してみてください。

よくある質問

Q. 〈物語〉シリーズ セカンドシーズンはどこで見られますか?
A. dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの4サービスで配信中です。各サービスの無料トライアルを利用すれば、初回は無料で視聴できる場合もあります。
Q. 〈物語〉シリーズ セカンドシーズンは1期を見てから視聴すべきですか?
A. はい、「化物語」「偽物語」「猫物語(黒)」を先に視聴することを強くおすすめします。キャラクターの背景や怪異の設定を把握した上で観ると、セカンドシーズンの展開がより深く楽しめます。
Q. 全部で何話ありますか?
A. 全26話構成です。5つの物語がオムニバス形式で収録されており、各エピソードはそれぞれ独立したキャラクターの物語として描かれています。
Q. どのエピソードから見始めると良いですか?
A. 第1話「ツバサタイガー」から順番に視聴するのが基本です。各アークは時系列に沿って配置されており、通し視聴することで物語の繋がりや伏線を最大限に楽しめます。

まとめ

〈物語〉シリーズ セカンドシーズンは、現在 dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Hulu の4サービスで視聴可能です。いずれも見放題プランでの配信のため、まとめて一気に視聴したい方にも使いやすい環境が整っています。各サービスの初回無料トライアルを活用すれば、実質無料で視聴できる場合もあるので確認してみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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