『食戟のソーマ 餐ノ皿』 遠月列車篇

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2018『食戟のソーマ 餐ノ皿』 遠月列車篇

『食戟のソーマ 餐ノ皿』 遠月列車篇

★ 3.9 / 5.0コメディセクシー
放送年2018年
フォーマットTVアニメ
話数12話
原作漫画
制作J.C.STAFF

食戟のソウマ第3期後半。遠月料理学園に暗黒時代が訪れる。十傑による クーデターで、新しい理事長・中里亜咲弥が権力を掌握。学生は「真の美食」というイデオロギーに従い、創意工夫を禁止される。違反すれば退学。しかし、主人公・幸平創真と仲間たちは、この理不尽な支配に抵抗を開始する。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

遠月料理学園に激震が走る。十傑評議会によるクーデターが勃発し、新たな理事長・中里亜咲弥のもとで学園は「真の美食」を絶対とする独裁体制へと変貌した。創意工夫は禁じられ、定められたレシピ以外の料理は即退学——そんな理不尽な掟が学園全土を支配する。自由な料理への情熱を持つ幸平創真は、反乱軍の仲間たちとともに十傑に食戟を挑み、学園の未来をかけた闘いに身を投じる。

みどころ・魅力

① 圧倒的な緊張感——退学をかけた食戟の連続

「負けたら即退学」というルールのもとで繰り広げられる食戟は、シリーズ随一の緊迫感。創真たちの反乱軍が強大な十傑メンバーと次々と激突し、一皿ごとに学園の命運が揺れ動く。勝敗が読めない展開と料理のアイデア勝負が絡み合い、最後まで目が離せない。

② 仲間との連帯——チームで挑む団体食戟

今作では個人戦だけでなく、反乱軍がチームを組んで挑む団体食戟が見せ場のひとつ。普段は個性がぶつかり合う仲間たちが互いの料理スタイルを活かしてシナジーを生み出す様子は、シリーズの中でも特に熱い展開として描かれている。

③ 豪快な料理演出とコミカルなリアクション

食戟のソーマシリーズおなじみの、料理を口にした瞬間の大胆なリアクション演出は本作でも健在。シリアスな展開の合間に差し込まれるコミカルなシーンがテンポよく続き、重くなりすぎない独自のバランスがクセになる魅力を生んでいる。

キャスト・声優一覧

幸平創真
幸平創真
メイン
›
松岡禎丞
薙切えりな
薙切えりな
メイン
›
金元寿子
田所恵
田所恵
メイン
›
髙橋ミナミ
薙切アリス
薙切アリス
サブ
›
赤﨑千夏
タクミ・アルディーニ
タクミ・アルディーニ
サブ
›
花江夏樹
枝津也叡山
枝津也叡山
サブ
›
杉田智和
女木島冬輔
女木島冬輔
サブ
›
楠大典
喜田修治
喜田修治
サブ
›
武虎
武虎
アン
アン
サブ
›
堀江由衣
川島麗
川島麗
サブ
›
日高里菜
汐見潤
汐見潤
サブ
›
高橋美佳子
ドナート梧桐田
ドナート梧桐田
サブ
›
近藤孝行

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スタッフ

監督米たにヨシトモ
シリーズ構成ヤスカワショウゴ
原作附田祐斗
原案キャラデザ佐伯俊
キャラクターデザイン下谷智之
音楽加藤達也
美術監督備前光一郎
音響監督明田川仁
OPラックライフ「シンボル」
EDフォックステイルズ「アトリア」

関連作品

アニメ

書籍

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

「遠月列車篇」というタイトルを見たとき、正直なところ首をかしげた。遠月は料理学園の名前のはずで、列車というのはサブタイトルの雰囲気づくりだろうと思っていた。が、蓋を開けたら本当に列車だった。物理的に走る列車。料理バトルアニメで列車移動のくだりがあるとは思わなかったので、1話目からちょっとした意表をつかれる形になった。

シリーズ3期の後半にあたるこのパートから見始める人はほぼいないと思うが、前半から続けて見てきたぶん、十傑によるクーデターという展開には素直に「やっと本丸に来たな」という感覚があった。2回目に見返したとき気づいたのは、序盤の抑圧描写の丁寧さで、学生たちが「創意工夫の禁止」という理不尽にじわじわ追い詰められる空気感は、1周目より2周目のほうが重く感じた。料理が「正解を覚えて再現する作業」に変えられていく怖さは、この手のジャンルでなければ描けない種類の話だと思う。

「正しい料理」を強制する権力と、それでも厨房に立ち続ける話

食戟のソーマという作品は基本的に「弱いやつが強いやつを倒す」というシンプルな構造で動いているが、遠月列車篇はそこに「そもそも戦う場所を奪われたら?」という問いを上乗せしてくる。新理事長・中里亜咲弥が掲げる「真の美食」というイデオロギーは、料理における創造性を「不純物」として排除する。学生は決まったレシピを決まった手順で再現するだけで、外れれば退学。料理そのものが続けられなくなる。

この構造は、よくある「体制vs反乱」の話に見えて、実は少し違うところを突いている。十傑によるクーデターが成立したのは、エリートが既存の秩序を「正しく」運用した結果だからだ。暴力や不正ではなく、制度と権限を使って上から塗りつぶした。抵抗する側の幸平創真たちが「食戟」という制度の中でしか戦えないという縛りも含め、正攻法でしか覆せないという閉塞感がある。

松岡禎丞が声をあてる創真は、こういうイデオロギー的な抑圧に対してまったく理屈で返さない。「うまい料理を作りたいから作る」という身体的な確信で動いている。金元寿子の薙切えりなは逆に、理念と感情のあいだで揺れ続けるキャラクターで、この二人が対比軸になっているのが面白い。「美食の正しさ」を内面化してきたえりなが、どこで揺らぐかというのがこの篇の縦軸だった。

杉田智和の演じる枝津也叡山は、声の低温感と台詞のテンポが相まって、支配する側のある種の冷静さをよく出していた。「間違っているとは思っていない」という確信犯的な佇まいが、単純な悪役にならないラインを保っていた。

もっとも、テーマとしての深さと物語の解決スピードはちょっとずれていて、せっかく積み上げた「創造性の剥奪」という重さが終盤の食戟バトルに近づくにつれて軽くなっていく感覚はある。それがこの作品の限界でもあるし、料理バトルアニメという形式の引力でもある。

特に刺さったシーン

終盤の集団食戟に向けて仲間が各々の立場を整理していくくだりで、花江夏樹演じるタクミ・アルディーニが覚悟を固める場面がある。花江夏樹はもともと感情の揺れを声の質感に乗せるのがうまい声優で、タクミのライバル的な位置づけと「本当は認め合っている」という関係性を、台詞の端々にある微妙な温度差で表現していた。感謝とも対抗心ともつかない、ああいう複雑な感情を少ない台詞でやってのけるのは地力がないと難しい。

堀江由衣が演じるアンというキャラクターは出番としては多くないが、重要な局面に差し込まれるタイミングがよく、声の落ち着き方が場面の緊張をうまく緩めていた。長年この仕事をやってきた人間の間合いの取り方というか、セリフの重さの調節が自然で、何度か「ああ、ここに置いてきたか」と思った。

全体としてはバトルの派手さより、抑圧が続く中で各キャラクターが「それでも作る」という選択をする瞬間の積み重ねが好きだった。大きな山場より小さな確信のほうが刺さる、という見方が合うかどうかで評価が分かれる作品だと思う。

読んで見たくなったら——『『食戟のソーマ 餐ノ皿』 遠月列車篇』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 食戟のソーマを1期・2期・3期前半と続けて見てきた人。このパートは文脈込みで楽しむもの
  • 「創造性vs管理」「個人vs体制」という対立構造が好きな人
  • えりなの内面変化を追ってきた人。このパートで一番動くのは彼女だと思う
  • 料理バトルの試合より、試合前後のキャラクターの動きに興味がある人
  • 杉田智和・金元寿子・松岡禎丞の声が好きな人には普通に楽しめる布陣

合わない人

  • 途中から見始めると人間関係がまったくわからない。3期後半からの視聴は実質不可能
  • 料理の描写で「作る楽しさ」よりバトルの爽快感を期待している人には、序盤の抑圧パートが長く感じる
  • 露出度の高い演出がある。ジャンルとして「コメディ・セクシー」と割り切れない人には向かない
  • 物語の締まり方に完結感を求める人。このパートで話が全部終わるわけではない

次に見るなら

食戟のソーマのように「体制への反抗」と「個人の信念」を軸に見ていたなら、バキシリーズも候補になる。料理ではなく格闘だが、「強さの定義を誰が決めるか」という問いはかなり近い場所にある。権力に対して身体ひとつで向かうという構造が好きなら、思ったより刺さる。

料理もの・グルメものを続けて見たいなら異世界食堂が対極として面白い。競争も抑圧もなく、ただ食事の場が人と人を繋ぐという穏やかな話で、遠月列車篇の張り詰めた空気を見た後にちょうどいい温度のリセットになる。

イデオロギーで個人の自由を縛るという構造に興味が向いたなら、プリズンスクールは少し違う角度から同じ問いを扱っている。生徒会という権力機構が理不尽なルールを強制し、主人公たちが抵抗するという構造は意外と近く、コメディの色が強いぶん見やすい。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT×¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『食戟のソーマ 餐ノ皿』遠月列車篇は、dアニメストア・Netflix・Huluの3サービスで視聴可能です。いずれも見放題プランでの配信のため、前シーズンからまとめて一気見するのに最適な環境が整っています。まずは無料トライアルを活用してみるのがおすすめです。

よくある質問

Q. 遠月列車篇は何話から始まりますか?
A. 第3期(餐ノ皿)の後半にあたり、第13話から始まります。前半の「女木島篇」を先に視聴しておくとストーリーがスムーズに理解できます。
Q. 原作漫画のどのあたりが映像化されていますか?
A. 原作コミックスおよそ26〜29巻に対応しています。十傑との団体食戟を中心に描かれており、原作ファンにも満足度の高いアニメ化となっています。
Q. 第1期から観ていないと楽しめませんか?
A. 登場人物や食戟のルールへの理解があった方が格段に楽しめます。第1期からの視聴を強くおすすめしますが、各シーズンの冒頭で簡単な振り返りも挿入されています。
Q. この続きとなるアニメはありますか?
A. 続編として第4期『神ノ皿』と第5期『豪ノ皿』が制作されています。いずれも配信サービスで視聴できるため、遠月列車篇の後はそちらへ進むのがおすすめです。

まとめ

『食戟のソーマ 餐ノ皿』遠月列車篇は、dアニメストア・Netflix・Huluの3サービスで視聴可能です。いずれも見放題プランでの配信のため、前シーズンからまとめて一気見するのに最適な環境が整っています。まずは無料トライアルを活用してみるのがおすすめです。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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