BLADE RUNNER — BLACK LOTUS

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2021BLADE RUNNER — BLACK LOTUS

BLADE RUNNER — BLACK LOTUS

★ 2.9 / 5.0アクションSF
放送年2021年
フォーマットTVアニメ
話数13話
原作その他
制作Sola Digital Arts

2032年のロサンゼルス。記憶を失った若い女性が目を覚ます。彼女は驚くべき戦闘能力を持ち、ロック状態のデータデバイスと黒い蓮の刺青だけが手がかりだ。謎を解き明かすため、彼女は自分の残虐な過去に関わる人物たちを追い、失われた正体の真実を求める。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

2032年のロサンゼルス。記憶を持たない若い女性・エルが目を覚ます。彼女は常人を超えた戦闘能力と、黒い蓮の刺青、そして暗号化されたデータデバイスだけを手がかりに、自身の失われた過去を追い始める。やがて明らかになるのは、権力者たちと複雑に絡み合う残酷な真実だった。レプリカントとして生きることの意味を問いながら、エルは「自分とは何者か」という答えを求めて戦い続ける。

みどころ・魅力

① ブレードランナー世界観を継承する圧倒的なビジュアル

原作映画『ブレードランナー 2049』の世界観を引き継ぎつつ、フル3DCGアニメならではの映像美で2032年のLAを描く。雨に濡れた摩天楼、ネオンと影が交差する街並みなど、サイバーパンク美学が隅々まで行き届いており、映像だけでも見応えは十分だ。

② 記憶と正体をめぐるミステリアスなストーリー展開

「自分が何者なのか」を一切知らないまま戦う主人公エルの旅は、毎話ごとに新たな謎を積み重ねていく構成になっている。記憶・自由意志・レプリカントの権利といったシリーズ伝統のテーマを現代的に再解釈しており、SF好きには刺さる深みがある。

③ 日米共同制作による本格アクションと豪華スタッフ陣

アダルトスイム×日本のアニメスタジオが組んだ異色のコラボ作品で、カーチェイスや格闘シーンなどのアクション演出が洗練されている。音楽はシリーズの雰囲気を踏襲した電子音楽で統一されており、没入感を高めるBGMも魅力のひとつだ。

キャスト・声優一覧

メイン
志田有彩
メイン
藤真秀
サブ
本田貴子
サブ
土師孝也
サブ
子安武人
サブ
楠大典
サブ
榊原良子
サブ
大塚芳忠
サブ
None
サブ
野島昭生
サブ
矢尾一樹

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スタッフ

監督荒牧伸志、神山健治
音楽
OPAlessia Caracciolo「Feel You Now」
ED「1 : “Feel you Now” by Alessia Cara (ep 1)」
ED「2 : “Water” by X-Ambassadors (ep 2)」
ED「3 : “Home” by Walk Off The Earth (ep 3)」
ED「4 : “Evil” by Daya (ep 4)」
ED「5 : “By My Side” A7S (ep 5)」
ED「6 : “After You” by Grey (ep 6)」
ED「7 : “Save Myself” by Kiana Ledé (ep 7)」
ED「8 : “Intuition” by Salem Ilese (ep 8)」
ED「9 : “Rescue Me” by Alesso & Danna Paola (ep 9)」
ED「10 : “What Happens Next” by Tori Kelly (ep 10)」
ED「11 : “Thrash” by G-Eazy (featuring Bente Violet McPherson) (ep 11)」
ED「12 : “Circles” by Iann Dior (ep 12)」
ED「13 : “Perfect Weapon” by 070 Shake (ep 13)」

関連作品

アニメ

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

「ブレードランナーのアニメ版」という情報を聞いたとき、正直、不安のほうが先に立った。あの映画の持つ湿度——霧雨と看板の光とナイトアウルの煙草の煙——を、アニメという媒体でどこまで再現できるのか。しかもフル3DCGで。「攻殻のあのCGみたいになるんじゃないか」という懸念を抱えたまま1話を再生したのを覚えている。

最初の数分で、その懸念は半分消えて、半分残った。ロサンゼルスの夜景は確かに美しい。スピナーが飛ぶシルエット、ネオンの反射、建物の密度感——世界観の再現度は思ったより誠実だった。ただ、キャラクターが動くたびに「もう少し……」という感覚がちらつく。2周目に入ってその感覚の正体に気づいた。CG技術の問題ではなく、原作映画の「人間の動きの微妙な鈍さ」がアニメだと消えてしまうことへの違和感だと。これはこれで正直な感想として持ち続けたまま、最後まで見た。

記憶を持たない存在が「私」を名乗るとき——アイデンティティの所有をめぐる話

ブレードランナーという作品群が一貫して問い続けているのは「何が本物か」ではなく、「本物かどうかが問題なのか」という問いだと思っている。BLACK LOTUSはその問いをエルという少女の身体に乗せて、もう一度やり直す。

記憶がない。戦闘能力がある。自分が何者かわからない。この設定だけ聞けば量産型の記憶喪失ものに聞こえるが、この作品が面白いのは、エルが「記憶を取り戻すことで自分になる」という王道を選ばない点にある。彼女が追っているのは過去の自分ではなく、今自分が持っている怒りと悲しみの根拠だ。記憶がなくても、感情はある。痛みは残る。その「根拠のある感情」こそが彼女のアイデンティティになっていく。

これはレプリカントという存在の本質的な問いと重なる。人間に作られ、人間の記憶を植え付けられ、人間の感情を持つ存在が「人間ではない」とされる不条理。BLACK LOTUSはそこに2032年という時代設定を加えることで、「制度的に存在を否定された者が、それでも生きようとする話」として機能させている。子安武人が演じるキャラクターの声が持つ冷静な威圧感、大塚芳忠の低音が醸し出す体制側の重さ——この構図が声だけで伝わってくる場面が複数ある。

単純に「レプリカントは可哀想」という感傷に流れないのが、この作品の抑制の効いた部分だ。エルは被害者でもあるが、同時に暴力の行使者でもある。その両面性を描きながら、それでも彼女に共感させるための仕掛けとして「記憶の欠落」は機能している。何も知らないまま動く存在だからこそ、見ているこちら側が一緒に追いかけることになる。

特に刺さったシーン

序盤、エルが初めて自分の強さを「意図せず使ってしまう」場面がある。戦闘訓練でも覚悟の決断でもなく、反射として身体が動いてしまう、あの瞬間。本人が一番驚いているという表情の作り方が、このシリーズの中で最も「人間的」に見えた場面だった。強さを持つことへの戸惑いをああいう形で出せるのは、やはり声の力が大きい。

終盤の対立構図が明確になるあたりで、楠大典矢尾一樹の掛け合いが生きてくる。ベテラン声優が並ぶと画面の密度が上がるのは当然なのだが、それ以上に「この世界の論理を内側から信じているキャラクター」として機能しているのが良い。本田貴子の演じるキャラクターは、エルとは対照的な「制度の内側にいる人間」として機能していて、2人の距離感の変化が後半の見どころになっている。

映像としては、スピナーの追跡シーンよりも、静止した夜の街でエルが一人立っているショットのほうが何度も頭に残る。3DCGのデメリットが消えて、純粋に絵として成立している瞬間が、このシリーズには散在している。

読んで見たくなったら——『BLADE RUNNER — BLACK LOTUS』はAmazonプライムビデオで視聴できる(30日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • ブレードランナー(1982年・2049年)を見ていて、世界観への愛着がある人
  • 記憶・アイデンティティ・存在の正当性というSFテーマが好きな人
  • アクションよりも雰囲気と余韻を優先できる視聴スタイルの人
  • ベテラン声優の演技を「聴く」楽しみを持っている人
  • 全13話という短さで完結する、コンパクトなSFを求めている人

合わない人

  • 3DCGアニメの動きの硬さがどうしても気になる人(これは正直ある)
  • ブレードランナー未見で、世界観の前提知識なしに見ようとしている人
  • テンポの速い展開とカタルシスのある決着を期待している人
  • キャラクターの内面より、設定とアクションの派手さで評価する人

次に見るなら

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEXは、記憶・自己同一性・存在の正当性というテーマを共有しつつ、世界観の密度と情報量がさらに高い。BLACK LOTUSで「もっとこの問いを掘りたい」と感じたなら、ここが次のステップになる。こちらは2Dアニメなので、CG感への引っかかりも消える。

エヴァンゲリオン新劇場版シリーズとは一見遠そうだが、「自分が何者かわからない存在が、戦う理由を探しながら動く」という構造は思ったより近い。感情と記憶と制度的な暴力という三角形の中に主人公が置かれている点で、BLACK LOTUSと通底している。

サイコパスは「体制に管理される社会と、その外側に弾き出された存在」という設定の近さで選んだ。近未来の管理社会とその矛盾を描く密度は、国産SFアニメの中でも高い水準にある。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
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U-NEXT×¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『BLADE RUNNER — BLACK LOTUS』は、現在Amazonプライムビデオで全話視聴できます。ブレードランナーシリーズのファンはもちろん、SF・サイバーパンク好きにも幅広くおすすめできる作品です。プライム会員であれば追加料金なしで楽しめますので、ぜひチェックしてみてください。

よくある質問

Q. ブレードランナーの映画を見ていなくても楽しめますか?
A. 本作は独立したストーリーなので、映画未視聴でも楽しめます。ただし原作映画を先に観ておくと、世界観への理解が深まり、より一層楽しめるでしょう。
Q. 全何話ですか?
A. 全13話です。1話あたり約25分なので、週末にまとめ視聴するのにも向いています。
Q. 日本語吹き替えはありますか?
A. Amazonプライムビデオでは日本語字幕・日本語吹き替えの両方に対応しています。好みのスタイルで視聴できます。
Q. 続編や関連作品はありますか?
A. 映画『ブレードランナー』(1982年)と続編『ブレードランナー 2049』(2017年)が関連作品です。本作と合わせて見ることで、世界観をより深く味わえます。

まとめ

『BLADE RUNNER — BLACK LOTUS』は、現在Amazonプライムビデオで全話視聴できます。ブレードランナーシリーズのファンはもちろん、SF・サイバーパンク好きにも幅広くおすすめできる作品です。プライム会員であれば追加料金なしで楽しめますので、ぜひチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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