※本ページはアフィリエイト広告を含みます。

サイキックアカデミー 煌羅万象
| 放送年 | 2002年 |
|---|---|
| フォーマット | ONA |
| 話数 | 24話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | E&G Films |
塩見愛衣は、心霊的才能を持つ生徒が集う名門・サイキック学園に入学する。伝説的な兄の後を継ぐことになった、内気な彼は、この学園でどのような運命を辿るのか。
作品概要・あらすじ
あらすじ
超能力者が集う名門・サイキック学園。伝説的な兄・零を持つ塩見愛衣は、自身も高い霊力を秘めながらも内気な性格の持ち主だ。新入生として学園に飛び込んだ愛衣は、個性あふれる同級生たちと出会いながら、恋愛や友情、そして自分自身の力と向き合っていく。超能力×学園コメディとして、笑いと甘酸っぱいラブコメが絶妙に絡み合う青春ストーリー。みどころ・魅力
① 超能力×学園ラブコメの王道テンプレート
超能力バトルだけでなく、恋愛模様や三角関係がコメディタッチで描かれる点が本作の核心です。主人公・愛衣を中心に繰り広げられるドタバタな日常に、スポーツ漫画的な熱さと甘いラブコメ要素が絡み合い、飽きさせない展開が続きます。② 個性派キャラクターたちの掛け合い
強烈な個性を持つ同級生・教師たちが次々と登場し、コメディシーンを盛り上げます。それぞれが独自のサイキック能力を持ちながらも人間味あふれる言動を見せるため、キャラクター愛着が生まれやすく、賑やかな群像劇としても楽しめます。③ 2002年ONA黎明期の歴史的作品
本作は日本のONA(オリジナルネットアニメ)の走りとして制作された作品のひとつです。当時の技術・配信環境の中で挑戦的に生まれた本作は、アニメ史に興味を持つファンにとっても貴重な視聴体験となるでしょう。キャスト・声優一覧
















スタッフ
| 美術監督 | 中原英統 |
|---|---|
| 音響監督 | 本山哲 |
| OP | Rie Tanaka & Tsugumi Higasayama「Say Over」 |
| ED | 田中理恵「Love Angel」 |
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルすら知らなかった。「サイキックアカデミー 煌羅万象」——読み方を調べたら「こうらばんしょう」らしい。2002年のONA、つまりバンダイチャンネルでのネット配信作品で、地上波でもBSでもない。それを知ったとき、なんとなく腑に落ちた。こういう作品、自分から掘りにいかないと一生出会えない。
2002年にONAが成立していたという事実の方が先に頭に来て、最初はそっちに気を取られた。当時はRealPlayerでカクカク動画を再生していた時代だ。映像クオリティはTVアニメの標準に届かない部分があるが、それは時代の話であって作品への評価とは切り離しておかないといけない。
2回目を見ると、主人公・汐見愛の「兄の影の中にいる人間の内側」が少しずつ見えてくる。阪口大助の声が持つ、あの「戸惑いに慣れようとしている感じ」が、最初はコメディの添え物に聞こえていたのに、視聴後に思い返すとちゃんとキャラクターの芯を食っていた。
伝説の兄の名前を背負ったまま、自分の足で立とうとすることの話
この作品を学園超能力ラブコメとして流し見すると、少し拍子抜けするかもしれない。バトルもある、恋愛もある、コメディもある——でもどれもが「主役」ではなくて、全部が主人公・汐見愛の「ゼロダイムの弟として生きていくこと」を描くための舞台装置として機能している。
神谷浩史が演じるゼロダイム・キュプラ・バ・アザラクは、物語において「伝説」の象徴として存在している。直接的な比較がなされる場面でも、なされない場面でも、愛の行動の背後には常にその存在感がある。これはストーリーの仕掛けでもあるが、神谷浩史の演技が持つ「重力」のようなものが、それをキャラクター以上の存在感に引き上げているとも言える。2002年当時の神谷浩史は後のキャリアを考えると「まだ」の時期だが、この作品を聴き返すとすでにあの緩急の付け方——力の抜けたセリフから急に真剣になる切り替え——の原型が見えていて、それがまた変な感慨を生む。
愛が「兄を超えたい」と積極的に叫ぶタイプではないところが、この作品のリアリティだと思っている。ぐずぐずと悩みながら、状況に押し出されるように前に進んでいく。受動的な主体性、とでも言えばいいか。この「やらされながらやっていく」感覚が、コメディやラブコメの展開と混ざり合って、思いのほか自然に機能している。
田中理恵が演じた織奈のキャラクターも、愛の内側を映す鏡として機能していて、彼女の存在感がなければこのテーマはずっと薄くなっていたはずだ。田中理恵は「強さと優しさが混在した人物」を演じるとき、セリフの温度感の調整が細かい。2002年当時からその片鱗は十分にあって、後のキャリアを知っている状態で聴くと、また別の楽しみ方ができる。
特に刺さったシーン
序盤の入学後、愛が学園のルールや力関係をまだ把握しきれないまま次々と巻き込まれていく流れ——あそこがこの作品でいちばん正直な場所だと思っている。知らない場所に放り込まれた新入生の心細さが、コメディのテンポの中に紛れ込んでいて、笑いながら少しだけ痛い。阪口大助の声にある「慌てているだけじゃなくて、どこかで冷静に状況を観察している」ニュアンスが、ここをちゃんと立体的にしている。
神谷浩史担当のキャラクターが登場する場面は、2回目以降に聴くと発見がある。後の彼のキャリアを知っている状態で聴き返すと、力を抜いた台詞から急にシリアスになる切り替えの原型がすでにあって、「この時期にもうそれをやっていたのか」という気持ちになる。当時リアルタイムで見た人はこれを「神谷浩史」として意識せずに受け取っていたはずで、それはそれでうらやましいような気もする。
終盤、兄の存在が直接問われる感情的な衝突の展開では、コメディ路線から一段トーンが落ちる。この切り替えが唐突に感じないのは、序盤からその地層が薄く積み上げられているからで、2回目以降に改めて見るとその伏線の置き方がはっきり見えてくる。
読んで見たくなったら——『サイキックアカデミー 煌羅万象』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 2000年代前半のアニメ文化に郷愁がある、またはその時代を掘り起こすことに楽しみを見出す人
- 学園ラブコメ・超能力ものの「王道の空気感」が好きで、尖った演出より落ち着いた雰囲気を求める人
- 阪口大助・神谷浩史・田中理恵のキャリアを追っていて、初期の仕事に興味がある声優オタク
- ONAという配信形式が成立した初期の歴史的文脈に興味があるアニメ史クラスタ
合わない人
- 映像品質に一定水準を求める人(2002年のONAという前提は飲み込む必要がある)
- テンポが速く、シャープな展開のラブコメを期待している人
- 派手なバトル描写・明確なアクションを目当てに視聴する人
- 「サイキック」「超能力」の設定が世界観の核になることを期待している人(実態はあくまで学園コメディが中心)
次に見るなら
同じ時代の学園超能力ものとして絶対少年を挙げたい。こちらはTVアニメで映像も安定しているが、「普通の人間が特別な世界に引きずり込まれていく」感覚は近いものがある。「超自然×青春」の組み合わせに引っかかったなら掘ってみる価値がある。
ラブコメ・学園もののテイストから攻めるならまほらば〜Heartful days〜も候補に入れていい。2005年放送で時代感も近く、内気な主人公が個性豊かな人物たちに囲まれながらゆっくり変わっていく構成は、雰囲気としてかなり近い。映像のまとまりはこちらの方が上。
「伝説の先人の影を背負う」テーマが刺さったなら灰と幻想のグリムガルも試してほしい。時代もジャンルも全然違うが、「強くない主人公が、それでも立って進んでいく」という地に足のついた感覚は構造的に近いものがある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『サイキックアカデミー 煌羅万象』は、dアニメストアおよびDMM TVで視聴できます。2002年配信のONA作品ながら、現在も主要サービスで手軽に楽しめる環境が整っています。懐かしさを求める方にも、初見の方にもおすすめできる一作です。
