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横山光輝 三国志
| 放送年 | 1991年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 47話 |
| 原作 | 漫画 |
約1800年前の中国、漢王朝の統治力が衰退し、戦火が全土に広がった。貧しい農民の劉備は、関羽と張飛という二人の英傑と永遠の兄弟の契りを結ぶ。その後、劉備は迫害に苦しむ民を救う正義の国家建設を目指し、その理想を具現化していく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
約1800年前の中国、漢王朝の支配が揺らぎ、各地で反乱と戦火が絶えない乱世。貧しい農民の出身でありながら漢王室の末裔である劉備は、豪傑・関羽と張飛と義兄弟の契りを交わす。三人は「仁義の国を作る」という共通の志を胸に、数々の英雄や謀略家と出会いながら乱世を生き抜いていく。横山光輝の伝説的漫画を原作に、中国史上最大の英雄譚を全47話で描いた大河アニメ。
みどころ・魅力
① 劉備・関羽・張飛の「桃園三結義」が生む熱い絆
三者三様の個性を持つ主人公たちが義兄弟として結束し、困難に立ち向かう姿が物語の核心。仁義を貫く劉備の理想主義、武勇と忠義の関羽、豪快無双の張飛という対照的なキャラクターが絡み合い、全編を通して熱い人間ドラマを形成している。
② 諸葛亮孔明を筆頭とする知略の応酬
「三顧の礼」で迎えられた軍師・諸葛亮孔明が登場してからは、計略と知恵を駆使した戦略戦が見どころに。赤壁の戦いをはじめとする史上名高い合戦シーンが、原作漫画の構図を活かしたダイナミックな演出で描かれる。
③ 横山光輝ならではのキャラクター造形と骨太な物語構成
手塚治虫と並ぶ昭和の漫画界の巨人・横山光輝が描き上げた原作を忠実にアニメ化。複雑な三国時代の群雄割拠をわかりやすく整理した骨格の強い脚本と、個性豊かな武将たちの人間模様が、大河ドラマ的な重厚感を生み出している。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| キャラクターデザイン | 荒木伸吾、姫野美智 |
|---|---|
| 美術監督 | 勝又激 |
| 音響監督 | 本田保則 |
| OP | FENCE OF DEFENSE「時の川」 |
| OP | フェンス・オブ・ディフェンス「Don’t Look Back」 |
| ED | FENCE OF DEFENSE「Sora」 |
| ED | フェンス・オブ・ディフェンス「STANDING ALONE」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
横山光輝といえば鉄人28号か魔法使いサリーのイメージが強くて、三国志まで手がけてたことを正直そこまで意識してなかった。Huluで見つけたとき、1991年のアニメがこんなにすんなり配信されてるのかという驚きが先に来た。
最初は「歴史アニメだから学習コンテンツ的なやつでしょ」と思って軽い気持ちで流したら、冒頭の乱世描写の密度にちょっと面食らった。農民出身の劉備が関羽・張飛と出会い、義兄弟の誓いを立てるくだり——子どもの頃に三国志に初めて触れた感覚が急によみがえってきて、予想外にちゃんと見てしまった。2周目になると、序盤のひとつひとつの台詞が後の展開への伏線になっている構造が見えてきて、コンパクトな作画の中に情報量が詰まっているのがわかる。
「正しい人間が勝てない世界」で、それでも旗を掲げ続けることの意味
このアニメが描いているのは、結局のところ「理念は現実に勝てるか」という問いだと思う。劉備は徳と義を掲げて戦うが、三国志を少しでも知っている人間なら、その先に何が待っているかはわかっている。それでもこの作品は劉備の旗を高く掲げ続ける。
単純な勧善懲悪ではない、というのはよく言われることだけど、横山光輝版の特徴は「悪」として描かれるはずの曹操にも一定の重さを与えているところだ。松本保典の曹操は権謀術数を操る人物として機能しつつも、どこかに確かな「為政者としての信念」が滲んでいる。敵役のはずなのに、なぜかその声には迫力と説得力がある。対する劉備の民を思う理想主義は、物語が進むほど孤立していく。
これは1800年前の中国の話でありながら、「正しい側が必ずしも制度を手にできない」という普遍的な話でもある。劉備の理想が純粋であればあるほど、その旗は現実の重さに揺れる。それでも折れない——というより折れることができない——その業のようなものを、91年のアニメがこれだけ丁寧に描いていたことに、見直したとき改めて気づいた。
貂蟬のエピソードなど、女性キャラクターの扱いに時代的な限界を感じる部分もある。折笠愛の声の繊細さがそこに厚みを加えてはいるが、構造的に消費される側に置かれている点は否定できない。そういった粗さも含めて、これは90年代初頭の「大河アニメ」の素直な遺産だ。
特に刺さったシーン
桃園の誓いのシーンは何度見ても機能する。映像的に派手なわけじゃない。三人が言葉を交わして、誓いを立てる。それだけのことなのに、藤原啓治の張飛の声が持つ粗削りな熱量が、あの場面を「儀式」ではなく「人間同士の約束」に変えている。張飛というキャラクターは短絡的に描かれがちだが、藤原啓治のアプローチは単純な武骨者にしていない。感情の沸点が低いけど愛情も深い、という二面性がちゃんと声に入っている。
そして矢尾一樹の呂布。終盤に近い、孤立した呂布の描写で、あの声の「孤独感」が突き刺さった。圧倒的な武力を持ちながら誰にも信頼されない男——というキャラクターの悲劇が、演技によって「惨め」ではなく「空虚」として伝わってくる。思わず一時停止して、少しぼーっとした。
小杉十郎太の趙雲は安定の信頼感で、「この人が出てくると場面が締まる」という感覚は何周しても変わらなかった。
読んで見たくなったら——『横山光輝 三国志』はHuluで視聴できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 三国志を知っているが、映像作品ではまだちゃんと追ったことがない人
- 横山光輝の原作漫画を読んだことがあり、アニメ版との比較を楽しみたい人
- 90年代大河アニメの重厚な語り口が好きな人(ロードス島戦記・アルスラーン戦記あたりと同じ空気が好きな人)
- 藤原啓治・矢尾一樹のキャリアを掘りたいと思っている人
- Huluに加入していて、長編歴史アニメを流し見したい休日がある人
合わない人
- 「三国志」を全く知らず、登場人物の多さに構える人(予備知識ゼロは厳しい)
- 作画クオリティや演出のテンポに現代水準を求める人
- 女性キャラクターの扱いに敏感な人(構造的に道具として使われるシーンが複数ある)
- 完結まで一気に見ないと気が済まないタイプで、時間的余裕のない人(全47話)
次に見るなら
アルスラーン戦記(2015年版)が一番近い体感だと思う。理想を持った若い君主が乱世を生き抜く構造、謀臣との関係性、「正しさだけでは勝てない」という重さ——横山三国志と同じ文脈で楽しめる。田中芳樹原作のずっしりした政治描写が好きな人にはとくに合う。
十二国記は少し毛色が違うが、「あるべき統治者像とは何か」という問いが共鳴する。劉備の理念と翠黎の苦悩は、形は違えど同じ問いを立てている。こちらは女性視点の物語で、世界観の精密さが見どころ。
蒼天航路はアニメ化(2009年)の完成度に賛否があるが、曹操という人間をとことん掘り下げた作品として唯一無二の存在感がある。横山版で曹操に興味を持った人が「もっとこいつのことを知りたい」と思ったときの、自然な次の一手になる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『横山光輝 三国志』は、Huluで視聴できます。1991年に放送された全47話の大河アニメを、いつでも好きなペースで楽しめます。乱世を駆け抜ける英雄たちの熱い物語を、ぜひHuluでご覧ください。