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ゲートキーパーズ21
| 放送年 | 2002年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 6話 |
| 原作 | ゲーム |
侵略者との初戦から32年が経過。A.E.G.I.Sはほぼ解体され、わずかなゲートキーパーのみで構成される地下組織となっていた。メンバーの一人・綾音伊須津は社会全体に嫌気がさしており、父への反発心から侵略者と戦い続けていた。そんな折、機械将軍の復活を知る。
作品概要・あらすじ
あらすじ
侵略者との最初の戦いから32年。かつて世界を守ったA.E.G.I.S.は事実上解体され、わずかなゲートキーパーだけが活動する地下組織として細々と存続していた。少女・綾音伊須津は荒廃した現代社会に深い幻滅を抱えながら、父への反発を燃料に侵略者と孤独な戦いを続けている。そんな彼女の前に、かつての最強の敵・機械将軍が復活しようとしているという情報がもたらされる。
みどころ・魅力
① 前作とは一変した「陰鬱な世界観」が見せる成熟した物語
明るく熱血だった前作『ゲートキーパーズ』から一転、本作はダークで退廃的なトーンが支配する。かつての希望の組織が瓦解した世界で、主人公が孤独に戦い続ける姿は重厚感があり、シリーズを知るファンには特に刺さる演出となっている。
② ヒロインの葛藤を軸にした心理描写の深さ
綾音伊須津は「社会への嫌悪」と「父への反発」という二重の感情を抱えて戦う、複雑な内面を持つキャラクターだ。単純な勧善懲悪ではなく、彼女の怒りと孤独が物語を牽引するため、感情移入しやすいドラマとして機能している。
③ OVAならではの作画クオリティとテンポの良さ
全6話のOVA形式により、TVシリーズでは難しい高い作画水準と密度のある演出が実現している。短い尺に要点が凝縮されており、前作未視聴でも単体作品として完結した読後感が得られる点も魅力のひとつだ。
キャスト・声優一覧
















スタッフ
| キャラクターデザイン | 後藤圭二 |
|---|---|
| 音楽 | 田中公平 |
| 音響監督 | 鶴岡陽太 |
| OP | 渡辺純子「羽音」 |
| OP | 野川さくら「今日、笑顔があれば」 |
| ED | 野川さくら「今日、笑顔があれば」 |
| ED | 渡辺純子「羽音」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「ゲートキーパーズ」という名前だけは長い間ずっと頭にあった。2000年代前半のサンライズ作品として、どこかで何度か目にした名前。でも21という数字がついているということは続きか、とそれだけ思いながら再生ボタンを押した。
最初の5分で、思っていたものとまったく違うとわかった。明るくてノスタルジックな60年代風の前作とは打って変わって、画面の色調が暗い。キャラクターが笑わない。ヒロインの綾音が世界に向ける目が、「戦う理由が正義」ではなく「嫌い」という顔をしている。それだけで一気に引き込まれた。
2回目に見たとき気づいたのは、この作品が「32年後」という数字を非常に丁寧に使っているということだ。世界が進んで、英雄たちが散っていった後の残骸を拾い集めるような話になっている。それは初見では「暗いな」で終わる部分が、2周目では「ああ、これは意図的に削ぎ落とした結果なんだ」と見え方が変わる。
父の背中を憎みながら、父と同じ場所に立っている話
ゲートキーパーズ21の核心は、実は「侵略者との戦い」ではない。それは舞台装置で、本当に描いているのは五十鈴綾音という少女が「父への反発心」を燃料にして戦い続けていることの、ねじれた構造だ。
綾音は社会が嫌い。A.E.G.I.S.も嫌い。父親も嫌い。その嫌悪を動力に変えて戦っているわけだけど、やっていること自体は父親世代と同じ「侵略者と戦うゲートキーパー」そのものだ。これが単純な継承の物語であれば、子どもが親の背中を追うという気持ちのいい話になる。でもこの作品はそれをしない。
綾音は自分が父と同じ場所に立っていることに、どこかで気づいていると思う。ただ認めたくない。認めたら「反発」という動機が崩れてしまうから。だから彼女は意地でも「私がやってるのはあいつらとは違う」という顔をしながら、同じ戦いを続ける。この矛盾を大谷育江さんがすごく繊細に演じていて、強がりの台詞の裏にある疲れとか迷いとかが、声のテクスチャーに滲んでいる。
前作を見ていると、その「父たちの戦い」がどれだけ輝かしかったかを知っている分、綾音の置かれた孤独が倍になる。A.E.G.I.S.はほぼ解体されて、組織としての支援もなく、社会的な認知もなく、仲間は少ない。英雄の時代は終わった後の世界で、なぜ戦うのかという問いに「嫌いだから」以外の答えを持てないまま戦っている。
終盤に向けて機械将軍が復活するという展開も、この文脈で読むと意味が変わる。かつての英雄たちが葬ったはずの敵が戻ってくるということは、「父たちの勝利は本当に勝利だったのか」という問いでもある。綾音はその問いを、継承した武器と継承したくない意志で受け取る羽目になる。
特に刺さったシーン
序盤、綾音が誰かに礼を言われる場面があって、そのときの彼女の反応が妙に素っ気ない。感謝されることに慣れていないのか、それとも感謝されたいわけじゃないのか、どちらともつかないあの間が刺さった。大谷育江さんの声がここで独特の仕事をしていて、「ピカチュウ」や「トレジャーハンターのキャラ」で知っている人ほど、あの低体温さにギャップを感じるはずだ。
野川さくらさんが演じる太刀川里香は、綾音とまったく対照的なキャラクターで、中盤以降の二人の関係性の変化が地味に効いてくる。野川さんの声は場面によって温度が大きく変わるので、里香がいるシーンは一種のバロメーターになっている。里香の声が柔らかいときは綾音がまだ人間でいられるタイミングだ、という読み方ができて、2回目の視聴でそれを意識すると怖さが増す。
関智一さんの影山零士は出番がそれほど多いわけではないけれど、あの声で発される台詞はひとつひとつが重さを持つ。影山というキャラクターの立ち位置を考えると、ほとんど喋らせない演出自体が正解だったとも思う。少ない台詞で過去の重みを全部運んでいた。
読んで見たくなったら——『ゲートキーパーズ21』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 前作ゲートキーパーズを見ていて、あの世界がどうなったか知りたい人
- 2000年代初頭のサンライズ・ダーク路線(エルガイムでも∀でもなく「重さ」を求める人)が好きな人
- 主人公の動機が「正義」ではなく「怒り」「嫌悪」という内向きな話に耐性がある人
- 大谷育江・野川さくらの演技幅をきちんと聞きたい人
- 全6話のOVAとしての密度の高さを評価できる人
合わない人
- 前作未視聴のまま単体で楽しもうとしている人(登場人物の関係性の9割が前作知識前提)
- ヒロインに感情移入できないと辛いタイプ(綾音は最後まで親しみやすくなるよう設計されていない)
- 明るいチームもので観たい、という気分のときに見る作品ではない
- 完結感を強く求める人(6話でしっかり締めているが、「その後どうなったのか」の余白が大きく残る)
次に見るなら
ゲートキーパーズ(TVシリーズ・2000年)はこのOVAの前提なので、まだなら先にこちらを。60年代を舞台にした昭和ノスタルジックな学園バトルで、21とはトーンがまるで違う。ただその「違い」を体感することが21の正しい見方になるので、順番通りに見ることを強くすすめたい。
rahxephon(TVシリーズ・2002年)は同時期に同じような「重さ」で戦うことの意味を問い直した作品として、雰囲気がかなり近い。主人公の動機の歪さと、世界の仕組みが少しずつ明かされていく構造が似ていて、ゲートキーパーズ21を気に入った人はほぼ刺さるはず。
テクノライズ(TVシリーズ・2003年)は好みが分かれるが、「感情を動力に戦う人間の末路」という点でゲートキーパーズ21と同じ問いを立てている。こちらはさらに暗い方向に振り切っているので、綾音の話に物足りなさを感じた人向けの次の一手。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『ゲートキーパーズ21』は現在、**dアニメストア**および**DMM TV**で配信中です。全6話のOVA作品ですので、週末などにまとめて視聴するのに適しています。いずれのサービスも月額サブスクリプションで利用できますので、他の配信作品と合わせてお得に楽しめます。
