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2008

GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊2.0
★ 3.8 / 5.0アクションサイコロジカルSF
| 放送年 | 2008年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Production I.G |
2029年、ネットワークにより世界は国境なき状態となっていた。改造された人間は仮想環境で生活し、超能力を持つロボットに自分たちをダウンロードできる法執行機関に監視されている。未来の究極のスパイは人間ではなく、肉体を持たず、世界の情報ハイウェイを自由に移動し、あらゆるものを自由にハッキングして操作できる存在である。
目次
作品概要・あらすじ
あらすじ
電脳化技術が浸透し、人とネットワークの境界が曖昧になった2029年。あらゆる電脳をハッキングして人々を操る正体不明の存在「人形使い」が世界を揺るがしていた。内務省直轄の特殊部隊・公安9課に所属する草薙素子少佐は、全身を義体化したサイボーグとして仲間のバトーらとともにこの事件を追う。やがて捜査は単なる犯人逮捕にとどまらず、「人形使い」の真の目的と、自らの存在そのものを問い直す領域へと素子を導いていく。生命とは何か、自己とは何か——情報の海の中で、少佐は答えを探し続ける。みどころ・魅力
① 全面刷新された映像と新作CGの融合
1995年の劇場版をベースに、最新の3DCGとデジタル合成で大幅にリニューアルされた特別版です。色彩設計が一新され、ネットの海や都市の描写がより重層的に。オリジナルの質感を尊重しつつ、現代的な解像度で甦った映像美を体感できます。② 「自己とは何か」を問う哲学的テーマ
電脳と義体が当たり前になった世界で、記憶や意識はどこまでが「自分」なのか。素子と人形使いの対話を軸に、生命・存在・進化の問いが静かに、しかし鋭く突きつけられます。鑑賞後も思考を促す深い余韻が魅力です。③ 音響と音楽が生む唯一無二の世界観
川井憲次による民謡を取り入れた印象的な楽曲と、再録音された台詞・効果音が緊張感を高めます。近未来都市の喧騒、義体のメカニカルな駆動音、静寂のコントラスト——音が物語の没入感を一段と引き上げています。キャスト・声優一覧

メイン
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スタッフ
| 監督 | 押井守 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 沖浦啓之 |
| 音楽 | 川井憲次 |
| 音響監督 | 若林和弘 |
| OP | 川井憲次「Making of a Cyborg」 |
| ED | 川井憲次「Reincarnation」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「2.0」と聞いて、正直そんなに身構えていなかった。1995年の攻殻があれだけ完成されていたんだから、その焼き直しでしょ、くらいの気分で再生した。元のフィルムが好きすぎて、リマスター版って毎回「元の方でよくない?」と思ってしまう質なのだ。ところがオープニングのCGで「あれ」となり、人形使いの声が変わっているところで完全に座り直した。同じ映画なのに、同じじゃない。二度目に見たときのほうが、その違和感の正体がくっきりした。懐かしさで会いに来たはずが、別物として向き合わされる。そういう、ちょっと居心地の悪い再会だった。義体に詰め込まれた「私」は、どこから来てどこへ溶けていくのか
この作品を、SFアクションとして消費するのはもったいない。皮をかぶっているだけで、中身は「自分とは何か」というしつこい問いだ。全身を義体化した草薙素子は、脳の一部をのぞいて全部が作り物。記憶すら改竄できる世界で、彼女が「私は私だ」と言い切れる根拠はどこにもない。残っているのはゴースト——魂とか自我とか、そう呼ぶしかない揺らぎ——だけ。でもそのゴーストが本当に自分のものなのか、確かめる手段がそもそも存在しない。素子はずっとそこで立ち止まっている。田中敦子の、感情を一段引いた声がその宙ぶらりんを支えていて、強いのに常にどこか遠い。 面白いのは、ネットの海から生まれた人形使いが、肉体も死も持たないがゆえに「融合」を望むところだ。完全なものが、わざわざ不完全さを取りに来る。生殖と死をくれと言う。生き物のふりじゃなく、生き物になりたがる。ここで2.0は妙な手を打った。人形使いの声を榊原良子に替えたことで、終盤の融合が「男女」というより「二つの自我の交配」みたいな、性別を一段ぼかした出来事に見えてくる。元版の声を知っているほど、この改変は引っかかる。引っかかるんだけど、おかげで「個」が溶けて別の何かになる瞬間の薄気味悪さは、むしろ強調されたとも思う。正しい改変だとは言わない。ただ、別の角度から同じテーマを刺してきたのは確かだ。特に刺さったシーン
水に潜るくだりが好きだ。義体は沈む、浮かんでくる感覚だけが人間らしい、と素子が淡々と話す。船の上で待っているバトーの、大塚明夫のあの低い声がいい。心配を口に出さず、ただ「上がってこなかったらどうする」とだけ聞く。あの距離感に、相棒という関係の全部が詰まっている。捜査の現場ではトグサが人間側の視点を担っていて、山寺宏一が「義体化していない普通の感覚」を声の温度で持ち込んでくる。彼が一人だけ生身のリボルバーを使い続けている設定も、見るたびに効いてくる。そして終盤、人形使いとの対話。榊原良子の声に替わったことで、最初に見たときは「誰だこれ」と冷めかけたのに、二度目には逆にその違和感ごと作品に取り込まれていた。融合の瞬間の、静かなのに取り返しのつかない感じ。思わず息を止めていた。読んで見たくなったら——『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊2.0』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 見終わったあとに「で、結局あれは何だったのか」と一人で考え込むのが好きな人
- 1995年版を知っていて、2.0との違いを答え合わせしたい人
- 大塚明夫・田中敦子の声で世界が立ち上がる、という体験を信じている人
- アクションより「自我とは何か」みたいな問いのほうに食いつく人
合わない人
- 謎にはきれいな答えが用意されていてほしい人
- 手描きの中に急に差し込まれるCGが、どうしても浮いて見えてしまう人
- 2.0から入る人(元版を知らないと、改変の意味が半分しか伝わらない)
次に見るなら
草薙素子のその後と、残されたバトーの孤独が見たいならイノセンス。映像の密度はさらに重くなって、犬と人形と人間の境目をしつこく問い直してくる。攻殻の世界をもっと噛み砕いた形で味わいたいなら攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX。事件を追う面白さがある分、入口としてはこちらが優しい。「自分が本物かどうか分からない」という気味悪さそのものに浸りたいならserial experiments lain。ネットと自我が溶けていく感触は、攻殻と同じ水脈から来ている。配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊2.0』は、dアニメストア、Netflix、Huluで配信されています。複数のサービスで取り扱いがあるため、すでに加入しているサービスがあればそのまま視聴できます。これから観る方は、月額料金や見放題対象かどうかを比較して、ご自身に合ったサービスを選ぶとよいでしょう。
