異国色恋浪漫譚

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2007異国色恋浪漫譚

異国色恋浪漫譚

★ 3.0 / 5.0ラブコメ
放送年2007年
フォーマットOVA
話数2話
原作漫画
制作PrimeTime

暴力団の跡取り・ランマルは豪華客船で盛大に結婚式を挙げるが、それは見せかけに過ぎない。酔っ払ったランマルは新妻ではなく、魅力的な船長と夜を共にしてしまう。イタリアで再会した二人の間に、壮大な恋物語が幕を開ける。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

暴力団の跡取りであるランマルは、豪華客船の上で盛大な結婚式を挙げる。しかしそれはあくまで体裁のためであり、酔った勢いでランマルが夜をともにしたのは新妻ではなく、凛とした美貌を持つ船長だった。数奇な一夜を経て、舞台はイタリアへ。再び運命的な出会いを果たした二人の間に、国境も常識も超えた恋物語が動き出す。

みどころ・魅力

① 豪快なランマルと飄々たる船長の凸凹コンビ

任侠の世界に生きる豪快なランマルと、何事にも動じない謎めいた船長のキャラクター対比が本作最大の魅力。ぶつかり合いながらも互いを意識していく二人のやり取りは、テンポよく展開されコミカルな笑いの中に甘さがにじむ。

② 豪華客船からイタリアへ、華やかなロケーション

大海原を行く豪華客船の甲板から、イタリアの街並みへと舞台が移ろう異国情緒豊かな背景美術が見どころ。非日常感あふれるロマンティックな舞台設定が、ラブコメとしての高揚感をさらに引き立てている。

③ 笑いと甘さのバランスが絶妙なBLラブコメ

ギャグシーンと恋愛シーンの緩急が巧みで、純粋にエンターテインメントとして楽しめる構成が魅力。重くなりすぎず、軽すぎず、ちょうどよい温度感でキャラクターの関係性が深まっていくテンポの良さが心地よい。

キャスト・声優一覧

メイン
諏訪部順一
メイン
伊藤健太郎

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スタッフ

監督大谷肇
キャラクターデザイン田村しゅうへい

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

タイトルだけ見ると乙女ゲー原作かと思う。「異国色恋浪漫譚」、字面がそういう雰囲気を漂わせている。実際には違って、BL原作のOVA。2007年作品。このへんの時期はBLアニメOVAが細々と出ていた時代で、配信もなく今や宅配レンタルかDVD購入しか手段がないあたり、かなりコアな層に向けた作品だとわかる。

TVシリーズは存在しない。これ単体で完結しているOVAで、補完作品でも外伝でもない。原作コミックのファン向けと割り切って見るのが正解。初見で「世界観の説明が薄いな」と感じたとしたら、それは正しい受信で、原作を読んでいる前提で作られている。2回目に見ると、むしろその省略が潔くて、短い尺の中で「豪華客船の夜」と「イタリアでの再会」という二つの場面を丁寧に繋いでいることに気づく。

「間違い」から始まった関係が、なぜ本物になるのかという話

暴力団の跡取りが結婚式の夜に酔って、新妻ではなく船長と夜を共にしてしまう——設定だけ聞くとドタバタ喜劇に聞こえるが、この作品が実際に描いているのはそこじゃない。「最初の接触が事故だった」という出発点が、二人の関係を奇妙に対等にしているという構造の話だと思っている。

ランマルは跡取りとして、おそらく常に周囲に配慮されながら生きてきた側の人間だ。船長はそういう相手の立場を知らずに(あるいは知っていても関係なく)ぶつかってきた。その「場外から来た人間」というポジションが、ランマルにとって珍しかったんじゃないか。イタリアで再会したとき、ランマルが関係を整理しようとするより先に引き寄せられていくのは、そういう事情があるからだと読んでいる。

この作品が単なる「ドジっ子やらかしBLロマンス」ではないのは、キャラクターの立場と権力差を丁寧に設定していて、その上で「どちらが主導権を持つか」が場面ごとにひっくり返るからだ。船の上ではランマルが追う側になり、イタリアでは関係性が反転する。この重心移動が、短いOVAの中で恋愛の「進んでいる感」を出している。

諏訪部順一伊藤健太郎、どちらも「声だけで場の空気を変えられる」タイプの声優で、この二人が同じシーンにいると情報量がすごい。諏訪部さんの低音が効いてくる終盤と、伊藤健太郎の少し硬い声が柔らかくなる瞬間の対比が、関係性の変化を音で示している。

特に刺さったシーン

イタリアで再会したあと、二人が言い訳じみた会話をするシーンがある。「あの夜のことは忘れろ」的な整理をしようとする側と、そういう整理に乗らない側。ここで置鮎龍太郎の声が挟まってくるのが絶妙で、場の緊張をほぐしながら話を前に進める役割をしている。置鮎さんは2007年当時すでに大量の出演作があって、こういう「場を動かす脇役」の使い方が本当に上手い。

川上とも子の演技は、今見ると重みが違う。2011年に亡くなっているので、この2007年作品はそれより前の仕事で、声の張りがある時期の記録になっている。派手な見せ場があるわけじゃないのに、画面の中に存在感が出るのはキャリアの厚みだと思う。

個人的に一番刺さったのは、終盤で関係が決定的になる直前の間の取り方。台詞じゃなくて「何も言わない時間」で見せている。2回目で気づいたのは、その沈黙の前後で音楽の処理が変わっていること。サントラが引いて、生活音だけになる瞬間がある。予算の限られたOVAでこれをやるのは、演出の意図がはっきりしていないとできない。

読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。TSUTAYA DISCASの30日間無料トライアルでレンタル代ゼロで見れる。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 2000年代BLアニメOVAをリアルタイムで追っていた層
  • 諏訪部順一伊藤健太郎のファンで、この時期の仕事を掘りたい人
  • 川上とも子の出演作を収集している人
  • 設定よりキャラクターの関係性の重心移動を楽しむタイプ
  • 豪華客船×イタリアというロケーションの組み合わせに弱い人

合わない人

  • 原作未読で世界観の説明を求める人(ほぼ補足がない)
  • 配信で気軽に見たい人(TSUTAYAの宅配かDVD購入しか現状手段がない)
  • ラブコメとして笑えるギャグを期待している人(空気感はわりとシリアス寄り)
  • キャラクターの行動に一貫した倫理的整合性を求める人

次に見るなら

哀愁しんでれら……ではなくBLアニメで近い時代の作品なら、純情ロマンチカあたりが入りやすい。2008年作品で、こちらはTVシリーズがあるので世界観に入りやすい。異国色恋浪漫譚の「立場のある男が予想外の相手に引き寄せられる」構造が好きなら、似た引力がある。

イタリアを舞台にした作品としてはARIA The ANIMATION(2005年)が遠い親戚にいる。雰囲気は全然違うが、「ヴェネツィアっぽい水の街と恋愛感情の距離感」という組み合わせに反応した人には刺さる可能性がある。こちらは配信も豊富で見やすい。

2000年代OVAのアーカイブとして掘るなら哀愁しんでれら(同人誌ではなく正式OVA群)の時代感が近い。Amazonで状態のいいDVDを探す行為自体が、この時代の作品と向き合う正しいやり方かもしれない。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア×¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT×¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+¥1,250〜(税込)なし500+
『異国色恋浪漫譚』は現在、定額制の公式配信サービスでの視聴は確認されていません。視聴をご希望の場合は、DVDなどのパッケージメディアでの入手をご検討ください。OVA作品のため流通量は限られますが、中古市場などでの入手が比較的現実的な選択肢です。

よくある質問

Q. 『異国色恋浪漫譚』は何話構成ですか?
A. 全2話のOVA作品です。1話あたり約30分程度のボリュームで、短時間でまとまった恋愛ストーリーを楽しめます。
Q. どこで視聴できますか?
A. 現在、定額制の公式配信サービスでの配信は確認されていません。DVDパッケージや中古品を通じての視聴をご検討ください。
Q. BL(ボーイズラブ)初心者でも楽しめますか?
A. はい、ラブコメとしての笑いとテンポの良さが前面に出ているため、BL初心者の方でも入りやすい作品です。重厚なドラマよりも軽快なエンタメを求める方に向いています。
Q. 原作はありますか?
A. はい、松本テマリ氏による同名BLコミックが原作です。OVAは原作の世界観をそのまま映像化した作品となっています。

まとめ

『異国色恋浪漫譚』は現在、定額制の公式配信サービスでの視聴は確認されていません。視聴をご希望の場合は、DVDなどのパッケージメディアでの入手をご検討ください。OVA作品のため流通量は限られますが、中古市場などでの入手が比較的現実的な選択肢です。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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