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かいけつゾロリ
| 放送年 | 2004年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 52話 |
| 制作 | Ajiado |
ずる賢いキツネ・ゾロリが、自分の城と美しい花嫁を手に入れて「いたずら王」になることを目指して冒険を繰り広げる。ゾロリは悪賢いいたずらで有名だが、その計略はしばしば失敗に終わり、むしろ相手を助けることになってしまう。悪役に見えながらも、実は心優しい彼の活躍が描かれる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
ずる賢いキツネのゾロリは、自分の城と美しい花嫁を手に入れ、「いたずら王」として名を轟かせることを夢見て旅に出る。弟子のイシシとノシシを連れ、各地でいたずらを仕掛けるが、巧みな計略は思わぬ形で裏目に出て、気づけば人々を助ける結果に。悪役を気取りながらも、根は心優しいゾロリの痛快な冒険を描く人気ロングランアニメ。みどころ・魅力
① 笑いあり涙あり、予測不能なギャグの連打
ゾロリが張り巡らせる大胆ないたずら計画が、毎回まったく予想外の方向へ転がっていく。ドタバタコメディの畳み掛けが絶妙で、子どもはもちろん大人も思わず吹き出してしまうシーンが満載。計画倒れのオチも含めてテンポよく楽しめる。② 憎めない主人公・ゾロリの深いキャラクター性
「いたずら王」を名乗りながらも、実際には弱者に手を差し伸べてしまう矛盾がゾロリの最大の魅力。亡き母への思いを胸に旅を続けるという設定が根底にあり、ギャグ作品ながら感情移入できる奥行きを生んでいる。③ 原作ファンも楽しめる忠実なアニメ化
原作者・原ゆたか氏の人気絵本シリーズを丁寧にアニメ化。独特のポップなビジュアルやセリフのリズムが原作の雰囲気を大切に再現しており、本で慣れ親しんだファンが映像でゾロリたちを動かして見る喜びをそのまま味わえる。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 錦織博 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 錦織博、関島眞頼、池口和彦 |
| キャラクターデザイン | 船越英之 |
| 音楽 | 田中公平 |
| 音響監督 | 三間雅文 |
| OP | 山寺宏一「ハッスル」 |
| ED | 佐藤さん、鈴木くん「空は青」 |
| ED | Yukie 6 & Nobita Robert「おわりのうた」 |
| ED | 佐藤さん、鈴木くん「あかねいろ」 |
| ED | 杏子さゆり「画用紙」 |
感想・評価
最初に見たとき——本で読んでたやつが、アニメになってたという事実
かいけつゾロリは本で読んでいた。小学生のとき図書室でシリーズを端から端まで読破した記憶がある。だからアニメ化されていたと知ったときは素直に驚いた——2004年から放送していたのに、まったく気づいていなかった。
最初に見たとき正直少し構えていた。原作を知っているコンテンツのアニメは、どこかで「違う」と感じるものだ。ところが山寺宏一のゾロリが口を開いた瞬間に、その構えがほぼ消えた。本で読んでいたときの「このキャラクターはこういう声をしているはず」という脳内再生に、かなり近い。悪ぶっているけれどどこか間の抜けたトーン、それでいて気品がある、あの感じ。2回目に見て気づいたのは、山寺さんがゾロリの「たくらんでいるときの顔」と「計画が崩れていくときの顔」をわずかなテンションの変化だけで演じ分けているということだった。
悪になりたいのに善になってしまう——意図と結果のずれが描く、キャラクターの本質
ゾロリの物語を貫く構造は、かなりシンプルだ。「いたずら王」になるために城と花嫁を手に入れようとするが、計略は毎回どこかで狂って、結果的に誰かを助けてしまう。子ども向けコンテンツのフォーマットとして読めばそれだけだが、もう少し引いて見ると、ここで描かれているのは「人間の本質は意図ではなく行動に宿る」という話だと思う。
ゾロリは自分を悪役として設定している。「いたずら王」という目標を掲げ、ずる賢さを誇りにしている。ところが彼が実際にとる行動は、損得で動く純粋な悪役のそれではない。困っている相手に気づいてしまう、放っておけなくなる、気がついたら首を突っ込んでいる。計画の失敗は偶発的な事故ではなく、ゾロリ自身の内側にある何かが引き起こしていると読むこともできる。
これは単なる「実は良い人でした」という話ではない。ゾロリは自分が良い人だとは思っていないし、そう思われたいとも思っていない。「悪役でありたい自分」と「善行をしてしまう自分」の間にある矛盾を、本人が認識していないまま物語が進む。その無自覚さが、キャラクターとして深みになっている。
亡き母・ゾロリーヌへの想いが旅の動機の奥底にあるという設定もある。玉川砂記子が演じるゾロリーヌが回想シーンに登場するたびに、ゾロリの行動原理が少し違って見えてくる。「いたずら王になる」という目標は、母への約束であり、喪失を埋める代替物でもある。そう考えると、計画がいつも失敗して終わるのは、ゾロリが本当は「いたずら王」よりも別の何かを求めているからではないか、という読み方もできる。子ども向けの作品に対してそこまで読み込むのは過剰かもしれないが、2004年という時代にこれを地上波で流していたのは、なかなか懐の深い判断だったと思う。
特に刺さったシーン
ゾロリの計略が大がかりであればあるほど、崩れていくときの落差が大きい。序盤の冒険でゾロリが入念に準備した計画が想定外の方向へ転がっていく展開は、何度見ても絶妙なタイミングで笑いに変えてくる。山寺宏一の「あ……」という一音だけで状況を理解させる間の取り方は、声優として本当に技術のある人しかできない仕事だと思う。
藤原啓治が演じるドラキュラが登場するエピソードも印象深い。怪物や悪役として出てきたキャラクターが、ゾロリとのやりとりの中でどんどん人間的になっていく流れは、藤原さんの声の「重さ」があるから成立している。コメディの中に突然入ってくる、しんみりした空気の出し方が上手い。
保志総一朗のアーサーと折笠富美子のエルゼ姫が絡むシーンは、ゾロリとの対比として機能している。真っ直ぐすぎて空気の読めないアーサーと、それに翻弄されるエルゼ姫。保志さんの「誠実すぎてズレている」という芝居のトーンは、ゾロリのずる賢さをかえって際立たせていた。コメディの笑いはキャラクターの差異から生まれることが多いが、このキャスティングはその差異設計がかなり明確だと感じた。
読んで見たくなったら——『かいけつゾロリ』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- かいけつゾロリを本で読んで育った世代(アニメの存在を知らなかった人も含む)
- 子ども向けフォーマットの中に大人向けの読み筋を探すのが好きな人
- 山寺宏一の仕事量と引き出しの多さを改めて確認したい人
- 悪役のつもりなのに善行してしまうキャラクターの構造が好きな人
- 90〜2000年代の地上波アニメのテンポ感が心地よく感じられる人
合わない人
- 毎回の計画失敗というパターンに早い段階で飽きてしまう人
- 明確な目標達成・成長曲線のある物語を求めている人
- 作画や映像クオリティに2004年以降の基準を求める人
- シリアスな感情の掘り下げや重い展開を期待している人
次に見るなら
「悪役を自称するが実際は善行ばかり」という構造が好きなら、この素晴らしき世界に祝福を!も試してみると良い。主人公が最弱クラスの能力を引いた状態で異世界をサバイバルする話だが、計略が毎回どこかで崩れて笑いになるリズム感はゾロリに近いものがある。
旅を続けながら各地の困りごとを解決するロードムービー的な構造が好きなら、魔法使いの嫁よりも先に天元突破グレンラガンを見ておくと良いかもしれない。毎回の敵・毎回の壁というフォーマットで「目標に向かって進む」物語を圧縮された形で体験できる。ゾロリとはトーンがまるで違うが、「旅の途中に積み上がるもの」を意識して見ると、共通する何かが見えてくる。
声優のキャスティングの観点から派生させるなら、山寺宏一の仕事の幅を確かめたいときに攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEXを並べてみると面白い。同じ人がここまで違う役を演じているのかという驚きは、ゾロリを起点にすると余計に大きく感じられる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『かいけつゾロリ』はdアニメストア、U-NEXT、DMM TVで視聴できます。主要な配信サービスで展開されているため、普段お使いのサービスからすぐに視聴を始められます。子どもと一緒に楽しめる作品なので、ぜひ家族での視聴にもおすすめです。