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ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて
| 放送年 | 2002年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 5話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Kyoto Animation |
ウイルスの王・ウングラーがワクチンワールドの牢獄から脱獄した。ワクチンワールドの女神マヤはムギマルを地球に送り、ワクチンワールドの力を受け入れて魔法の看護師になる人間を探させる。ムギマルは中原コムギという少女に出会い、彼女がこの仕事に最適な人物だと気づく。コムギはやんちゃで怠け者、気散じな典型的な少女だが、彼女の夢は…
作品概要・あらすじ
あらすじ
ウイルスの王・ウングラーがワクチンワールドの牢獄から脱走。事態を受けた女神マヤは、使い魔ムギマルを地球に送り込み、ワクチンワールドの力を受け継ぐ人間を探させる。ムギマルが出会ったのは、お気楽でのんびり屋の少女・中原コムギ。決して優等生とは言えない彼女だが、その天真爛漫さゆえに魔法の看護師=ナースウィッチとしての資質を秘めていた。ウングラーが放つウイルス怪人から地球を守るため、コムギの騒がしくも賑やかな戦いが始まる。みどころ・魅力
① 「The SoulTaker」発のスピンオフが贈るパロディ全開のドタバタ劇
同制作スタッフによる元作品「The SoulTaker」のキャラクターたちが魔法少女コメディに総出演。シリアスな原作から一転、笑いに全振りした展開が続き、ジャンルを知る視聴者ほどにやりとできる仕掛けが随所に散りばめられている。② ベタなのに愛おしい、主人公コムギのキャラクター造形
ズボラで天然、でも憎めない——コムギはいわゆる「残念な魔法少女」の先駆けとも言える存在。変身シーンや必殺技のダサさまでギャグとして昇華されており、完璧ヒロインとは対極のキャラが作品全体の空気を作っている。③ 2000年代初頭アニメ文化が凝縮されたタイムカプセル的作品
OVA全4巻(2002〜2004年)に当時のアニメパロディ・声優ネタ・アキバ文化が詰め込まれており、2000年代オタク文化の空気感をそのまま体験できる。時代性込みで楽しめる、ノスタルジー感の強い一作。キャスト・声優一覧























スタッフ
| キャラクターデザイン | 渡辺明夫 |
|---|---|
| 音楽 | 高木隆次 |
| 音響監督 | 三間雅文 |
| OP | 桃井はるこ「愛のメディスン; Medicine of Love」 |
| ED | 桃井はるこ「オトメの魔法でポンデ・ケ・ワ」 |
| ED | 桃井はるこ「Three」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
ソウルテイカーを見終えて、「あの子(コムギ)、出番多くなかったけど妙に印象に残るな」と思っていたら、まさかのスピンオフOVAが存在することを知った。2002年当時のオタク界隈でこういう展開があるのは珍しくなかったけれど、それでも「モブに毛が生えたキャラクターを主役にする」という判断には驚いた。
最初の印象は「緩すぎる」だった。ソウルテイカーのダークで入り組んだ世界観を期待していくと、コメディ全振りの画面に30秒で置いてけぼりにされる。ただ2回目以降は逆にそこが良くて、同じ世界の「裏側で絶対こんなこと起きてないだろ」という距離感でニヤニヤ見られるようになる。本家ファン向けに仕掛けたジョークがいくつも埋まっているので、ソウルテイカーを見た順序で受け取れる情報量がかなり変わる。
「なりたくないのになってしまう」——やる気ゼロの魔法少女が逆説的に正しい
魔法少女ものの定番は「選ばれた理由」がある。愛と正義の心だとか、特別な素質だとか。このOVAのコムギにはそれがない。やる気がない、面倒くさがり、夢はアイドルで魔法少女業なんて興味ゼロ。女神マヤ(大谷育江の掛け持ちがもはやギャグ)に選ばれた理由すら曖昧なまま話が進む。
ここが面白いと思っていて、「使命感のない主人公」というのは本来なら感情移入を妨げる要素のはずなのに、このOVAではそれが純粋なコメディエンジンとして機能している。変身したくない、戦いたくない、でもムギまる(うえだゆうじ)にどこかしら情が移っていてやめられない——という構造が、2000年代の萌えアニメ的なお約束を全部逆から使っている。
さらに言うと、コムギのキャラクターは「アイドルになりたいけれど特別じゃない女の子」という、ある意味ソウルテイカーの主人公とは真逆のベクトルで描かれている。本家が「選ばれた宿命を背負って苦しむ主人公」なら、こちらは「選ばれたけど全然苦しんでいない脇役が間違えて主役になった話」として読める。そのメタ構造を、制作側がどこまで意識していたかはわからないが、意識していなかったとしたらそれはそれでおかしい。
コメディOVAとしての表層を剥がすと、「自分らしくないことを引き受けながら少しずつ変わっていく」という、地味に普遍的なテーマがある。コムギは最後まで「魔法少女やりたくない」と言いながら、やめない。それがこのシリーズの芯の部分だと思う。
特に刺さったシーン
大谷育江がコムギ・こより・女神マヤを同時に演じているという事実は、見ていてかなり意識される。特にマヤがコムギに指示を出す場面で「完全に一人で会話してる」と気づいた瞬間の奇妙な感覚が忘れられない。声優の演技としては、コムギのテンションと女神マヤの尊大な話し方を切り替えるタイミングが気持ちいい。コメディ作品の声の切り替えは巧みでないと笑いが死ぬので、ここは技術の見せどころになっている。
田村ゆかり演じる明日香との掛け合いシーンも好きで、こちらはどちらかというとツッコミ側に回るキャラクターだけれど、田村ゆかりのツッコミは「可愛い声で割と容赦ない」という絶妙な温度で、コムギとの組み合わせで化学反応が起きている。かないみかのコマチも含め、キャスト全体の「このジャンルの空気を知っている」感が、このOVAを単なる便乗作品以上のものにしている理由だと思う。
読んで見たくなったら——『ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- ソウルテイカーを見たことがある、またはリアルタイムで追っていた世代
- 2000年代初頭のOVA的なノリ(予算感・テンポ・ファンサービスのバランス)が好きな人
- 魔法少女ものを逆張りで消費することに慣れている人
- 大谷育江・田村ゆかりの演技を追っているファン
- 「やる気のない主人公が何故かうまくいく」系のコメディが刺さる人
合わない人
- ソウルテイカーを知らずに見ると、笑いどころの3割くらいが素通りになる
- ストーリーの起伏や感情の動きを求めている場合、OVA全体を通してもほぼ動かない
- 2000年代OVAのゆるい作画・演出クオリティに引っかかりを感じる人
- 魔法少女ものを真剣に見たい人(このOVAはそのジャンルをずっとおちょくっている)
次に見るなら
本家のザ・ソウルテイカーは当然として、コムギを「元の文脈」で見ておくとこのOVAの笑いが2倍になる。深夜アニメが今の形に固まる前の、2001年前後の雰囲気を体感できる作品でもある。
同じ時期の「ジャンルを内側からいじる」コメディOVAとしては魔法遣いに大切なことよりもおねがい☆ティーチャーに近い空気があるが、よりメタに振り切った意味ではぱにぽにだっしゅ!あたりが後続として見やすい。魔法少女パロディをもっと体系的に見たいなら、そちらへ繋いでも違和感ない。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ | |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて』は、dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TV・Huluで視聴できます。主要な配信サービスに対応しているため、お使いのサービスからすぐに視聴を始められます。2000年代のOVA作品ながら配信環境が充実しており、手軽に楽しめます。