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リック・アンド・モーティ ザ・アニメ
| 放送年 | 2024年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 10話 |
| 原作 | その他 |
| 制作 | Telecom Animation Film |
Rick and Morty のアニメ化作品。佐野貴志監督がテレコム・アニメーションフィルムで制作する。メインシリーズのテーマと事象に基づいたオリジナル作品となる。第1話は6月25日に第17回国際アニメーション映画祭ANIMATで先行上映された。
作品概要・あらすじ
あらすじ
人気海外アニメ「Rick and Morty」を原作に、日本のアニメーションスタジオ・テレコム・アニメーションフィルムが制作したアニメ化作品。佐野貴志監督のもと、型破りな天才科学者リックと気弱な孫モーティのコンビが宇宙や異次元を舞台に次々と珍騒動を巻き起こす様子をアニメーションで描く。メインシリーズのテーマや出来事をベースにしつつも日本アニメならではの表現を取り入れたオリジナル作品となっており、2024年には第17回国際アニメーション映画祭ANIMATにて第1話が先行上映された。みどころ・魅力
① 老舗スタジオ・テレコム・アニメーションフィルムによる日本式アニメーション
「ルパン三世」シリーズなどの制作でも知られる老舗スタジオが、リックとモーティの世界観を日本アニメの文法で再構築。独自の映像スタイルとアニメーションのクオリティに注目の一作となっている。② 原作の混沌としたSFコメディをそのままに
メインシリーズが持つブラックユーモアと奇想天外なSF設定、リックの天才ぶりと破天荒さは本作でも健在。原作ファンも新規視聴者も楽しめるオリジナルストーリーが展開される。③ 国際映画祭で先行上映された世界水準の話題作
第17回国際アニメーション映画祭ANIMATで第1話が上映され、世界的な注目を集めた。日本発のアニメーション表現が海外IPと融合した本作は、アニメーション表現の可能性を広げる実験的な作品でもある。キャスト・声優一覧












スタッフ
| 監督 | 佐野隆史 |
|---|---|
| 音楽 | 高橋哲也 |
| 美術監督 | 松沢有紗 |
| 音響監督 | 飯塚康一 |
関連作品
アニメ
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「日本製のリック・アンド・モーティ」という一文を読んだとき、正直「またIPを日本に輸出してきたやつか」と思った。でも監督が佐野貴志、制作がテレコム・アニメーション・フィルムと知って、これは単なる「アニメ風にした」案件じゃないかもしれないと引っかかって見始めた。
最初の数分で気づくのは、動きの気持ちよさだ。原作の荒削りなフラッシュアニメ的な動きとは全然違う、滑らかな日本アニメの作画が乗っている。でも脚本のリズムやボケの構造は明らかに向こう側の文法で動いている。その違和感が、面白い。2周目で意識して見てみると、どのシーンがどっちの文化に引っ張られているか、その綱引きが見えてくる。それが地味にこの作品のいちばん楽しいところだった。
「面白さ」の定義が違う二つの文化が、同じ主人公を共有したときに起きること
リック・アンド・モーティというIPは、根底に「世界に意味はない、でもそれでいい」という虚無がある。あの笑いは観客を突き放す種類の笑いで、感情移入の余地を意図的に潰してくることがある。共感させる気がそもそもない、みたいな構造だ。
日本アニメの文法は、その逆に近い。キャラクターの内面を丁寧に積み重ね、視聴者がキャラクターに「乗れる」ように設計されている。どちらが優れているという話ではなく、構造的に対立している。
この作品が興味深いのは、その二つの文法を同じ器に入れてみた実験として機能しているところだ。佐野監督がどちらに引っ張るかを見ながら観ると、シーンごとにその重力が変わっているのが感じられる。アメリカ側の虚無感を保ちながら、日本アニメ的なキャラクターへの愛着設計を入れようとしている——その試みが成功しているシーンとそうでないシーンの落差が、この作品の正直な姿だと思う。
「日本人が作ったリック・アンド・モーティ」というより、「日本とアメリカの笑いの文法が折衷案を探している過程」を見ている感覚。その模索そのものが、コンテンツとして面白い。単なるリメイクでもなく、続編でもなく、平行宇宙の実験映像——そう思って見ると、ちょっと違う目線で画面を追えるようになる。
特に刺さったシーン
リックが宇宙規模の問題をモーティに説明しながら、次の瞬間には完全に別のことを考えている——そういう「会話のすれ違い」を描くシーンで、日本アニメ的な間の使い方をしているカットがある。原作だったら流して終わるような一瞬を、この作品は少し長く止める。その止め方がテレコムっぽいというか、明らかに日本のスタッフが「ここを見せたい」と判断した結果に見えて、そこがぐっとくる。
声優の演技もその傾向が出ていて、モーティ役が持つ不安定な質感——叫びに近い感情表現と、かぼそい日常声の落差——は、原作とは別の種類の緊張感を持っている。2回目以降で声だけ追ってみると、日本語版として独自の質感に育っているのがわかって、そこからは別の見方ができる。原作ファンなら、この「違い」を確認しに行く見方が一番楽しいと思う。
読んで見たくなったら——『リック・アンド・モーティ ザ・アニメ』はNetflixで視聴できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- リック・アンド・モーティ原作のファンで、日本アニメとの融合実験に興味がある人
- テレコム・アニメーション・フィルムや佐野貴志監督の作家性を追いかけている人
- 文化横断的なIPリメイクを批評的に楽しめる人
- SFコメディで、笑いの中に虚無が混入している作品が好きな人
合わない人
- 原作の荒削りな動きと「投げっぱなし感」こそが好きだった人
- 日本アニメ的な感情描写がリック・アンド・モーティに乗ってくることに抵抗がある人
- コメディとしてのテンポを最優先する視聴者(日本アニメの「間」を長いと感じる人)
- 原作を未見で、いきなりこちらから入ろうとしている人(順序が逆になる)
次に見るなら
パンティ&ストッキングwithガーターベルトは、西洋カートゥーンの文法を意識的に輸入して日本アニメに混ぜ込んだ作品。リック・アンド・モーティ ザ・アニメが持つ「文化の綱引き」的なエネルギーに共鳴できたなら、こちらの過剰さも同じ文脈で楽しめる。
映像研には手を出すな!は、「作りたいものを作る衝動」と「制約の中での折衷」という構造で近い。アニメという媒体に対する愛と批評眼が同居している点で、ジャンルよりも視聴態度としての相性が高い。
ポプテピピックは、メタ構造とナンセンスで観客を突き放す笑いの設計が原作リック・アンド・モーティに近い。短編形式なので気軽に入れるし、「なぜこれが日本で成立するのか」を考え始めると、ザ・アニメとの比較がまた面白くなる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『リック・アンド・モーティ ザ・アニメ』はNetflixで配信されており、Netflixに加入していればすぐに視聴できます。SFコメディの濃厚な世界観を日本アニメで楽しめる貴重な作品ですので、原作ファンの方はもちろん、アニメから初めて触れる方にもおすすめです。


