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神秘の世界 エルハザード 2
| 放送年 | 1997年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 4話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | AIC |
藤沢が冷たい足で祭壇でミズを置き去りにしたことに激怒した祭司は、真琴と友人たちを彼を探すために徴募する。運の悪い教師を探す過程で、彼らは別のイフリータを見つける。一方、ジンナイとディーヴァは新しいバグロム故郷を求めており、別の悪魔の神である気まぐれなカリアに出くわす。
作品概要・あらすじ
あらすじ
神秘の異世界エルハザードを舞台にした冒険コメディOVAの第2弾。神殿の祭壇でミズを置き去りにしてしまった藤沢に激怒した巫女たちは、真琴と友人たちを不運な教師の捜索へと駆り出す。旅の途中では新たなイフリータとの予期せぬ出会いが待ち受ける。一方、宿敵ジンナイとディーヴァは新たなバグロムの拠点を求めて放浪を続け、気まぐれな邪神カリアと遭遇することになる。個性豊かなキャラクターたちが入り乱れ、笑いと波乱に満ちた異世界冒険がさらに加速する。みどころ・魅力
① 新キャラクター・カリアが巻き起こすカオスな展開
本作最大の見どころのひとつが、邪神カリアの登場。気まぐれで予測不能な彼女の存在が既存キャラクターの関係図をかき乱し、単なる続編にとどまらない新鮮な刺激をもたらす。ジンナイとの絡みは特にコメディ色が強く、笑いを求める視聴者にはたまらない。② 1作目から引き続くキャラクター同士の掛け合い
真琴・藤沢・ジンナイら1作目から愛されるキャラクターたちの関係がさらに深まり、コメディとシリアスが絶妙に交差する。各キャラクターが抱える事情や感情の積み重ねが見えてくるため、前作を見た視聴者ほど楽しめる作りになっている。③ ファンタジー世界の広がりと新たなイフリータの存在
エルハザードという異世界の奥行きをさらに掘り下げる本作では、新たなイフリータの登場によって世界観がひと回り広がる。1作目で魅せた幻想的なビジュアルと世界設定を踏まえながら、物語のスケール感を底上げしている点もファンには見逃せない。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 岩崎良明 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 中澤一登 |
| 音楽 | 長岡成貢 |
| 美術監督 | 桑原悟 |
| OP | 川村 万梨阿「エルハザード2のテーマ」 |
| ED | 石村知子「眠れない夜には」 |
| ED | 夏樹リオ「眠れない夜には」 |
| ED | 小桜エツコ「眠れない夜には」 |
| ED | 川村 万梨阿「眠れない夜には」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
エルハザードの2か。1すら見てないのに2だけ見るわけにも——そう思って結局1から見た。95年のOVA全7話を片付けてから本作に辿り着く、という正しいルートを辿った。本作は95年版OVAの直接続編で、あのエンディングから地続きに繋がっている。前作未視聴で本作から入るのは正直厳しい。藤沢先生とミズの経緯も、ジンナイとディーヴァとバグロムの関係も、前提なしには意味が取れない。
1の後に2を開いた第一印象は、「前作より空気が荒削りになった」だった。ギャグとシリアスの混在が若干バランスを崩している回がある。ただ2回目で見直したとき、そのガタつきが意外と狙っているように見えてきた。置鮎龍太郎さんのジンナイがまたやらかす展開になるのは冒頭から読めていて、そこを楽しみに再生する自分がいた。
「帰れない場所」と「居場所を作ろうとする人間」の話
このOVAを単純なコメディ冒険物として処理するのは少しもったいない。前作から通してエルハザードが描き続けているのは、「異世界に放り込まれた人間がそこを第二の故郷にしていく過程」なのだが、2ではその問いがより複雑な形で複数のキャラクターを通して出てくる。
ジンナイとディーヴァがバグロムの新しい故郷を求めて彷徨う展開は、コメディの皮を被せながら、実はかなり切実なものを背負っている。どこにも帰れない存在がどこかに居場所を作ろうとして、うまくいかない話だ。カリア(今井由香さんが声を当てている)が気まぐれな悪魔神として現れるが、彼女の気まぐれさそのものが「どこにも縛られない」存在の表れで、必死に故郷を探すジンナイとの対比が面白い。縛られないことと、居場所がないことの違い——その境界線がカリアというキャラクターに凝縮されている。
一方、藤沢先生を巡る話は「逃げた男を追いかける」俗っぽい話に見えて、根っこにあるのは「覚悟と逃避の間」という人間的なテーマだ。石井康嗣さんの藤沢先生はどこかマヌケで憎めない声質があり、「逃げた男」という役割をギャグに昇華させながら、どこか情けなく人間らしい。2回目で見直したとき、このキャラクターが単なる笑いどころではなく、居場所を作ることへの不安を別の形で体現しているように読めた。
置鮎龍太郎さんのジンナイは本作でも「高笑いしながら実は必死」というラインを保っているが、少し疲れた色が混じっている。最初に見たときはギャグとして流していたシーンが、2回目だと「この人、本当に居場所がないんだな」という読み方ができて急に刺さった。コメディの文脈で描かれているのに、どこか切実な重さが漏れ出ている。
90年代OVAらしい「何でもアリだが、その中に一本筋がある」作りで、シリーズ全体を通してテーマは揺れていない。1→2と続けて見ることで「帰れない場所に居場所を作る」という積み重ねが見えてくる。2単体では半分しか見えない。
特に刺さったシーン
カリアとジンナイが絡む場面が記憶に残っている。カリアは気まぐれで掴みどころがなく、今井由香さんの声が「絶対に手なずけられない感じ」を的確に出していた。ジンナイが必死になればなるほどカリアがどこ吹く風で、そのズレ具合がコメディとして機能しながら、どこかもどかしい。ジンナイの焦りと空回りを置鮎龍太郎さんが演じる温度感が、笑えるのに少しだけ痛い。
アレーレ(小桜エツコさん)が絡む場面も印象深い。小桜さんの芝居はアレーレの軽さと愛嬌を過剰にならないギリギリで保っていて、コメディパートの空気感を下支えしている。騒がしい展開の中でも浮かない、絶妙な落としどころがある。
井上喜久子さんのルーン・ヴェーナスはこのシリーズの「場を整える人」として機能していて、2でもその役割は変わらない。騒ぎの中心になることは少ないが、彼女のセリフが入るたびに物語のトーンが落ち着く。最初はそれを「目立たないキャラ」と見ていたが、2回目では「場の重力」として機能していると分かった。
読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。Amazonで購入できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 95年版OVA(前作)を見て、続きが気になって仕方ない人
- 90年代OVAの空気感——画質の粒感・作画のムラ込みで好きな人
- 置鮎龍太郎さん・小桜エツコさんの芝居を追いかけているファン
- ファンタジー×コメディが共存している、シリアスに振りすぎない作品が好きな人
- 「異世界居場所探し」ジャンルの源流を遡りたい人
合わない人
- 前作未視聴で単体として楽しもうとする人(設定説明がほぼない)
- 現代アニメのテンポ・作画に慣れ切っていて、90年代OVA様式を受け付けない人
- シリアスなファンタジーを期待している人(コメディ色が強い)
- 配信サービスで手軽に見たい人(現状DVD購入しか手段がない)
次に見るなら
天地無用!は同時代のパイオニアLDC発OVAで、異世界・コメディ・個性的なキャラクター群という組み合わせが本作と近い。エルハザードの掛け合いコメディが好きなら空気感がそのまま馴染む。声優陣の芝居を追う楽しさもあり、90年代OVA文化をそのまま横展開できる。
爆れつハンターはコメディとファンタジーが共存するトーンがエルハザードと近い系譜に属している。くだらないギャグと真面目なストーリーが同居する構造が好きなら、同時代のOVA文化を一緒に掘り返す感覚で楽しめる。
魔法騎士レイアース(OVA版)はファンタジー世界への召喚という構造が近い。本作よりシリアス寄りだが、TVシリーズとは別解釈のOVA版は、エルハザードが持つ「凝縮された異世界感」と似た密度で見られる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現時点では「神秘の世界 エルハザード 2」を配信しているサービスは確認されていません。視聴を希望される場合は、DVDやBlu-rayなどのパッケージ版をご利用ください。今後配信が開始された際は、各サービスの公式サイトでご確認ください。
