異次元の世界エルハザード

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1998異次元の世界エルハザード

異次元の世界エルハザード

★ 3.2 / 5.0冒険コメディファンタジー
放送年1998年
フォーマットTVアニメ
話数13話
原作オリジナル
制作AIC

新しい水の巫女クワウール・トウルズが到着した。17歳だが、シャイラを除き全員が彼女を歓迎する。しかし儀式中、謎の存在アルジャが現れ、彼らを異世界へ転送する。真琴たちはクレテリア王国という工業化が進んだ奇妙な新世界に散り散りになってしまった。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

新たな水の巫女・クワウール・トウルズが異次元の世界エルハザードに到着した。17歳の彼女はシャイラを除く全員から歓迎されるが、就任の儀式中に謎の存在アルジャが突如出現し、真琴たちを見知らぬ異世界へと転送してしまう。彼らが辿り着いたのは「クレテリア王国」と呼ばれる、工業化が急速に進んだ奇妙な新世界。散り散りになった真琴たちはそれぞれの場所でこの未知の文明と向き合いながら、仲間との再会と元の世界への帰還を目指して奮闘する。見慣れたエルハザードとは一線を画す新舞台で、冒険とコメディが交錯する新たな物語が始まる。

みどころ・魅力

① 工業化された異世界「クレテリア王国」の独特な世界観

前作のファンタジー色豊かなエルハザードとは対照的に、本作では工業化が進んだ文明社会「クレテリア王国」が舞台となる。蒸気機械や近代的な技術が混在する独特のビジュアルが特徴で、見慣れた世界観が一変することで新鮮な驚きと探索の楽しさを提供している。

② 散り散りになったキャラクターたちの再会劇とドタバタ冒険

突然の転送により別々の場所に落ち着いた真琴たちが、それぞれの環境で個性を発揮しながら仲間を探す展開が本作の軸となる。コメディタッチの掛け合いや予想外のトラブルが随所に散りばめられており、笑いと冒険が絶妙に絡み合う軽快なテンポが視聴者を飽きさせない。

③ 新キャラクター・クワウールが加わることで広がる人間関係の妙

新たな水の巫女として登場するクワウールは、既存キャラクターとの関係性に新たな化学反応をもたらす。シャイラとの微妙な緊張感をはじめ、各キャラクターとの絡みが物語に深みを与えており、前作からのファンも新規視聴者も楽しめるキャラクター劇が展開される。

キャスト・声優一覧

水原誠
水原誠
メイン
岩永哲哉
クァウール・タウラス
クァウール・タウラス
メイン
坂本真綾
陣内菜々美
陣内菜々美
メイン
夏樹リオ
陣内克彦
陣内克彦
メイン
置鮎龍太郎
シェーラ・シェーラ
シェーラ・シェーラ
メイン
櫻井智
藤沢真理
藤沢真理
サブ
石井康嗣
ウーラ
ウーラ
サブ
阪口あや
ルーン・ヴェーナス
ルーン・ヴェーナス
サブ
井上喜久子
アフラ・マーン
アフラ・マーン
サブ
吉田美保
ディーバ
ディーバ
サブ
沢海陽子
ダル・ナルシス三世
ダル・ナルシス三世
サブ
子安武人
アレーレ・レレライル
アレーレ・レレライル
サブ
小桜エツコ

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スタッフ

監督菊地康仁
原案キャラデザ中澤一登
キャラクターデザイン小林利充
音楽長岡成貢
OPFENCE OF DEFENSE「13月の宿命」
ED坂本真綾「#2: “Love Mania!” by Maaya Sakamoto, Rio Natsuki, Etsuko Kozukura, Kyoko Tsuruno (ep 13)」
ED夏樹リオ「神様がくれた日」

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

タイトルはずっと知っていた。「エルハザード」というアニメがあって、90年代の異世界ものの名作扱いされていて、OVAが先だったはずで——という程度の知識のまま、何年も素通りしていた作品。改めて1998年のTVシリーズを見ると、これがいわゆる「ちゃんと見ていなかった古典」の体験そのものだった。 序盤は正直とっつきにくい。知らないキャラクターが知らない世界に転送されて、知らない相関図を頭に入れながら見なければならない。前シリーズを見ていない状態で飛び込むと、最初の数話は「この人たちはどういう関係なのか」を把握するだけで手がいっぱいになる。 ただ、それを乗り越えたあとのテンポは悪くない。90年代コメディの間の取り方というか、今のアニメより一拍遅いリズムが、逆に落ち着いて見られる。2周目になると、初見では「そういうキャラなんだな」で流していた細部がちゃんと意味を持って見えてくる。

異世界に転送されても、どこにも逃げられない人たちの話

異世界転移ものというジャンルは今や無数にあるが、このシリーズが面白いのは「もうひとつの異世界」に転送されるという二重構造にある。主人公たちはすでに一度エルハザードという異世界に来ている存在なのに、さらにそこから「クレテリア王国」という工業化した奇妙な世界に飛ばされる。 これは単純な「現実→異世界」の図式ではない。せっかく居場所を作った場所から、またさらに別の場所に放り込まれるという話だ。 その構造が面白いのは、キャラクターたちが「また振り出しか」という反応をするからで、そこには清々しいくらいの達観がある。異世界に転送されることへの驚きより、段取りの悪さへの苦情が先に出てくる。ここが90年代のコメディ異世界ものの独特な感触で、今の作品のように「最強スキルを得た」「チート能力が覚醒した」という展開とはまるで違う。主人公たちはただの人間のままで、新しい世界でもがいている。 坂本真綾が演じるクァウールというキャラクターが象徴的で、17歳の水の巫女として登場するのだが、威厳と戸惑いが同居したあの声の乗せ方は、このキャラクターでしか聞けない質感がある。坂本真綾がこの時期にすでにこういう演技ができていたのかという驚きもあって、声優としての記録としても面白い。 そして、このシリーズで外せないのは置鮎龍太郎演じる陣内克彦で、あの独特の高笑いと傲岸さは、どの時代に見ても「ああ、置鮎さんだ」と一発でわかる。悪役として描かれているのに不思議と憎めないキャラクター造形は、声の演技があって初めて成立していると思う。笑いのツボを心得た芝居というか、コメディアニメにおける置鮎龍太郎の使われ方としてかなり贅沢だ。 工業化されたクレテリア王国という設定は、エルハザードのファンタジー世界観とぶつけることで「文明の違い」を笑いに変えようとする試みで、これは今見ると意外と批評的な視点を含んでいる。深刻になりすぎると、このキャラクターたちの軽さが死ぬ——その判断がちゃんとできていたのが、この作品の芯にあるものだと思う。

特に刺さったシーン

終盤の展開で、新世界に散り散りになったキャラクターたちがそれぞれの場所で動き始めるあたり——あそこの群像劇のテンポが好みだった。全員が一箇所に集まらず、それぞれの状況でそれぞれのコメディが展開されているのに、なんとなく話が進んでいく感じ。90年代の群像劇の良さというか、今だと全員を効率よく集めてしまうところを、ちゃんともたつかせている。 子安武人演じるダル・ナルシス三世のシーンは、出てきた瞬間に空気が変わる。ナルシストのキャラクターを声だけで立てる技術は子安武人が386本のキャリアの中で磨き続けているもので、このシリーズでも例外ではない。「うっとうしいのに目が離せない」という状態を声だけで作れる声優は、そう多くない。 小桜エツコ演じるアレーレが出てくるシーンは、対照的に軽くてテンポが速い。子安武人や置鮎龍太郎の芝居が重心を低く構えているのに対して、小桜エツコは重心がふわっと上にある感じで、そのバランスがコメディとして機能していた。 井上喜久子のルーン・ヴェーナスは、品の良さと芯の強さを両立させたキャラクターで、こういう役は声が綺麗なだけではできない。感情が動く場面での息の入れ方に、積み重ねが見える。

読んで見たくなったら——『異次元の世界エルハザード』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 90年代コメディアニメのテンポと間が好きな人
  • 子安武人置鮎龍太郎坂本真綾の若い頃の演技を聞きたい人
  • 異世界ものを「チート転生ブーム」以前の時代からたどりたい人
  • ハーレム要素があっても嫌みなく見られるバランスを探している人
  • 笑いを軸にしながらもちゃんとキャラが動く群像劇が好きな人

合わない人

  • 前シリーズ未視聴で序盤の相関図整理が苦手な人
  • 90年代の作画・演出のクセが受け付けない人
  • シリアスなドラマや重厚な世界観を期待している人
  • テンポの速い現代アニメに慣れていて一拍遅いリズムが気になる人

次に見るなら

天地無用!魎皇鬼は同時期の作品で、異世界(宇宙)から来た女性たちを中心にしたコメディとシリアスの混在具合がエルハザードと近い。OVA→TVの流れをたどりたいなら、同じ路線の到達点として見る価値がある。キャラクターの個性の立て方が似ていて、90年代の「群像コメディ異世界もの」という括りで一緒に語られることが多い。 魔法騎士レイアースは「普通の女の子たちが別世界に転移する」という入り口が近く、コメディとシリアスの切り替えタイミングの設計が参考になる。エルハザードより重さがあるが、異世界に馴染んでいく過程を丁寧に描く点は共通している。 スレイヤーズは同時代の王道コメディファンタジーで、笑いの質とテンポが近い。ヒロインの声の芝居を楽しむ作品という意味でも相性がいい。エルハザードが気に入ったなら、同じ時代に何があったのかを確認する意味で見ておいて損はない。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+¥1,250〜(税込)なし500+
『異次元の世界エルハザード』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで視聴できます。月額サービスへの加入で手軽にストリーミング視聴が可能ですので、気になった方はぜひチェックしてみてください。前作未視聴の方も楽しめる構成ですが、シリーズを通して観るとより一層世界観を深く味わえます。

よくある質問

Q. 前作を見ていなくても楽しめますか?
A. 本作は新たな世界「クレテリア王国」を舞台にしているため、ある程度独立した内容で楽しめます。ただしキャラクターの背景や人間関係をより深く理解するために、前作シリーズから視聴することをおすすめします。
Q. どんな人に向いているアニメですか?
A. ファンタジーと異世界冒険が好きな方、コメディ要素の強い群像劇を楽しみたい方に向いています。1990年代後半のアニメならではのテンポと作風を楽しめる作品で、懐かしのアニメを探している方にもおすすめです。
Q. 全何話ですか?
A. 『異次元の世界エルハザード』は全13話構成のTVアニメです。1998年に放送され、比較的コンパクトにまとまっているため、一気見しやすい作品となっています。
Q. エルハザードシリーズの中でどの位置づけの作品ですか?
A. 本作はエルハザードシリーズの続編にあたるTVアニメです。1995年のOVAや1997年のTVシリーズに続く作品で、既存キャラクターが新たな異世界へ転移するという設定のもと、シリーズの集大成的な冒険が描かれています。

まとめ

『異次元の世界エルハザード』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで視聴できます。月額サービスへの加入で手軽にストリーミング視聴が可能ですので、気になった方はぜひチェックしてみてください。前作未視聴の方も楽しめる構成ですが、シリーズを通して観るとより一層世界観を深く味わえます。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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