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2021

劇場短編マクロスF ~時の迷宮~
★ 3.5 / 5.0アクションメカ音楽ラブコメSF超自然
| 放送年 | 2021年 |
|---|---|
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Satelight |
マクロスフロンティアシリーズの新作劇場短編。ヴァジュラとの戦闘から数年後、ランカ・リーは惑星間コンサートツアー中。ツアー先で、神や死者と通信するために使われた「魂の井戸」という寺院遺跡を訪れる。ランカが遺跡に近づくと、深い場所へ引き込まれていく。
目次
作品概要・あらすじ
あらすじ
ヴァジュラとの戦いから数年が経ったマクロスフロンティアの世界。歌姫ランカ・リーは惑星間コンサートツアーを続けていた。ある訪問先で、古代から「神や死者と通信する場所」として伝わる寺院遺跡「魂の井戸」を訪れたランカは、その不思議な引力に誘われるように遺跡の深部へと引き込まれていく。時を超えた迷宮の中で、彼女は何を見るのか。みどころ・魅力
① ランカ・リーを主軸に据えた新たな物語
テレビシリーズや劇場版ではシェリル・ノームとの二項対立が物語の柱だったが、本作はランカ・リー単独を主人公に据えた珍しい構成。戦後の彼女がどう生き、何を感じているのかを掘り下げることで、キャラクターの新たな側面が描かれる。② 「魂の井戸」という異色の設定とSFミステリー要素
神や死者との通信に使われたとされる遺跡という設定は、マクロスシリーズが得意とするバジュラ由来の「フォールド波」的神秘と親和性が高い。ファンタジーとSFが交差するような独特の世界観は、劇場短編ならではの実験的な魅力といえる。③ 劇場クオリティの映像と楽曲
テレビシリーズから10年以上を経てリリースされた劇場短編として、作画・音響ともに現代のスタジオクオリティで仕上げられている。マクロスシリーズの代名詞である歌と戦闘の融合表現が、短編ながらも凝縮された形で楽しめる。キャスト・声優一覧

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スタッフ
| 監督 | 河森正治 |
|---|---|
| 音楽 | 菅野よう子 |
関連作品
アニメ
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
マクロスFは本編が好きで、劇場版2本も観ている。だから「新作短編が出た」と聞いたとき、反射的に「観なきゃ」とはならなかった。短編というフォーマットへの警戒感みたいなものがあって、「本編が好きなほど、補足コンテンツで印象が変わるのが怖い」という、ちょっとオタク特有の回避行動に入っていた。 観るに至ったのは単純に、Disney+にあると知ったからだ。サブスクで観られるなら気楽だし、30分もかからないなら損もない。そういうときの腰の上げ方として、完璧だった。 開始数分で、ああこれはちゃんとマクロスだ、と思った。絵の密度も、ランカの声の空気感も、本編から地続きにある感じがした。短編ゆえの「コンパクトにまとめた」感はあるが、省いた感じはしない。「歌」が届く先——死者と神と、ランカ・リーの声
マクロスシリーズを通底するテーマのひとつが「歌の力」だ。でも本作はそれをもっと原始的なところまで引き下ろしてくる。惑星間コンサートツアーの途中で立ち寄った寺院遺跡「魂の井戸」——神や死者と通信するために使われてきた場所。そこにランカが近づいたとき、引き込まれていく。 これは「歌手が感情を届ける」という現代的なメタファーではなく、もっと古くて直接的な「声が別の世界と繋がる」という感覚の話だと受け取った。シャーマンが鼓を叩いて霊界に降りていくのと、構造的にはほとんど同じだ。ランカの歌声が持っている「何かに届いてしまう力」を、SFの文法ではなく、遺跡という物理的な装置を使って可視化している。 マクロスF本編では、バジュラとの意思疎通がランカの歌によって成立するという、生物学的・音楽的な接触の話だった。あの「歌声が異種族に届く」という感触を、本作はさらに拡張して「時間も生死も超えて届く」という方向に持っていっているように思える。タイトルの「時の迷宮」という言葉が示すのは、物理的な遺跡の構造だけじゃなく、時間という軸そのものが歌によって攪拌される体験の話ではないか。 短編という制約の中で、設定としての「魂の井戸」を丁寧に機能させているのは評価していい。30分前後の尺でこれだけのことを言おうとする密度は、「番外編をとりあえず作りました」という水準ではない。ランカが「受け取る側」から「送り出す側」に変わっていくバジュラ以後の文脈が、ここでまた別の形で顔を出している。特に刺さったシーン
ランカが遺跡の奥へ引き込まれていく場面で、中村悠一さん演じるアルトの反応描写が差し込まれてくる流れが好きだった。短編の尺の中でも「この人はランカを守ろうとする人間だ」という情報を押しつけがましくなく出してくる。中村さんの声は芯があるので、セリフ量が少なくても存在感が薄れない。 それ以上に印象に残ったのは桑島法子さんのナナセだ。本編でも好きなキャラクターだが、今作での登場は数少ないながら、声だけで状況の深刻さを伝えてくる。桑島さんの声には落ち着きの中に不安を滲ませる独特のトーンがあって、「ああ今シリアスなパートに入ったな」という体感温度の変化を声で感じさせる。 神谷浩史さんのミハエルも、短い出番の中でキャラクターの軽さと的確さを両立させていて、本編のファンとしては「そうそう、こういう人だった」という再確認の快楽がある。福山潤さんのルカは本作での出番の性質上、感情の幅が出る場面ではないが、声を聞いた瞬間に「ルカだ」とわかる明快さがある。394本のキャリアがあっても、あの声は紛れもなくルカ・アンジェローニとして機能していた。読んで見たくなったら——『劇場短編マクロスF ~時の迷宮~』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- マクロスF本編を観終わって、キャラクターが動いている姿をもう少し見たいと思っている人
- ランカの歌声と中島愛さんの演技が好きな人
- 神谷浩史・中村悠一・福山潤あたりの声優陣を目当てに観る人
- 30分以内でサクッと世界観に浸れる短編フォーマットを探している人
- 「魂の井戸」「遺跡」「異空間への引き込まれ」といったSFと神話的なモチーフの組み合わせが刺さる人
合わない人
- マクロスF本編を未視聴のまま単独作品として楽しもうとする人(登場人物の関係性が前提知識ありきで設計されている)
- 劇場版2作の続きや補完として観ようとしている人(そういう位置づけではない)
- スケールの大きなバトルやマクロス艦のアクションを期待して見る人
- 短編ゆえの「結末の収め方の速さ」に違和感を覚えやすい人
次に見るなら
劇場版マクロスF 恋離飛翼/サヨナラノツバサ——本作の前に観るべき作品とも言えるが、TV本編→劇場版2本→この短編という順番で辿ると、ランカの変化が一番見えやすくなる。歌と戦争の関係性をとことんまで突き詰めた劇場版2作のあとに「別世界への引き込まれ方」を観ると、受け取るものが変わる。dアニメストアで配信中。 マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!——同じシリーズで、こちらも劇場版。歌で世界を変えるという主題は共通しながら、アイドルグループという現代的な形式で展開される。マクロスFが好きならΔも経由しておいて損はない。 アクエリオンEVOL——「遺跡」「前世との繋がり」「時を超えた接触」という要素が本作と近い。SF×神話的なロマンの使い方という点で似た匂いがある。全話シリーズなので時間はかかるが、あの密度が好きなら十分に返ってくる。配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | — | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『劇場短編マクロスF ~時の迷宮~』は、dアニメストア・DMM TV・Disney+の3サービスで視聴できます。マクロスフロンティアシリーズのファンはもちろん、本作から入る新規視聴者にも手が届きやすい環境が整っています。各サービスの加入状況に合わせて、ぜひお好みのプラットフォームでご覧ください。


