劇場版 マクロスF ~サヨナラノツバサ~

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2011劇場版 マクロスF ~サヨナラノツバサ~

劇場版 マクロスF ~サヨナラノツバサ~

★ 3.9 / 5.0アクションメカ音楽ラブコメSF
放送年2011年
フォーマット劇場版
話数1話
原作オリジナル

ランカの星としてのキャリアが花開く一方で、シェリルはライブパフォーマンス中に倒れた後、健康が急速に悪化していく。同時に、複数の勢力が二人の歌手の歌唱能力を利用してヴァジュラの群れを支配しようと、舞台裏で動きを始める。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

歌手として急成長するランカ・リーと、ステージ上で倒れ病に蝕まれていくシェリル・ノーム。二人の「歌」を巡り、ガレア軍・SMSそれぞれの思惑が交錯するなか、アルト・サオトメはどちらの隣に立つかという選択を迫られる。宇宙を舞台にした三角関係と、ヴァジュラの謎が絡み合いながら、マクロスF劇場版が壮大なフィナーレへと向かう。

みどころ・魅力

① TV版とは異なる「もうひとつの結末」

劇場版はTV版のリメイクではなく、ストーリーの核心部分が大幅に再構成されている。ランカとシェリルの関係性、アルトの決断、ヴァジュラの真実——すべてが異なる角度から描かれており、TV版を見た人ほど新鮮な驚きを感じられる作品に仕上がっている。

② 圧倒的なクオリティのライブシーン

劇場版スケールで制作されたシェリルとランカのライブ演出は、映像・音響ともに圧巻のクオリティ。「サヨナラノツバサ~the end of triangle」をはじめ劇場版新曲も多数収録されており、マクロスシリーズ屈指の音楽体験として高く評価されている。

③ シェリル・ノームの覚悟と歌

余命を悟りながらも舞台に立ち続けるシェリルの姿は、本作最大の見せ場のひとつ。「歌うことの意味」を問い続けるシェリルの物語が、クライマックスに向けて感情的な高みへと昇華される。シェリルファンはもちろん、初見の視聴者にも深く刺さる感動がある。

キャスト・声優一覧

ランカ・リー
ランカ・リー
メイン
中島愛
シェリル・ノーム
シェリル・ノーム
メイン
遠藤綾
早乙女アルト
早乙女アルト
メイン
中村悠一
レオン・三島
レオン・三島
サブ
杉田智和
ルカ・アンジェローニ
ルカ・アンジェローニ
サブ
福山潤
ミーナ・ローシャン
ミーナ・ローシャン
サブ
平野綾
ミハエル・ブラン
ミハエル・ブラン
サブ
神谷浩史
ハワード・グラス
ハワード・グラス
サブ
西村知道
オズマ・リー
オズマ・リー
サブ
小西克幸
クラン・クラン
クラン・クラン
サブ
豊口めぐみ
ブレラ・スターン
ブレラ・スターン
サブ
保志総一朗
キャサリン・グラス
キャサリン・グラス
サブ
小林沙苗

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スタッフ

監督河森正治
キャラクターデザイン高橋裕一、江端里沙
音楽菅野よう子
ED中島愛「ホシキラ」
EDMay’n and Megumi Nakajima「dシュディスタb」

関連作品

アニメ

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

「イツワリノウタヒメ」を映画館で見て、続きが気になって仕方なかったというのが正直なところ。TV版マクロスFはリアルタイムで追っていたので、劇場版は「どう畳むか」を確認しに行くような気持ちで足を運んだ。で、最初に見たとき——正直に言うと、前半は少し置いてけぼりにされた。TV版と劇場版で設定が微妙に違っていて、「あれ、ここそうだっけ」と頭の中で整合性を取りながら見ていたせいだと思う。それが2回目の鑑賞でほぐれた。知っている構造の中で映像と音楽だけを追えるようになって、初めてこの映画が本当に何をやろうとしていたのかが見えてきた。友人とランカ派・シェリル派で揉めた記憶もある。揉めた、というか、エンドロール後に「どっちが好きか」で3時間くらい話した。その話がいまだに続いている。

消えていく歌と、それでも届こうとする声の話

「サヨナラノツバサ」は表面上は三角関係の結末を描いているように見えるが、本当のテーマはもっと残酷なところにある。この映画が繰り返し問うているのは「歌は誰のために存在するのか」という問いだ。

シェリル・ノームは病に侵されながら歌い続ける。彼女の歌はもともと武器として利用されようとしていた——レオン・三島(杉田智和)をはじめとする政治勢力にとって、歌手は駒に過ぎない。しかしシェリルは、その構造を知りながらも歌うことをやめない。舞台上で倒れそうになりながらも声を振り絞るシーンで、これは生存本能でも義務感でもなく、「歌うことでしか自分を証明できない人間の哀しさ」なのだと気づく。杉田智和が演じるレオンの、冷徹で計算高いセリフ回しが背景に流れることで、シェリルの孤独がより際立つ構図になっている。

一方のランカ・リーは逆方向に走る。スターとして世界に届く声を手に入れながら、その歌がヴァジュラの制御に使われていることを知る。歌が「愛する人への贈り物」から「戦争の道具」に変わる瞬間——あの表情の変化は、声優の演技の精度があってこそ成立している。

早乙女アルト(中村悠一)が最終的に何を選ぶか、という問いに対するこの映画の答えは、実はどちらかの「勝ち負け」ではない。アルトが選ぶのは「歌を守ること」そのものだ。中村悠一の演じるアルトは、TV版から一貫してどこか地に足がつかない男として描かれているが、この映画のラストで初めてアルトが「何かの重さを引き受けた人間」になる。その重さを、中村悠一は声の質感だけで表現していて、台詞の量以上のものが伝わってくる。

神谷浩史のミハエルは2本目の映画で出番がグッと少なくなるが、それでも彼が画面にいる間の空気は独特だ。イツワリノウタヒメから続く彼の物語を知っている観客には、短い登場シーンのひとつひとつが刺さる仕掛けになっている。オズマ(小西克幸)の「お前らを守る」という存在感も、この映画の重力の一部をしっかりと担っている。

「歌」を「表現すること」の比喩として読めば、この映画は「それでも続けるか」という問いへの、不格好だが正直な回答だ。答えは綺麗ではないし、誰もが幸福になる結末でもない。でもその「不完全さ」こそが、この作品をTV版エンディングより記憶に残るものにしている。

特に刺さったシーン

終盤、二人の歌声が重なる場面。ランカとシェリルが「競合」から「共鳴」に移行する瞬間のことだ。それまでの物語の重さをすべて引き受けたうえで、それでも歌が鳴り響くという構造に、映画館の音響が容赦なく乗っかってくる。劇場のスクリーンで体験したとき、音圧の意味で「包まれた」感覚があった。配信や家のテレビでは絶対に再現できない体験がここにある。

それと、福山潤演じるルカ・アンジェローニが、技術者として冷静に状況を分析しながらも感情を抑えきれないシーン。ルカはどちらかというと脇を固めるポジションだが、福山潤の声は「落ち着いているはずなのに揺れている」を同時に表現できる数少ない声優で、そのブレが自然な形でシーンに混ざり込んでいる。2回目以降に見ると、あの声の揺れに気づく。

読んで見たくなったら——『劇場版 マクロスF ~サヨナラノツバサ~』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • TV版マクロスFを見たことがある人(劇場版2本で完結する物語なので、前提知識があると倍楽しめる)
  • 歌・音楽が物語の核心にある作品が好きな人(BGMではなく「歌そのものが武器であり感情である」タイプ)
  • どちらかが完全に「勝つ」恋愛より、複雑な感情が残るエンディングを好む人
  • ロボットバトルと人間ドラマを同時に楽しめる人
  • 劇場の音響で体験する音楽アニメに興味がある人(現在dアニメストア・Hulu・Disney+で配信中)

合わない人

  • TV版を見ていない状態で劇場版だけ見ようとしている人(設定の補足がないので置いてけぼりになる可能性が高い)
  • 三角関係がスッキリ解決することを期待している人(この映画の着地はどちらかというと余韻型)
  • メカ・バトル描写が少ないと物足りない人(後半は感情シーンが多め)
  • マクロスシリーズ固有の「歌で何でも解決する」文法が生理的に合わない人

次に見るなら

劇場版 マクロスF ~イツワリノウタヒメ~——当然ながらこれを先に見ていない場合は必須。サヨナラノツバサは2本目なので、順番を守らないと感情的な文脈が成立しない。イツワリノウタヒメで積んだ「あのキャラクターへの気持ち」が、2本目の体験の解像度を決める。

マクロスプラス——こちらも劇場版があり、歌と人間の執着と、それを取り巻く政治的な構造が絡む作品。マクロスFより尖っていてクールだが、「歌手が兵器になるとはどういうことか」というテーマの原型がここにある。サヨナラノツバサが好きなら確実に刺さる。

天元突破グレンラガン——ジャンルは違うが「積み上げてきたものすべてをぶつける終盤」という構造が近い。感情の解放を大音量の音楽と映像で叩き込んでくる映画体験としての快楽が似ている。「見終わったあと放心するタイプのアニメ」が好きな人に。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+¥1,250〜(税込)なし500+
『劇場版 マクロスF ~サヨナラノツバサ~』は現在、dアニメストア・Hulu・Disney+の3サービスで視聴できます。いずれも月額サブスクリプションで利用でき、追加料金なしで楽しめます。マクロスFの世界に浸りたい方は、自分の利用しているサービスからすぐに視聴を始められます。

よくある質問

Q. TV版マクロスFを見ていなくても楽しめますか?
A. 劇場版はTV版を前提に再構成されているため、先にTV版を視聴しておくと登場人物の関係性や世界観への理解が深まり、より楽しめます。ただし劇場版単体でもストーリーとして成立しています。
Q. 劇場版はTV版の続きですか?
A. 続きではなく、TV版の内容を再構成した「別バージョンの物語」です。序盤の流れは共通していますが、中盤以降の展開や結末がTV版とは大きく異なります。
Q. どの配信サービスで見られますか?
A. dアニメストア・Hulu・Disney+の3サービスで配信中です。いずれも月額プランに含まれており、追加課金なしで視聴できます。
Q. 劇場版は前編・後編の2本ありますか?
A. はい。前編『イツワリノウタヒメ』(2009年)と後編『サヨナラノツバサ』(2011年)の2部作です。本作は後編にあたるため、前編から順に視聴することをおすすめします。

まとめ

『劇場版 マクロスF ~サヨナラノツバサ~』は現在、dアニメストア・Hulu・Disney+の3サービスで視聴できます。いずれも月額サブスクリプションで利用でき、追加料金なしで楽しめます。マクロスFの世界に浸りたい方は、自分の利用しているサービスからすぐに視聴を始められます。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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