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2009

劇場版 マクロスF 虚空歌姫 ~イツワリノウタヒメ~
★ 3.8 / 5.0アクションメカ音楽ラブコメSF
| 放送年 | 2009年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
フロンティア政府内に陰謀が生じる。歌姫シェリル・ノームがコンサートのため植民艦隊に到着すると、銀河の間者の疑いをかけられる。一方、幼なじみのアルト・サオトメとランカ・リーは夢を追う傍ら、フロンティアとヴァジュラの戦闘が迫る中で奮闘する。本作は劇場版フロンティアの第一部である。
目次
作品概要・あらすじ
あらすじ
宇宙を旅する移民船団「フロンティア」を舞台に、銀河的歌姫シェリル・ノームのコンサート来訪から物語は始まる。しかし彼女はやがて銀河の間者として疑いの目を向けられることに。歌手を夢見る少女ランカ・リーと、歌舞伎の名家出身で宇宙パイロットを目指すアルト・サオトメは、謎の異星生命体ヴァジュラとの戦火が迫る中でそれぞれの夢に向き合う。政府内部の陰謀と二人の歌姫をめぐる三角関係が交錯する、劇場版フロンティア第一部。みどころ・魅力
① 菅野よう子が贈る圧巻の劇場版音楽演出
TVシリーズの楽曲を再構成しつつ、新録・リミックスを加えた劇場版ならではのサウンドが全編を彩る。シェリルとランカの歌声がバトルシーンと融合する「歌と戦闘の同期演出」は本作最大の見どころで、映画館のスクリーンを想定した音響設計のクオリティは特筆に値する。② TVシリーズから再構成されたシナリオとキャラクター深掘り
劇場版はTVアニメの単純な総集編ではなく、設定やシナリオが大きく再構成されている。特にシェリル・ノームの内面描写と謎めいた出自が強化されており、TVシリーズを観た視聴者も新鮮な視点で楽しめる作りになっている点が評価されている。③ 8年ぶりに復活したマクロスシリーズの劇場版クオリティ
2002年の『マクロスゼロ』以来となる劇場作品として、メカデザインや戦闘作画のクオリティが大幅に向上。バルキリーの変形バンクとドッグファイトシーンは一切の妥協なく描かれており、マクロスファンにとっては待望のビジュアルアップグレードとなっている。キャスト・声優一覧

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スタッフ
| 監督 | 河森正治 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 江端里沙、高橋裕一 |
| 音楽 | 菅野よう子 |
| 音響監督 | 三間雅文 |
| ED | 中島愛「Sou da yo」 |
関連作品
アニメ
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
TVシリーズを一通り見た後に劇場版へ、という順番で入った。正直「総集編みたいなものだろう」と半分舐めていたのだが、それが盛大に外れた。冒頭のシェリルのコンサートシーン、あの音量と映像の密度を劇場で体験した人間が羨ましいと思いながら配信で見て、それでも「あ、これは別の映画だ」とすぐに気づいた。TVシリーズを知っているのに、細部が全部違う。同じキャラクターが、別の角度から光を当てられて立っている。「歌が良かった」という記憶は正しかったが、良かったのは歌だけじゃなかった。「嘘の歌姫」というタイトルが指すのは、シェリルよりアルトの話だ
「虚空歌姫」「イツワリノウタヒメ」というタイトルを最初に見たとき、当然シェリル・ノームのことだと思った。銀河の間者の疑いをかけられる歌姫、という構図があるから。でも何度か見直すうちに、これはシェリルだけの話じゃないと感じるようになった。 アルト・サオトメという人間の核にあるのは「偽りの翼」だ。歌舞伎の家に生まれながらその道を拒み、空を飛ぶことで自分のアイデンティティを確認しようとしている。中村悠一の声が面白いのは、アルトが見せる「格好悪い男」の輪郭をきちんと作っているところで、英雄然としていないのに画面の中心にいる説得力がある。かっこつけているのに、どこかが空洞なのがわかる。 一方でシェリルの「嘘」は、より構造的だ。間者の疑惑という外部から与えられた「嘘の歌姫」という役割が、彼女が持つ本物の歌の力と衝突する。歌っているとき、シェリルは何も偽っていない。それでも「嘘つき」と呼ばれ続ける。この逆説が映画の背骨にある。 マクロスというシリーズは伝統的に「歌が世界を救う」文脈で語られるが、この映画においては「本当の歌とは何か」という問いが先行している。ランカ・リーとシェリルの対比も、技術か感情かという単純な二項対立ではなく、「歌の目的を知っているかどうか」の差として描かれている。ランカの歌は純粋な衝動から来るが、その衝動がどこへ向かうのかまだわかっていない。シェリルは逆に、歌の重さを知りすぎている。 神谷浩史が演じるミハエル・ブランの存在も、この「嘘/本物」の文脈で読むと深くなる。飄々とした態度の裏に何を持っているか、TVシリーズを知っていると劇場版での扱われ方が二重に見えてくる。第一部の段階ではまだ表には出てこないが、神谷浩史の声の使い方に「この人は何かを隠している」感が滲んでいて、それが見ている側に予感を残す。特に刺さったシーン
終盤の戦闘シーンと歌が重なる場面——劇場の音響でこれを聴いた人間が羨ましいという一点においては揺るがない。あの音圧は、家のスピーカーで再現できるものじゃない。配信でイヤホンをつけて聴いても、「映画館で聴いた人はこれの3倍くらいの何かを受け取ったんだろうな」と想像しながら見るしかなかった。 小西克幸演じるオズマ・リーが出てくる場面は、毎回安心感がある。チームの重みを背負っているのに説明しすぎない演技で、「この人が動くシーン=緊張感が上がる」というパブロフの反応が刷り込まれる。 福山潤のルカも、セリフが少ないわりに存在感の作り方が上手い。技術屋としての几帳面さが声のトーンに出ていて、バトルシーンでのオペレーション描写がちゃんと「怖い」になる。杉田智和のレオン・三島はこの第一部の段階ではまだ全貌が見えないが、「この人は何かある」という圧を声だけで作っているのがさすがだと思う。セリフ一本一本が、後から思い返すと違う意味を帯びてくる。 シェリルのコンサートシーン、あの開幕の掴みは何度見ても緩まない。読んで見たくなったら——『劇場版 マクロスF 虚空歌姫 ~イツワリノウタヒメ~』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- マクロスFのTVシリーズを見たことがある人(別解釈として純粋に楽しめる)
- 音楽とバトルアニメが同時に好きな人(これはその欲求を直撃する)
- 中村悠一・神谷浩史の演技をちゃんと聴きたい人
- 三角関係を「どちらが正解か」ではなく「どちらも本物」として見られる人
- 2009年前後の劇場アニメの密度感が好きな人
合わない人
- TVシリーズ未視聴で「劇場版単体で完結する話」を期待する人(第一部なので終わらない)
- 「歌で世界が動く」という設定にそもそも乗れない人
- ラブコメの三角関係描写が苦手な人
- 第二部を続けて見る時間がない状態で手をつけると消化不良になる
次に見るなら
劇場版 マクロスF 恋離飛翼 ~サヨナラノツバサ~は当然の第一候補。この映画を見たなら、続きを見ないと話が終わらない。「虚空歌姫」で積み上げたものがどこへ着地するか、シェリルとランカの関係がどう変わるか、そのための映画でもある。dアニメストアとDisney+で続けて見られる環境は整っている。 音楽と戦闘の融合という点ではマクロスプラス MOVIE EDITIONも外せない。1995年の作品だが、音楽が兵器として機能するという設定の本質的な恐ろしさをより直接的に描いている。見た後に「マクロスFの歌姫の話ってここから来ているのか」という気持ちになる一本。 歌と物語の不可分な関係という文脈ではアイの歌声を聴かせても面白い接点がある。「誰のために歌うか」という問いが共鳴する。配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『劇場版 マクロスF 虚空歌姫 〜イツワリノウタヒメ〜』は、dアニメストアおよびDisney+で視聴できます。続編にあたる第二部『恋離飛翼〜サヨナラノツバサ〜』もあわせて確認のうえ、一気に楽しむことをおすすめします。


