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ストリートファイターII V
| 放送年 | 1995年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 29話 |
| 原作 | ゲーム |
| 制作 | Group TAC |
リュウとケン・マスターズは親友で、共に格闘家である。より強い戦士になり新しい技を習得するため、世界中を旅して様々な格闘技に触れ、多くの人々と出会う。その旅の中で、謎の組織シャドウロウが仕掛けた陰謀に巻き込まれ、二人は究極の試練に直面することになる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
親友にして格闘家の二人組、リュウとケン・マスターズは、さらなる強さを求めて世界を放浪する旅に出る。香港、インド、エジプトと各地を巡る中でさまざまな武術と文化に触れていくが、やがて謎の秘密結社「シャドウロウ」の存在に気づく。組織の巨大な陰謀に巻き込まれた二人は、仲間とともに命がけの戦いに挑むことになる。みどころ・魅力
① ゲームの枠を超えたロードムービー的な旅の描写
香港・インドなど実在の街並みを舞台に、リュウとケンが異文化と触れ合いながら成長していく様子が丁寧に描かれる。格闘ゲーム原作でありながら、冒険と旅の青春ドラマとしても楽しめる作りになっている。② スタイリッシュな作画と迫力のアクション
90年代OVA水準の高密度な作画で、格闘シーンのテンポと迫力が際立つ。リュウの波動拳やケンの昇龍拳など、原作ゲームの技が躍動感たっぷりに映像化されており、ファンにはたまらない演出が随所に盛り込まれている。③ シャドウロウを軸にしたサスペンス展開
前半の軽快な旅パートから一転、シャドウロウの陰謀が明らかになる後半はサスペンス色が強まる。二人がなぜその組織に狙われるのかというミステリーが物語を牽引し、最後まで飽きさせない構成になっている。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 杉井ギサブロー |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 加野晃 |
| OP | 黒田 祐紀「風 吹いてる」 |
| OP | 本田修二「今, 明日のために」 |
| ED | 黒田 祐紀「Cry」 |
| ED | 本田修二「Lonely Baby」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルを見て最初に思ったのは「II VってVまで付くのか」という純粋な疑問だった。IIがあってVがある。ローマ数字5まで行ったシリーズなのかと思いきや、VはVoyage——旅、という意味らしい。格闘ゲームのアニメ化なのに、タイトルで旅宣言してくる。
1995年の作品だからリアルタイムではなく配信で見た。格闘ゲーム原作のアニメ、特に90年代ものはキャラクター消費型になりがちで、ゲームファンへの目くばせで終わるものが多い。期待値を下げて見始めたら、序盤からリュウとケンが普通に街を歩いて飯を食って厄介事に巻き込まれていて、少し虚を衝かれた。格闘シーンを待ちながら見ているはずが、気づけばロードムービーとして追っている。2回目に見たとき、その「格闘シーンを待っている感覚」が徐々に消えていく瞬間が序盤にあって、そこが実は一番うまいところだと思った。
「強くなるための旅」が、旅の途中で別の何かに変わっていく話
ストリートファイターIIというコンテンツは本来、強さの序列を争う縦軸で動く。キャラクターに背景があり、それぞれの事情がある、でも根っこは「より強い相手に勝つ」話だ。
この作品がやっていることはほぼ逆で、リュウとケンはアジアを移動しながら格闘技の修行をしているわけではない。たまたま謎の組織シャドウロウに目をつけられて、逃げたり戦ったりしているうちに物語が進む。序盤の「強くなるために旅に出る」という建前は、中盤以降ほぼ忘れかけている。
これを欠点と取るか面白さと取るかは人による。個人的には、「目的を持って強さを目指す主人公」より「状況に引きずられながら変化していく主人公」のほうがドラマとして機能すると思っていて、この作品はその後者の構造で動いている。強さを求めて頂点に向かうのではなく、旅の中で追い込まれた結果として「強くなるしかなくなる」。動機と成長の順番が逆になっている。
終盤にシャドウロウが絡んでくる展開は、位置としてはゲームでいうラスボス戦に当たるが、印象が全然違う。「格闘技の最強を目指して辿り着いた頂点」ではなく「旅の果てに自分の限界を試された」という感触がある。強さの文脈ごと変わっている。
2回見ると、ケンの序盤の軽さが後半との対比として機能しているのがよくわかる。何も背負っていないから軽い。旅が進むにつれてその軽さが変質していく。それをセリフで説明せず積み上げていくのが、90年代アニメらしい省略の上手さだった。
特に刺さったシーン
チュンリーが絡んでくる一連の場面で、横山智佐の声のトーンが記憶に残った。強さとしなやかさを同居させながら、どこか芯の硬さを消していない演技で、ゲームのチュンリーとは別の人物として成立させていた。感情の出力を絞り気味にしているのが逆に奥行きになっていて、横山智佐がこの時期すでに複数の主要役をこなしていた実力が出ている場面だと思う。
ガイルが動くシーンでの玄田哲章の低音も印象が強い。元々ガイルは「正義感の強い軍人」という記号的な立ち位置だが、玄田の声が乗ると記号を超えてくる。説明台詞を言っているだけなのに「この人は何か背負っている」と感じさせる。124本のキャリアが詰まっている種類の声だ。
サガットが登場する場面の銀河万丈も外せない。威圧感を出しながら品を落とさない声で、敵キャラとして単純な凶悪さではなく「格が違う」感が出ていた。終盤の追い詰められた局面、アクションの激しさより静止の間のほうが効いていて、あの空白の使い方は90年代の演出なのに妙に現代的に見えた。
読んで見たくなったら——『ストリートファイターII V』はHuluで視聴できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 格闘ゲームのアニメ化に「原作とは別物」を期待して見られる人
- 90年代のロードムービー的なアニメの空気感が好きな人
- 玄田哲章・横山智佐・銀河万丈ら実力派声優の演技をじっくり聴きたい人
- アクションより旅の過程と人間関係の変化を追う視聴スタイルの人
- ゲームのキャラクターをアニメで別角度から見る楽しさに乗れる人
合わない人
- 格闘シーン中心のスポ根的展開を期待している人
- ゲームのキャラクターをそのままの文脈で動かしてほしい人
- テンポが速くスッキリ終わる構成が好きな人
- シャドウロウ絡みの謎が丁寧に解決されることを期待している人
次に見るなら
バンパイアハンターD(1985年OVA)——旅人が世界を渡り歩きながら理不尽な力と対峙する構造が近い。主人公の寡黙さとスタイリッシュな画面設計、この時代の空気感が好きなら並べて見る価値がある。
鉄拳 THE MOTION PICTURE(1998年OVA)——同時期の格闘ゲーム原作アニメとして、キャラクター造形の方向性が対照的。原作との距離の取り方を比較しながら見ると、ストIIVが何を選択したのかが逆照射される。
ダーティペア FLASH(1994年OVA)——二人組の主人公が世界を移動しながら事件に巻き込まれていく構造がよく似ている。90年代アクション・アドベンチャーの文脈で並べると、ストIIVが同じ棚に収まる感覚がある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『ストリートファイターII V』は現在Huluで視聴できます。懐かしの格闘ゲームを原作としながら、旅と友情を丁寧に描いた骨太なアクションアニメとして、今見ても十分に楽しめる作品です。Huluに加入済みの方はぜひチェックしてみてください。