バンパイアハンターD

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2000バンパイアハンターD

バンパイアハンターD

★ 3.9 / 5.0アクション冒険ドラマファンタジーホラーラブコメSF
放送年2000年
フォーマット劇場版
話数1話
原作ライトノベル
制作MADHOUSE

Dは吸血鬼の父と人間の母を持つ半吸血鬼で、夜の怪物を狩る凄腕のハンター。人間たちから依頼を受けて、富豪の娘シャーロットの救出に向かう。彼女は謎の誘拐犯に攫われており、太陽が沈むと危険な狩りが始まる。シャーロットの運命やDの秘密が明かされていく。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

吸血鬼の父と人間の母を持つ混血のハンター・D。冷酷なまでの実力と謎めいた過去を持つ彼は、富豪の娘シャーロットが謎の吸血鬼バルバロイに攫われたという依頼を受ける。シャーロットを取り戻すべく追跡を開始したDだが、同じく賞金を狙うマーカス兄弟との競争が始まる。人間と吸血鬼、どちらにも属せないDの孤独と誇りが、夜を越えた死闘の中で浮き彫りになっていく。

みどころ・魅力

① 幻想的な映像美とダークファンタジーの世界観

日本とアメリカの制作陣が融合した本作は、黄昏の荒野から吸血鬼の城塞まで、息をのむような映像美で描かれる。マッドハウスが手がけた緻密な作画は、ゴシックホラーと西部劇が交差するダークな世界に圧倒的なリアリティを与え、公開から20年以上経った今も色褪せない。

② Dというキャラクターの圧倒的な存在感

無口でありながら内なる葛藤を抱えるD、そして彼の左手に宿る「左手の顔」との掛け合いが独特のテンポを生む。人間にも怪物にもなりきれないアウトサイダーとしての孤高の美しさが、シリアスなバトルシーンの中に詩的な余韻を残す。

③ 重厚なドラマと哲学的なテーマ性

単なるアクション映画に留まらず、「愛と種族の壁」「生と死のはざまで生きる者の孤独」といった普遍的なテーマを真摯に描く。シャーロットとバルバロイの関係性が物語に複雑な陰影を加え、単純な善悪では割り切れない感情的な余韻を残す作品に仕上がっている。

キャスト・声優一覧

D
D
メイン
›
田中秀幸
Dの左手
Dの左手
メイン
›
永井一郎
マイエル・リンク
マイエル・リンク
サブ
›
山寺宏一
カイル・マーカス
カイル・マーカス
サブ
›
大塚芳忠
レイラ・マーカス
レイラ・マーカス
サブ
›
林原めぐみ
アラン・エルバーン
アラン・エルバーン
サブ
›
辻谷耕史
シャーロット・エルバーン
シャーロット・エルバーン
サブ
›
篠原恵美
ノルト・マーカス
ノルト・マーカス
サブ
›
大友龍三郎
ベンゲ
ベンゲ
サブ
›
藤原啓治
バルバロイ長老
バルバロイ長老
サブ
›
大塚周夫
グローヴ・マーカス
グローヴ・マーカス
サブ
›
関俊彦
ボルゴフ・マーカス
ボルゴフ・マーカス
サブ
›
屋良有作

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スタッフ

監督川尻善昭
原案キャラデザ天野喜孝
キャラクターデザイン箕輪豊
音楽
美術監督池畑祐治
音響監督三間雅文
EDドゥ・アズ・インフィニティ「遠くまで」

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

「バンパイアハンターD」というタイトルは、アニメを長くやっていればどこかで耳に入る。原作小説は30冊以上あって、アニメは1985年の旧作とこの2000年版の2本だけ、という事実も含めて、なんとなく知っている。ただし、なんとなく知っているだけで、何年も「見ていない棚」に刺さったままだった。

深夜に配信を流し見していてサムネイルが目に入り、「30分だけ」と再生したら止まらなくなった。2000年公開、つまり四半世紀前の作品なのに、最初の数分で「古い絵だな」という距離感がいっさい来なかった。むしろ画面の密度に圧された。改めて2回目を見ると、序盤から細部に仕込まれた情報量がえげつなくて、1回目に拾えていなかったものが山ほどあった。

これはDの話ではなく、メイエルとシャーロットの話だ

タイトルにDの名前が入っているし、ジャンルは「吸血鬼ハンターもの」で、確かにDは圧倒的にかっこいい。だからといってこの映画の核がDのアクションにあるかというと、そうじゃないと思っている。

山寺宏一が演じるメイエル・リンクというキャラクターが、この映画の中心にいる。彼は吸血鬼の貴族で、人間の娘シャーロットを「誘拐」した張本人だ。物語の構造だけ見ると完全な悪役の位置に置かれているのに、見ていくうちにその前提が崩れていく。メイエルはシャーロットに本気で惚れていて、彼女を連れて人間も吸血鬼も届かない場所へ逃げようとしている。シャーロット自身もそれを望んでいる。

山寺宏一の演技がここで効いていて、威厳と脆さが同居する声の作り方が絶妙だった。圧倒的な力を持ちながらも、ひとりの女性のためだけに全部を捨てようとしている男の、どこか哀れで、それゆえに怖い質感。怪物の声なのに、感情だけは人間のそれとして届いてくる。

林原めぐみが演じるレイラ・マーカスというキャラクターも、この映画の「もう一つの軸」として機能している。Dと行動をともにする賞金稼ぎで、兄たちとチームを組んでシャーロット奪還を目指す。彼女の存在がDの「人間でも吸血鬼でもない」という孤独を照らし出す役割を担っていて、終盤の展開に至るまでの積み重ねが、林原の淡々とした、それでいて芯の通った声によって支えられていた。

この映画が単なる吸血鬼退治アクションでないのは、「誰が悪者か」という問いに最後まで明確な答えを出さないからだ。Dは依頼を遂行するために動いているが、その依頼の前提そのものが揺らいでいく。依頼人側の都合、被害者とされた側の意志、怪物と呼ばれる側の感情——それぞれが同じ重さで画面に乗っている。どこにも正義の旗を立てられないまま物語が終わる、その後味が引っかかり続ける。

特に刺さったシーン

Dの左手に宿る寄生体「左手」が喋り始める場面が、初見で一番「え、この映画そういうことやるんだ」となった部分だった。ずっと無口で超然としているDのそばで、左手だけが軽口を叩き、皮肉を言い、時に核心を突く。片や圧倒的な静、片や賑やかな毒舌、という組み合わせが、1人の人間(人間ではないのだが)の中の分裂をそのまま声の対比で表現していて、うまいと思った。

もう一か所、終盤の帰路でレイラとDが交わす会話が刺さった。大げさな告白でも感動的な台詞でもない、ほとんど何でもないやりとりなのに、2回目に見ると序盤からのレイラの目線の積み重ねが全部そこに収束してくるのがわかる。林原めぐみの声が、あの場面だけ少しだけ温度が違う。聞き逃すような変化なのに、確実に変わっていた。

読んで見たくなったら——『バンパイアハンターD』はABEMAで視聴できる(無料プランあり)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • ゴシックホラーの美術、西部劇の荒野、SFのガジェットが同じ画面に共存している世界観が好きな人
  • アクションよりも「怪物側の感情」に引っかかってしまうタイプ
  • 山寺宏一・林原めぐみの90〜00年代の仕事を追っている人
  • 80〜90年代の日本アニメが持っていた、今の作品にはない暗さや湿度を求めている人
  • 劇場の音響で見られる機会があれば、迷わず行ける人

合わない人

  • 主人公の内面が丁寧に描かれないと置いていかれる人(Dはほぼ何も語らない)
  • ストーリーの整合性や伏線回収を重視する人(この映画は情緒で押し切る部分がある)
  • 残酷描写・流血表現が苦手な人(ホラー寄りのシーンが複数ある)

次に見るなら

妖獣都市(1987年)——川尻善昭監督の前作にあたる位置づけで、同じく人間と異形の境界線を舞台にした暗い官能ホラー。バンパイアハンターDの美術的な系譜を遡りたいなら、ここに来ると線がつながる。現代から見ると過激な描写が多いが、画面の密度は同じ系統。

GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊(1995年)——ジャンルは違うが、「自分が何者か」という問いを言葉ではなく映像と間で語る手法が近い。Dの孤独が刺さった人は、草薙素子の孤独にも確実にいく。押井守の映像がどこまで我慢できるかで刺さり方は変わる。

カウボーイビバップ 天国の扉(2001年)——同時代の劇場アニメとして、孤独なキャラクターが仕事を通じて何かに触れていく構造が共通している。こちらはバンパイアハンターDより台詞が多く、感情の輪郭が明確なので、Dが無口すぎて距離を感じた人はこちらの方が入りやすい。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+

『バンパイアハンターD』は現在、ABEMA・dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの各サービスで視聴可能です。複数のプラットフォームで配信されているため、すでに利用中のサービスからすぐに視聴を始められます。見逃していた方はこの機会にぜひ確認してみてください。

よくある質問

Q. 原作小説や前作を知らなくても楽しめますか?
A. 問題なく楽しめます。本作は1985年の劇場版とも独立した完結型の物語で、D の基本設定は映像内で自然に把握できるため、予備知識なしでも世界観に没入できます。
Q. 子どもでも視聴できますか?
A. グロテスクな描写や暴力シーンが含まれるダークファンタジー作品です。小さなお子さまへの視聴は保護者の判断が必要ですが、中高生以上であれば十分に楽しめる内容です。
Q. 日本語吹き替えと字幕、どちらで見るのがおすすめですか?
A. 本作はアメリカとの共同制作で英語音声が制作の軸となっています。日本語吹き替えも高水準ですが、英語音声+日本語字幕でも雰囲気たっぷりに楽しめます。配信サービスで選択できる音声を確認してみてください。
Q. 続編や関連作品はありますか?
A. 1985年に制作された第1作『バンパイアハンターD』があります。また、菊地秀行による原作小説シリーズは多数刊行されており、映像作品とあわせて楽しむことができます。

まとめ

『バンパイアハンターD』は現在、ABEMA・dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの各サービスで視聴可能です。複数のプラットフォームで配信されているため、すでに利用中のサービスからすぐに視聴を始められます。見逃していた方はこの機会にぜひ確認してみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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