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TARI TARI 曇ったり, 輝いたりまたい, つか歌ったり
| 放送年 | 2014年 |
|---|---|
| フォーマット | スペシャル |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | P.A.WORKS |
白濱坂高校合唱部による新曲の録音を特集した新作アニメーション。BD Box セットに同梱されている。
作品概要・あらすじ
あらすじ
白濱坂高校合唱部のメンバーたちが、卒業後も心に残る新曲の録音に挑む姿を描いた新作アニメーション。TVシリーズ『TARI TARI』のBD-BOXセットに同梱されたスペシャルエピソードで、歌を通じて絆を深めてきた仲間たちのその後を垣間見られる作品です。音楽と青春の余韻を丁寧に紡ぐ、ファン必見の一作です。
みどころ・魅力
① TVシリーズの感動を引き継ぐ「その後」の物語
本編を見届けたファンにとって、あのキャラクターたちの続きが描かれることそのものが最大の魅力です。卒業後という設定が、TVシリーズへの思い入れをより深く呼び起こしてくれます。
② 録音シーンに凝縮された音楽アニメの醍醐味
合唱部が新曲の録音に向き合う過程を丁寧に描いており、歌声と感情の交差がこのシリーズならではの温かみで表現されています。PA Works制作の繊細な作画が音楽シーンをさらに引き立てます。
③ コンパクトな尺に詰まった濃密な青春の余韻
スペシャルエピソードならではの凝縮感があり、短い時間の中でキャラクターの成長と変わらぬ絆が確かに伝わってきます。本編視聴後の余韻をそのままに楽しめる構成です。
キャスト・声優一覧










スタッフ
| ED | Shirahamazaka High School Chorus Club [Wakana Sakai「いつまでも輝きを」 |
|---|
関連作品
アニメ
感想・評価
最初に見たとき——BDボックスを開けて、迷わず再生した
BDボックスが届いて、本編を一通り見返したあとで特典ディスクを起動した。「新曲録音を特集した新作」という情報だけわかっていて、それ以上は調べずに入った。TARI TARIは放送当時から泣かされた記憶があって、音楽アニメの中でも特別な棚に置いている作品だ。だからこそSPという位置づけを過度に意識せず入れた。
再生して最初に声が聞こえた瞬間、ああこれだ、となった。高垣彩陽の声で和奏が喋り出した瞬間に、本編で積み上げてきた記憶が全部後ろから押し寄せてくる。散々聴いてきたはずなのに、なぜか遠い場所から帰ってきたような感覚があった。2回目に見たとき、この感覚が「懐かしさ」ではなく「まだ続きを見ている」という感覚だと気づいた。
歌を録音することは、終わった青春を瓶に詰める儀式だ
高校卒業後に合唱部のメンバーが集まって新曲を録音する——ただそれだけの話なのだが、本編13話のあとで見るとまったく違う意味を帯びてくる。TARI TARIという作品は、白浜坂高校合唱部(仮)の「終わり」を丁寧に描いた物語だった。そのメンバーがもう一度声を合わせるという事実だけで、このSPは既に成立している。
音楽を録音するという行為は、本質的に「その瞬間を永遠にする」試みだ。演奏はその場限りで消えるが、録音は一回性のものを固定する。本編の合唱部が歌ってきた曲たちは、その場その場にしか存在しなかった。このSPでは、それを意図的に「残す」ことを選んでいる。そこに青春の保存欲求みたいなものが透けて見えて、見ているこちらまで胸が詰まる。
坂井和奏という役の設定——ピアノを通して亡き母の記憶を持ち歩いてきた人物——と、このSPのモチーフが静かに響き合っている。高垣彩陽が和奏に乗せてくる声の重みは本編から変わらず、むしろ本編の文脈を全部知っているぶん、一語一語に積載量が増している。録音というシチュエーションで彼女の声を聴くと、マイクに向かって声を届けるという行為そのものとの二重写しになって、ちょっとした目眩がある。
早見沙織(沖田紗羽)・島﨑信長(田中大智)・花江夏樹(前田敦博)・瀬戸麻沙美(宮本来夏)・高垣彩陽(坂井和奏)という顔ぶれが再び声を揃えることへの感慨もある。それぞれがこの数年で積み上げてきた経験が、何かしらの形で声に乗ってくる気がした。気のせいかもしれないが、本編放送時よりも声の深みが増していると感じた箇所がいくつかあった。
青春ものによくある「過去を振り返る」モードではなく、「現在進行形で今を記録する」というアプローチがこの作品の重心だ。終わりを分かった上で、それでも前を向いて歌う人たちの話として本編は機能していた。このSPの「録音」という行為も後ろ向きではない。保存しておきたいほど価値のある瞬間だから録音する、という解釈のほうが近い。そういう前向きさが、TARI TARIを音楽アニメの中でも特別な位置に置く理由のひとつだと思っている。
特に刺さったシーン
録音テイクを重ねるうちに、声がだんだんとほぐれていく過程が好きだった。最初のテイクと後半のテイクで、同じ歌詞なのに声の温度が変わっている——その変化が自然にわかるように作られていた。録音ブースで歌う側と、コントロールルーム側で聴く側に分かれる場面では、ガラス越しに視線を交わすだけの小さいやりとりに感情が圧縮されていた。
早見沙織の演技が特に刺さった。沖田紗羽という役は本編でも「歌いたい」という欲求を軸に動いてきたキャラクターだが、SPでの歌唱シーンでは何か一枚皮が剥けたような声が出ていた。技術的にうまいのは最初からわかっているのだが、このSPでは「うまさ」より「感情が乗った状態」として聴こえてくる部分がある。マイクの前に立つという設定が、声優としての早見沙織とキャラクターの沖田紗羽を重ねる構造になっていて、その境界の曖昧さが効いていた。
テイクが一本通ったあとの静寂。このSPで一番覚えているのはそこだった。完成した瞬間の達成感ではなく、完成した直後の「もう終わった」という感覚——その両方が同時に画面から漏れてくる構成が、TARI TARIらしさそのものだと思う。
読んで見たくなったら——『TARI TARI 曇ったり, 輝いたりまたい, つか歌ったり』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- TARI TARI本編を全話視聴済みで、キャラクターへの愛着がまだ残っている人
- 音楽アニメの「演奏・制作プロセス」部分に興味がある人
- 高校の部活・青春の「終わり」を描いた作品に弱い人
- 声優の演技を細かく聴き分けるのが好きな人
合わない人
- TVシリーズ未視聴で、このSP単体から入ろうとしている人(前提知識なしでは感動の半分も届かない)
- 「特典・おまけ」的な短編に新展開や驚きを期待している人
- 音楽制作の地味な工程に興味が持てない人
次に見るなら
TARI TARIが好きで、音楽と青春の終わりをもっと掘り下げたいなら、響け!ユーフォニアムは外せない。吹奏楽部の「本気」を描く点で方向性は違うが、音楽を通して人間関係の機微を積み上げていく丁寧さが近い。シリーズが長いぶん、キャラクターへの愛着も深まる。
もう少し日常に寄った感触を求めるなら、色づく世界の明日からも合う。長崎を舞台にした青春もので、「今この瞬間を残したい」というモチーフがTARI TARIのSPと同じ水温にある。P.A.WORKSつながりで映像の空気感も近く、見終わったあとの感触も似ている。
「何かを作り上げるチームの話」として見るなら、SHIROBAKOも意外と相性がいい。対象はアニメ制作だが、制作プロセスの地味な積み上げと完成した瞬間の感情の質が近く、職人気質な部分が刺さる人は両方ハマる傾向がある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『TARI TARI 〜曇ったり、輝いたり、時々、歌ったり。〜』は、dアニメストアで視聴できます。TVシリーズ本編と合わせて同サービス内で楽しめますので、本編を見終えた後にそのまま続けて視聴するのがおすすめです。

