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四月は君の嘘 MOMENTS
| 放送年 | 2015年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | A-1 Pictures |
漫画『四月は君の嘘』11巻に付属するOVA。幼い頃の公生、恵美、武士が登場し、彼らがコンクール中に抱えていた悩みや葛藤、そしてライバル関係の始まりが描かれる。彼らがどのようにして現在の姿になったのか、その原点が明かされる作品である。
作品概要・あらすじ
あらすじ
原作漫画『四月は君の嘘』第11巻に付属するOVA作品。本編よりも過去、まだ幼い有馬公生、井川絵見、相座武士の三人に光が当てられる。コンクールという舞台で出会った彼らが、それぞれに抱えていた悩みや葛藤、そしてピアノに懸ける真っ直ぐな想いが丁寧に描かれていく。やがて互いを強く意識し始める、ライバル関係の原点となった瞬間(モーメント)とは——。本編で鮮烈な輝きを放った彼らが、どのようにして現在の姿へと至ったのか。物語の根を静かに照らす、ファン必見の番外編である。みどころ・魅力
① 本編の名キャラクターたちの“始まり”が描かれる
公生・絵見・武士という、本編で強烈な存在感を放った三人の幼少期にスポットを当てた一作。彼らが今のスタイルや信念を手に入れるきっかけとなった出来事が明かされ、本編を観た人ほど「あの強さの裏にこんな瞬間があったのか」と胸を打たれる。キャラクターの解像度が一段と高まる構成だ。② コンクールという舞台が生む緊張と煌めき
物語の中心となるのはピアノコンクール。幼い演奏者たちが舞台袖で抱える緊張やプライド、嫉妬、そして憧れが繊細に描かれる。勝ち負けだけではない、音楽と真剣に向き合う子どもたちの揺れる心情が積み重ねられ、短い尺ながらも見応えのあるドラマが静かに展開していく。③ 本編ファンへのご褒美のような番外編
原作11巻付属のOVAという特別な立ち位置ゆえ、本編を知る人に向けた“答え合わせ”のような余韻が魅力。なぜ彼らがあそこまで公生にこだわったのか、その感情のルーツがすっと腑に落ちる。コンパクトな尺の中に、キャラクターへの深い愛情がぎゅっと凝縮された一作となっている。キャスト・声優一覧


















スタッフ
| 監督 | 岩田和也 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 愛敬由紀子 |
| 音楽 | 横山克 |
| 音響監督 | 明田川仁 |
| OP | ゴースハウズ「光るなら」 |
| ED | ワッチ「キラメキ」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「Moments」というサブタイトルを最初に目にしたとき、正直なんのことだか分からなかった。本編で散々泣かされた身としては、まさかこんな特別編が存在していたとは、という感じで。漫画11巻の限定版に付いていたOVAだと知ったのは、ずいぶん後になってからだ。
最初は「どうせ短いおまけ、本編の余白埋めだろう」と高をくくって再生した。ところが流れ出したのは、見覚えのない小さな手が鍵盤に触れる場面で。ああ、これは公生たちが「あの三人」になる前の話なのか、と気づいた瞬間に、ちょっと姿勢を正してしまった。本編を全部見たあとに見るからこそ効く構造になっていて、おまけと侮った自分を静かに反省することになった。
「ライバル」と呼ばれる前、彼らはただ一人の演奏に焼かれた
本編は井川絵見(早見沙織)と相座武士(梶裕貴)を、公生のライバルとして紹介する。でもこのOVAが描くのは、その肩書きがつく前の一瞬だ。彼らがまだ、ただの子どもだった頃。誰かのピアノを聴いて、胸の奥を勝手につかまれてしまった、あの取り返しのつかない瞬間。
面白いのは、同じ演奏に撃たれた二人が、まるで逆方向に走り出すところだ。絵見は「あの音がくれた感情をもう一度起こしたい」と内側へ潜っていく。武士は「あいつに勝ちたい」と外へ向かって牙を研ぐ。憧れという一つの感情が、片方では祈りになり、片方では闘志になる。出発点が同じだからこそ、後年の二人の演奏が決定的に違って聞こえる理由が、ここで腑に落ちてしまう。
そしてその全員を点火させた当の公生の背後には、母・有馬早希(能登麻美子)がいる。子どもたちを焼いた「あの音」は、一人の子どもが追い詰められながら絞り出していたものでもあった。誰かの初期衝動になった演奏が、演奏者自身を削っていた——この残酷な二重構造を、特別編はせりふでなく空気で見せてくる。単なる過去編の補完ではなく、本編のすべての音に「始まりの理由」を後付けで書き込んでいく作品だと思う。だから先に本編を通っておかないと、この静けさの重さは届かない。
特に刺さったシーン
序盤、まだ幼い武士か絵見が、舞台袖から公生の演奏を初めて聴いてしまうあたり。表情が「すごい」より先に「困惑」に近いものになるのがよくて、子どもが自分の手に負えない感情に出くわした顔を、ちゃんと描いている。梶裕貴の、まだ尖りきっていない少年の声がいい。本編の武士のあの暑苦しさが、ここでは芽でしかなくて、声の張り方ひとつで「これから歪んでいく前の純度」を出してくる。
そして終盤、能登麻美子の有馬早希がほんの少し画面に入るだけで、空気が変わる。優しさと重圧が同じ声に同居していて、この人が公生に何を残したのかを、説明ぜりふなしで思い出させてくる。早見沙織の絵見が、勝ち負けではない場所で音に手を伸ばす横顔も忘れがたい。短い尺なのに、ここで一回、本編の終盤を巻き戻して見直したくなった。
読んで見たくなったら——『四月は君の嘘 MOMENTS』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 本編を最後まで見て、まだあの余韻が抜けていない人
- 絵見・武士のライバル関係に、本編以上の理由がほしかった人
- 椿(佐倉綾音)や凪(茅野愛衣)も含めて、あの世界の人間関係の根っこを掘りたい人
- せりふより、声の温度や間で語る作品が好きな人
合わない人
- 本編未見で、ここから入ろうとしている人(前提知識ありきの作りなので置いていかれる)
- 独立した一本の物語として、起承転結のカタルシスを求める人
- 公生と薫の本筋の続きが見たいのであって、過去の補完は不要という人
次に見るなら
ピアノの森が好きなら、というより、この三人の関係に唸ったなら避けて通れない。天才とそうでない者がピアノで競い合う構図は、公生と武士・絵見をちょうど裏返したような味で、同じ楽器から出る音がなぜこうも違うのかを正面から描く。
音を通した青春の残酷さなら響け!ユーフォニアム。上手い下手という逃げ場のない事実と、それでも続けてしまう人間を、きれいごとにせず見せてくる。嫉妬の描き方がとにかく誠実だ。
もう少し重さを抜いて才能の話に浸りたいときはのだめカンタービレ。クラシックと不器用な恋愛が同居していて、音楽もので泣いたあとの口直しにちょうどいい。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『四月は君の嘘 MOMENTS』は、dアニメストア・Netflix・Huluの3つの配信サービスで視聴できます。複数のサービスで配信されているため、ご自身が利用中のサービスで手軽に楽しめるのが嬉しいポイントです。本編の余韻に浸りたい方は、お好みの配信サービスでチェックしてみてください。