平成狸合戦ぽんぽこ

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1994平成狸合戦ぽんぽこ

平成狸合戦ぽんぽこ

★ 3.5 / 5.0コメディドラマファンタジー
放送年1994年
フォーマット劇場版
話数1話
原作オリジナル
制作Studio Ghibli

東京の発展により生息地が破壊されようとしているタヌキたちは、故郷を守ろうと決意する。変身の才能を使って開発を阻止しようとするが、特に変身が得意な二匹は四国へ向かい、三人の賢者に助言を求める。その間、残りのタヌキたちは建設現場で妨害活動を繰り広げ、やがて大きな混乱を引き起こしていく。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

東京・多摩丘陵の開発によって、古くから暮らしてきたタヌキたちのすみかが失われようとしていた。彼らは祖先から受け継いだ「化け学(変化の術)」を駆使し、人間による宅地開発を食い止めようと立ち上がる。特に変化の才に長けた者たちは四国へ渡り、伝説の長老ダヌキたちに教えを請う。その間、残された仲間は工事現場で妨害活動を続けていく。やがて彼らの奮闘は大きな騒動へと発展し、自然と人間の共存をめぐる物語が展開していく。

みどころ・魅力

① 圧巻の「妖怪大作戦」と化け学の世界観

タヌキたちが繰り広げる変化の術は、日本古来の妖怪文化や民話を下敷きに遊び心たっぷりに描かれます。特に終盤、街を百鬼夜行が練り歩く「妖怪大作戦」は本作最大の見せ場。幻想的でスケールの大きな映像表現が強い印象を残します。

② コミカルさの奥にある社会的テーマ

笑いに満ちた物語の根底には、高度経済成長期の宅地開発と自然破壊という現実が横たわります。タヌキたちのにぎやかな奮闘を通して、人間の都合で失われていく里山や生き物たちの居場所を静かに問いかける構成になっています。

③ 個性豊かなタヌキたちの群像劇

血気盛んな者、知恵者、四国の長老たちなど、それぞれに性格づけされたタヌキたちが織りなす群像劇も魅力です。語り口の効いたナレーションやユーモラスな掛け合い、温かくも切ないキャラクター描写が、作品全体に独特の味わいを与えています。

キャスト・声優一覧

正吉
正吉
メイン
野々村真
ナレーター
ナレーター
メイン
古今亭志ん朝
玉三郎
玉三郎
サブ
神谷明
青左衛門
青左衛門
サブ
三木のり平
おキヨ
おキヨ
サブ
石田ゆり子
隠神刑部
隠神刑部
サブ
芦屋雁之助
鶴亀和尚
鶴亀和尚
サブ
柳家小さん
文太
文太
サブ
村田雄浩
ワンダーランドの社長
ワンダーランドの社長
サブ
村田雄浩
ぽん吉
ぽん吉
サブ
林家正蔵
太三郎禿狸
太三郎禿狸
サブ
桂文枝
おろく婆
おろく婆
サブ
清川虹子

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スタッフ

監督高畑勲
キャラクターデザイン大塚伸治
音楽上々颱風、紅龍、渡野辺マント、後藤まさる、古澤良治郎、猪野陽子
美術監督男鹿和雄
音響監督浦上靖夫
EDShang Shang Typhoon: シャンシャン台風「いつでも誰かが; Always, someone is…」

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

ジブリの棚を順番に埋めていく作業の途中で、半分義務みたいな気持ちで再生したのを覚えている。高畑勲の名前は知っていたし、別の作品でさんざん泣かされた記憶もあった。だからまた重いやつだろうと身構えていたら、冒頭からタヌキが餌をめぐって陽気に殴り合っていて、肩の力が抜けた。最初はゆるいコメディだと思って見ていた。それが終盤になって、自分が何を見せられていたのかにようやく気づく。足元が抜けるあの感覚は、今も忘れられない。同じジブリでも、なぜかこの一本だけはあまり語られないまま隅に置かれている気がする。

勝てないと分かっている戦いを、笑いながら続けた者たちの話

これはタヌキが負ける映画だ。それも、途中で逆転の目があるように見せておいて、最後まできっちり負ける。造成は止まらない。森は削られ、仲間は車に轢かれ、化け学(ばけがく)の技を総動員した大作戦も、人間に都合よく解釈されて終わる。普通ならここで悲劇として湿っぽくまとめるところを、高畑勲はそうしない。タヌキたちは負けながら、最後まで宴会をやめない。腹を打ち鳴らし、踊り、馬鹿をやり続ける。
単なる環境保護のメッセージ映画ではない、というのはこの一点に尽きる。森を守ろう、自然は大切に——そういう標語に回収させないために、わざわざ主役を間抜けで享楽的なタヌキにしている。彼らは崇高な抵抗者ではない。計画性がなく、すぐ仲間割れし、目先の食い物に釣られる。だからこそ、消えていく過程がきれいごとにならない。
終盤、化けられないタヌキたちが人間に紛れて生きていくくだりで、語りがぽつりと真実を漏らす。あれは要するに、この社会で何食わぬ顔をして暮らしている自分たちのことだ。負けた側はいなくなったのではなく、負けたまま、笑った顔で隣に座っている。そこに気づかせるためだけに二時間ずっと陽気に騒いでいたのだと思うと、構成のえげつなさに唸るしかない。

特に刺さったシーン

中盤、街全体を使って繰り広げられる百鬼夜行のスペクタクル。スクリーンで浴びると単純に圧倒される。化け物がぞろぞろ練り歩く画の物量と、それを統率しようとして毎回どこか間が抜けているタヌキたちの温度差が最高だ。あれだけの大仕事をやってのけて、結局おいしいところを人間に持っていかれる落ちまで含めて、完璧に苦い。
個人的に効いたのは、四国から呼ばれた長老たちと若いタヌキのやりとりの方だった。化けの名手として四国へ助けを求めに行く玉三郎を演じる神谷明の、飄々とした軽さがいい。深刻な場面でもどこか力が抜けていて、この映画全体の「笑いながら負ける」トーンを声だけで体現している。落語家の語りと合わさると、悲惨な話が民話の手ざわりに変わる。泣くより先になんだか可笑しくて、その可笑しさが後からじわじわ痛い。

読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。TSUTAYA DISCASの30日間無料トライアルでレンタル代ゼロで見れる。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 環境メッセージで終わらない、もっと苦くて複雑なジブリを探している人
  • 高畑勲の、感傷に逃げない突き放した演出が好きな人
  • お祭りや民話の、土着的でやかましい賑やかさにグッとくる人

合わない人

  • 最後はきれいな感動でまとまる物語を期待している人
  • タヌキの「あのアレ」を堂々と武器に使う描写が、子供に見せるには…とどうしても気になってしまう人
  • 主人公が一人いて、まっすぐ成長していく構成が好きな人

次に見るなら

もののけ姫:自然と開発のぶつかり合いという主題は地続き。ぽんぽこが土着の笑いで描いたものを、神話のスケールで正面から殴り合わせた版だと思って見ると景色が変わる。
かぐや姫の物語:同じ高畑勲の遺作。こちらも「この世にいられなくなる者」の話で、線画のまま消えていくラストの感触は、ぽんぽこの幻術シーンと静かに響き合う。
河童のクゥと夏休み:原恵一が現代の東京に妖怪を放り込んだ一本。居場所をなくした者が人間社会で身を縮めて生きる苦さは、ぽんぽこの後半が刺さった人ほど刺さるはずだ。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア×¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT×¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+

現在のところ、本作を配信している動画サービスは確認できていません。視聴を希望される場合は、ソフトのレンタルや購入、テレビ放送などの機会をご確認いただくのがよいでしょう。配信状況は今後変わる可能性もありますので、最新の情報は各サービスで改めてご確認ください。

よくある質問

Q. 平成狸合戦ぽんぽこはどこで配信されていますか?
A. 現在、確定した配信サービスの情報はありません。視聴を希望される場合は、各動画配信サービスやソフトの販売・レンタル状況を最新の情報でご確認いただくのがおすすめです。
Q. 平成狸合戦ぽんぽこはいつ公開された作品ですか?
A. 1994年に公開された劇場アニメ映画です。コメディやドラマ、ファンタジーの要素を併せ持つ作品として知られています。
Q. どんなジャンルの作品ですか?
A. タヌキたちの奮闘を描くコメディ・ドラマ・ファンタジー作品です。にぎやかな笑いと、自然破壊という社会的テーマを併せ持つ点が大きな特徴です。
Q. 子どもでも楽しめる内容ですか?
A. コミカルな描写が多く、幅広い年齢層で楽しめる作品です。一方で自然との共存といったテーマも含まれるため、大人も考えさせられる内容になっています。

まとめ

現在のところ、本作を配信している動画サービスは確認できていません。視聴を希望される場合は、ソフトのレンタルや購入、テレビ放送などの機会をご確認いただくのがよいでしょう。配信状況は今後変わる可能性もありますので、最新の情報は各サービスで改めてご確認ください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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