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ブリガドーン まりんとメラン
| 放送年 | 2000年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 26話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Sunrise |
マリンは明るい性格の普通の中学生で、愛情のある養子家族に恵まれていた。しかし全地球上空に謎の蜃気楼が現れ、人生が一変する。モノマキアと呼ばれる殺戮アンドロイドが空中要塞ブリガドゥーンから地上に降下し、マリンを狙う。逃げ場を求める中、マリンは神社で青い瓶を発見し、それが彼女の運命を変える。
作品概要・あらすじ
あらすじ
明るく前向きな中学生・マリンは、愛情豊かな養子家族に囲まれ平凡な日々を送っていた。ある日、全地球の上空に謎の蜃気楼「ブリガドゥーン」が出現し、そこから「モノマキア」と呼ばれる凶暴なアンドロイドが次々と降下してマリンを狙い始める。逃げ場を失ったマリンは近所の神社で不思議な青い瓶を発見し、中から異世界の戦士・メランを召喚する。突如として命を狙われる身となったマリンが、謎の戦士と共に生き延びながら自らの出生の秘密に迫っていく物語。みどころ・魅力
① 少女の等身大の感情と壮大なSF設定の融合
異世界からの侵略という壮大な設定でありながら、主人公マリンの反応や行動は10代らしいリアルな感情で描かれている。恐怖・怒り・戸惑いを隠さず表現するマリンのキャラクター造形が、非日常的なSFストーリーに強い人間的な温度をもたらしており、序盤から感情移入しやすい作りになっている。② 孤独と絆をテーマに据えた重厚なドラマ性
冒険・コメディと並行して、養子であることへの葛藤や周囲との関係の変化など、マリンが抱える内面の痛みが丁寧に描かれる。無口で無感動なメランとの関係が少しずつ変化していく過程も見どころで、SF的な外皮をまとった人間ドラマとして高い完成度を誇る。③ 河森正治デザインのメカと独特の世界観
マクロスシリーズなどで知られる河森正治がメカデザインを手がけており、「ガン・スレイブ」と呼ばれる合体変形機構など個性的なメカアクションが楽しめる。2000年代初頭ならではのセル画アニメの質感と、ブリガドゥーンという幻想的な舞台設定が独特のビジュアル世界を作り上げている。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 米たにヨシトモ |
|---|---|
| シリーズ構成 | 倉田英之 |
| キャラクターデザイン | 木村貴宏 |
| 音楽 | 吉野裕司、上野洋子 |
| 音響監督 | 大熊昭 |
| OP | 育子「風の碧, 海の翠」 |
| ED | 「虹色の宝物」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルは確かに「聞いたことある」レベルで止まっていた。2000年の作品、当時の年齢的にも通り道にあったはずなのに、なぜか素通りしてきた。配信サービスには一切ないのでAmazonでDVDを引っ張り出す形になる。その時点で「ちゃんと見る気がある人間しか見ない作品」というフィルターがかかっている。
見始めて最初に驚いたのは、昭和の団地を模したような舞台設定の奇妙さだ。2000年制作なのにどこかレトロな生活感があって、その中に蜃気楼と空中要塞とアンドロイドが降ってくる。ジャンルの混濁具合がすごい。最初は「古めかしいSF少女アニメ」くらいの温度で見ていたが、数話で気づく。この作品、想定よりずっと重い。2回目に見たとき、序盤の何気ない日常シーンに既にきつい要素が散りばめられていたことがわかって、少し間を置いた。
「道具として生まれた存在」と「いなくていいと言われ続けた少女」の話
この作品の核心は、まりんという少女が「存在を肯定される」過程にある。彼女は養子で、育ての家族には愛されているが、近所のコミュニティからは出自や外見を理由に日常的に排除されている。そこにメラン・ブルーという「戦うために作られた道具」が現れる。設定だけ聞くと「少女が武器を手に入れて戦う話」に聞こえるが、実態はその逆だ。まりんがメランを守ろうとし、メランがまりんの存在理由に変わっていく——その反転の構造が、作品全体を支えている。
2000年という時代、「魔法少女」や「少女×ロボット」のフォーミュラがまだ今ほど固まっていない(あるいは意図して外している)時代に作られたこの作品は、ジャンルの外皮を着ながらコミュニティの暴力性・孤独・排他をかなりはっきりと描く。昭和的な「隣近所の目」の中で異物として扱われる少女、というのは今見ても刺さる設定で、当時のアニメとしてはかなり直球だった。
単なる「少女が成長する話」ではなく、「存在を否定されることに慣れてしまった人間が、否定されない関係を初めて持つ話」として見ると、メランとまりんの関係のねじれた愛着がより深く見えてくる。道具が感情を持つ話は珍しくないが、この作品は「持ち始める」過程を丁寧に積み上げていて、それがあるから終盤の展開が機能している。
特に刺さったシーン
大塚芳忠演じるメラン・ブルーの演技が良かった。「武器として生まれた存在が感情を持ち始める」という役どころ自体は珍しくないが、大塚さんはその変化を大げさに表現しない。ぶっきらぼうで、でも微妙にトーンが揺れている。終盤に近い、まりんとの関係が変わっていく場面での台詞の温度が、2回目に見てあらためてわかった。1回目は気づかなかった。
緑川光演じる亜呂真は、敵なのか味方なのか判断しにくい空気を持ち続けるキャラクターで、「こういう役を振られると緑川さん本当にうまい」と思いながら見ていた。不穏さと品の良さが同居する声質が、あのキャラクターに合っていた。
そして序盤のまりんが日常的に受けている嫌がらせの描写。笑えるトーンで流されているが、笑えない内容だ。2回目に見てその積み重ねの重さに気づいて「これはかなりきつい作品だった」と確信した。最初に見たときは流してしまっていたシーンほど、2周目に重くなる作品。
読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。Amazonで購入できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 魔法少女・少女アニメは一通り見たが、もっと後味が重い作品を探している人
- 大塚芳忠・緑川光の演技の細部を楽しむ人
- 2000年前後のサンライズ作品が好きな人
- 少女が一方的に守られるだけでない、ねじれた関係性の話が好きな人
- 「コミュニティの暴力性」をテーマに持つ作品に耐性がある人
合わない人
- バトルの派手さやテンポ重視で見る人
- いじめ・排除の日常描写が苦手な人(序盤からかなり続く)
- 配信なし・DVD入手が必要という時点でハードルを感じる人
- 世界観・設定の説明が丁寧に整理されている作品を好む人(この作品は混濁した設定をそのまま走る)
次に見るなら
少女革命ウテナ——コミュニティの暴力と少女の自立というテーマが近い。1997年の作品で映像表現も独特だが、「社会に押しつけられた役割から逃げようとする少女」というテーマでブリガドーンと並んで語られることが多い。まりんとメランが好きなら必ず接点がある。
ヒートガイJ——2002年のSF作品。人外の存在と人間がバディを組む構造、地上に降ってくる脅威との戦い、という点で設定的に近い。こちらもほぼ配信されておらずDVD入手が必要な作品で、見る人を選ぶぶん見た人同士の連帯感がある。
かみちゅ!——昭和的な町並みを舞台にした2005年の作品。トーンはブリガドーンより穏やかだが、「昭和のコミュニティの中で特別な力を持ってしまった少女」という構造が重なる。こちらはU-NEXTで見られる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現時点では本作を配信している定額サービスは確認されていません。視聴にはDVDなどの物理メディアを利用する方法が主な選択肢です。2000年放送の作品のため中古市場での入手も可能ですので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
