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ヴァンパイアハンター THE ANIMATED SERIES
| 放送年 | 1997年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 4話 |
| 原作 | ゲーム |
| 制作 | MADHOUSE |
夜の戦士たちが遊びに出かける!吸血鬼は玉座に座り、力の回復を待っている。サキュバスの姫君は人間界で興奮を求めている。アンデッドのロックスターはステージに立ち、聖なるシンボルを握った僧侶たちが観客席を埋める。性質は異なるが、これらの存在には共通点がある。それは彼らがDである
作品概要・あらすじ
あらすじ
夜の帳が落ちると、闇の存在たちが動き出す。力を蓄える吸血鬼の貴族、人間界で快楽を求めるサキュバスの姫君、ステージに立つアンデッドのロックスター――それぞれ異なる意思を持つ夜の住人たちが、人間社会と交差していく。そして彼らすべてに共通する存在、半人半吸血鬼の戦士”D”が姿を現す。美しく孤高なハンターDが、混沌とした夜の世界に静かに介入していく。みどころ・魅力
① 吸血鬼の貴族社会と人間界が交錯するダークな世界観
吸血鬼・サキュバス・アンデッドなど多様な闇の存在が共存する退廃的な世界が描かれる。単なる勧善懲悪にとどまらず、それぞれの存在が独自の論理と欲望を持ちながら動く様子は、ゴシックファンタジーとしての深みを与えている。② ハーフヴァンパイアの戦士”D”が放つ孤高の美しさ
主人公Dは人間でも吸血鬼でもない孤独な存在として描かれ、その超然とした佇まいと圧倒的な強さが作品の核をなす。1990年代OVAならではの劇画調の作画と相まって、独特の退廃美を堪能できる。③ アクション・ドラマ・ホラーが融合した重厚なストーリー
純粋なアクション作品にとどまらず、夜の存在たちそれぞれの業や人間との関係性をドラマとして描く。コンサート会場での聖職者との対峙など、異質な存在が衝突するシーンに独自のセンスが光る。キャスト・声優一覧






















スタッフ
| 監督 | 池田成 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 村瀬修功 |
| 音楽 | 大谷幸 |
| 美術監督 | 金子英俊 |
| 音響監督 | 鶴岡陽太 |
| ED | 矢沢永吉「The Trouble Man」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
ゲームの『ヴァンパイア』シリーズは当時のゲーセンでよく見かけていたので、アニメ化の話を聞いたとき「あの濃い絵柄をどう動かすんだ」という興味が先に立った。実際に再生してみると、開幕から空気が90年代OVAの匂いで、それが懐かしいとも息苦しいともとれる密度で画面に詰まっていた。フェリシア、デミトリ、ザベルという面々がほぼ紹介なしで動き始めるので、初見はゲームを知らないと「これ誰だっけ」という感覚で終わる。2周目で初めて、各エピソードの切り取り方が意図的な断片主義だと気づいた。ゲームのキャラクター背景を知っている前提で、それを「補完」するのではなく「蒸留」しようとしている。
怪物たちが「夜の側」に留まることを選ぶ話
表向きはダークアクションOVAだが、繰り返し見ていると別の輪郭が浮かんでくる。登場人物は全員、人間世界に溶け込む機会を持っていながら、自分の性質に従って「夜の側」に踏みとどまっている。フェリシアは人間に近い外見と感情を持ちながら、人間界の「興奮」を探しに行くのであって、人間になりに行くわけではない。デミトリは玉座で力を蓄えるのを待っている——それは回復ではなく、自分の形を守ることへの意志だ。ザベルは死後もステージに立ち続ける。この「留まる意思」がこのOVAの核にあると思う。
石塚運昇さんが声を当てたドノヴァンは、その中で唯一「どちら側にも属さない」輪郭を持つキャラクターで、僧侶たちとの対比が効いている。聖なるシンボルを握った人間たちを前に、ドノヴァンが持つ静けさの種類が違う。石塚さんの低音には「疲れ」ではなく「距離」があって、それがキャラクターの居場所のなさと一致していた。
大塚明夫さんのデミトリは貴族的な冷たさの中に、どこかくぐもった執着が透けて見える。山寺宏一さんのザベルは振り切れた狂騒感で、アンデッドのロックスターという設定の荒唐無稽さをそのまま肯定してしまっている。ゆかなさんのフェリシアは明るさの中に生き物としての湿度があって、単なる「元気キャラ」に収まらない。
97年という時代のOVAは作画の凸凹を手数で乗り越えるタイプが多いが、このシリーズは動きより「止め絵の濃度」で見せる選択をしていて、それがゲームのビジュアルと相性が良かった。怪物たちが自分の形を手放さないというテーマが、作画スタイルにも滲んでいる気がしてくる。
特に刺さったシーン
終盤、観客席を埋める僧侶たちの前でザベルがステージに立つ場面の構図が妙に頭に残っている。「聖と異形」の対置を絵として見せる手つきが、説明を一切省いていて気持ちいい。山寺宏一さんのザベルは、ここで妙な「余裕」を乗せていて——恐怖でも怒りでもなく、純粋なエンターテイナーとしての存在感。対峙する側が宗教的な恐怖を持っているほど、その落差がおかしみに転化する。2回目に見たとき、笑っていた自分に気づいた。これは怖がらせようとして作っていないシーンだ。
フェリシアの人間界のシーンは、当時のアニメが「人外が人間界に溶け込もうとする」パターンで作る話が多い中で、あえてそこへ持っていかないのが好きだった。ゆかなさんの声の質感が「馴染もうとしない」ことに貢献していると思う。
読んで見たくなったら——『ヴァンパイアハンター THE ANIMATED SERIES』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- ゲーム版『ヴァンパイア』シリーズを通ったことがある人
- 90年代OVA特有の「濃密な断片感」が好きな人
- 大塚明夫・山寺宏一・石塚運昇の声を目当てに掘れる人
- ストーリーの「解決」より「空気」で作品を楽しめる人
- ダークファンタジーの絵柄が、当時の作画で見たい人
合わない人
- ゲームを知らずに独立した物語として見たい人(前提知識ほぼ必須)
- 話の起承転結を求める人
- 各キャラクターの掘り下げや成長を期待する人
- 作画クオリティに現代水準を求める人
次に見るなら
バンパイアハンターD(2000年・劇場版)は同じく吸血鬼×ダークファンタジーの路線で、こちらはより映像的に完成度が高い。ヴァンパイアハンターのダークな空気感が好きなら、Dの孤高感はさらに刺さるはず。
悪魔城ドラキュラ〜キャッスルヴァニア〜(Netflixアニメ)は同系統の「怪物と人間が交差するゴシックアクション」で、現代水準の作画で見たい人向け。ヴァンパイアハンターで満足できなかった部分を補完してくれる。
妖獣都市(1987年OVA)は時代は遡るが、人外と人間の境界をダークに描くOVA原体験として外せない。ヴァンパイアハンターが刺さったなら、この系譜を遡る価値がある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『ヴァンパイアハンター THE ANIMATED SERIES』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで視聴できます。1997年制作のゴシックダーク系OVAとして、今なお根強いファンを持つ作品です。いずれのサービスも月額サブスクリプションで利用でき、他の配信作品とあわせて楽しめます。
