ポケットモンスター ミュウツーの逆襲

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1998ポケットモンスター ミュウツーの逆襲

ポケットモンスター ミュウツーの逆襲

★ 3.7 / 5.0アクション冒険ドラマファンタジーSF
放送年1998年
フォーマット劇場版
話数1話
原作ゲーム
制作OLM

科学者たちはレアポケモン・ミュウのDNAを使い、世界最強のポケモン・ミュウツーを創造した。実験の道具にされることを拒むミュウツーは、超能力で激怒し、自分を作った科学者たちを破壊する。その後、資金提供者ジョバンニの助けで力を制御しようとするが、自分が再び利用されようとしていることに気づく。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

科学者たちによってミュウのDNAから生み出された伝説のポケモン・ミュウツー。自らの存在意義に苦悩した末、人間への怒りと復讐心を胸に秘め、世界最強のポケモントレーナーたちを孤島へと招集する。サトシたちもその招待を受け嵐の海を渡るが、そこで待ち受けていたのは、ミュウツーが生み出したクローンポケモンたちとの激突だった。ポケモンとは何のために戦うのか——その答えをめぐり、ミュウツーとサトシたちの魂がぶつかり合う。

みどころ・魅力

① “なぜ戦うのか”を問い続ける重厚なテーマ

子ども向け映画でありながら、存在意義・支配と共生・怒りと赦しといった哲学的テーマを正面から描く。ミュウツーが抱える孤独と怒りは単純な悪ではなく、見る年齢によって受け取り方がまるで変わる深みがある。大人になって見直すと、子どもの頃とは異なる感情を揺さぶられる。

② ミュウvsミュウツー——オリジナルとコピーの対決

伝説のポケモン・ミュウとクローンであるミュウツーが激突するシーンは、本作最大の見せ場のひとつ。圧倒的なビジュアルと演出で描かれる両者の戦いは、”オリジナルとコピーに優劣はあるのか”という問いを視覚的に体現しており、当時のアニメ映画として極めて挑戦的な試みだった。

③ サトシの”あの場面”——劇場中が泣いた伝説のシーン

物語のクライマックスで訪れるサトシとピカチュウの場面は、初公開から30年近くが経つ今も語り継がれる名シーン。ポケモン同士の戦いを止めようとしたサトシの行動と、ピカチュウの反応が積み重なる静寂の演出は、多くの観客の記憶に深く刻まれている。

キャスト・声優一覧

ミュウ
ミュウ
メイン
›
山寺宏一
タケシ
タケシ
メイン
›
うえだゆうじ
ピカチュウ
ピカチュウ
メイン
›
大谷育江
サトシ
サトシ
メイン
›
松本梨香
ミュウツー
ミュウツー
メイン
›
森久保祥太郎
カスミ
カスミ
メイン
›
飯塚雅弓
ソラオ
ソラオ
サブ
›
古谷徹
ジョーイ
ジョーイ
サブ
›
白石文子
リザードン
リザードン
サブ
›
三木眞一郎
ムサシ
ムサシ
サブ
›
林原めぐみ
ナレーター
ナレーター
サブ
›
石塚運昇
レイモンド
レイモンド
サブ
›
レイモンド・ジョンソン

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スタッフ

監督湯山邦彦
原案キャラデザ森本茂樹、藤原基史、杉森建、にしだあつこ
キャラクターデザイン一石小百合
音楽宮崎慎二、田中宏和
美術監督金村勝義
音響監督三間雅文
OP松本 梨香「めざせポケモンマスター’98」
ED「風といっしょに」

関連作品

アニメ

書籍

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

小学生の頃、映画館でぼろぼろ泣いた記憶がある。あの頃はなぜ泣いているのかもよくわかっていなかった。ピカチュウが泣いていたから泣いた、くらいの話だ。それが今、U-NEXTのサムネイル一覧に「ミュウツーの逆襲」が並んでいるのを見て、なんとなく再生ボタンを押した。

正直、最初は懐かし補正で甘く見るつもりだった。98年の劇場版アニメだ、子ども向けの単純な勧善懲悪だろうと。ところが冒頭からミュウツーの独白が始まった瞬間、それは完全に裏切られた。「自分は何者か」「存在に意味はあるのか」——そういう問いが、ポケモンのキャラクターの口から出てくるとは思っていなかった。2回目を見たとき気づいたのは、ミュウツーが抱える怒りの根拠が、じつはかなり丁寧に積み上げられているということだった。子どもの頃はそこを全部すっ飛ばして泣いていたんだな、と。

「生まれた理由」を問うことは、誰にでも許されているのか

この作品を単純な「強いポケモンが暴れる話」として見るのは、たぶん半分しか見ていない。核心にあるのは、ミュウツーが突きつける問い——「クローンとして生み出された命に、存在する意味はあるのか」だ。これは1998年という時代に公開された作品として考えると、なかなか踏み込んでいる。クローン技術への倫理的議論が社会的に盛んだった時期と重なる。

ミュウツーは怒っている。自分を道具として作った科学者たちに、自分を利用しようとしたジョバンニに。しかしその怒りの底にあるのは、恐怖だ。「自分は何かの目的のためだけに存在させられたのではないか」という恐怖。そしてその問いは、劇中でミュウツー自身の口から語られる——「自分が生まれた理由を探している」と。

面白いのは、この映画がその問いに対して安易な答えを出さないところだ。ミュウは「生まれ方は関係ない、生きることに意味がある」という立場をとる。ミュウツーは「生まれた目的が存在を規定する」と信じていた。どちらが正しいかをこの映画は明示しない。終盤でミュウツーが出す結論は、問いへの解答というよりも、問いを抱えたまま生きていくことへの選択に近い。

三木眞一郎のミュウツーの声は、その屈折した内面をよく表していた。怒声でも絶叫でもなく、どこか静かな確信と孤独が混在している。355本の出演作を持つ声優が、このキャラクターに何を込めたかを考えながら2回目を見ると、セリフの間の取り方が意図的に設計されていることに気づく。怒りをぶつけているようで、どこかで答えを待っているような声だ。

子どもの頃にこの映画で泣いた感情の正体を、大人になってから言語化するとこうなる——「理由なく生み出された存在が、それでも生きることを選ぶ話」を見せられて、何かが揺れたのだ。自分が何者かなどわかっていない小学生にとっても、それは無関係な問いではなかった。

特に刺さったシーン

終盤、ピカチュウがコピーのピカチュウに一方的に殴られ続けるシーンがある。応戦しない。ただ殴られ続ける。大谷育江のピカチュウの声が、あそこでほとんど声にならない嗚咽のような音になっていて、何度見ても胸に来る。

この場面でピカチュウが何を拒否しているかというと、「同族同士が傷つけ合うゲーム」への参加だ。コピーと本物が戦う構図の中で、ピカチュウだけがそのルールを受け入れない。言葉で語るのではなく、ひたすら殴られることで示す。その後の展開——サトシが石になる場面——と連動して、あのシーンは映画館のスクリーンサイズと音響があってこそ成立していたと思う。配信で見ても刺さるが、劇場で体感した人間は明らかに別の経験をしている。

林原めぐみのムサシも、ここでの芝居が印象に残る。普段はコメディリリーフ的な役割の三人組が、このシーンでは明確に「ただの観客」として画面に置かれている。その落差の演出が、場面の重さをさらに際立てている。

読んで見たくなったら——『ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』はU-NEXTで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • ポケモン世代で、子ども時代に劇場か再放送で見た記憶がある人。大人になってから見ると別の映画に見える。
  • 「存在意義」「アイデンティティ」を扱ったSFやドラマが好きな人。設定の骨格はかなりそちら寄り。
  • 声優の演技を聞き込む癖がある人。三木眞一郎・林原めぐみ・山寺宏一・大谷育江が同じ画面に収まっている密度は、今見ても異常。

合わない人

  • テンポの速い現代アニメに慣れている人には、98年の劇場版特有のゆったりした展開が冗長に感じられるかもしれない。
  • ポケモンの知識がゼロだと、キャラクターへの感情移入が薄くなりやすい。TVシリーズをまったく知らない状態で見るのは少し損をする。
  • 「きれいにまとまった結末」を求める人には、ミュウツーの結論がやや宙吊りに感じられるかもしれない。

次に見るなら

新世紀エヴァンゲリオン(TV版・1995年)——同時代に「なぜ生きるのか」を正面から問い続けたアニメとして、ミュウツーの孤独と共鳴する部分が多い。こちらはより内向きに、より壊れた形で問いを掘り下げる。ミュウツーの怒りと通底するものがある。

GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊(1995年・押井守監督)——「作られた存在に魂はあるか」という問いを、よりハードなSFとして展開する劇場版。ミュウツーの逆襲が刺さったなら、こちらの草薙素子の独白もまず刺さる。映像体験としての密度も高い。

もののけ姫(1997年)——同時期の国産劇場アニメとして、「憎しみでなく理解を」というテーマが共鳴する。ミュウツーが最終的に選ぶ道と、サンとアシタカが選ぶ道は、形は違うが同じ問いへの応答だと思っている。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア×¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+

『ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』は現在、U-NEXTおよびDMM TVで配信中です。どちらのサービスも月額プランで見放題対象となっており、懐かしのポケモン映画をすぐに楽しめます。子どもの頃に劇場で観た方も、初めて観る方も、ぜひこの機会に視聴してみてください。

よくある質問

Q. 『ミュウツーの逆襲』はどこで見られますか?
A. U-NEXTとDMM TVで配信中です。どちらも月額プランに加入することで視聴可能です。
Q. 子どもと一緒に見ても大丈夫ですか?
A. はい、全年齢向けの劇場版アニメです。ただし一部のシーンでお子さんが泣いてしまうことがあるほど感動的な展開もあります。
Q. アニメ本編を見ていなくても楽しめますか?
A. 基本的なポケモンの知識があれば問題なく楽しめます。サトシとピカチュウの関係はTV版未視聴でも伝わる作りになっています。
Q. 上映時間はどのくらいですか?
A. 本編は約75分です。短めなので、短時間で楽しめる映画を探している方にもおすすめです。

まとめ

『ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』は現在、U-NEXTおよびDMM TVで配信中です。どちらのサービスも月額プランで見放題対象となっており、懐かしのポケモン映画をすぐに楽しめます。子どもの頃に劇場で観た方も、初めて観る方も、ぜひこの機会に視聴してみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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