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劇場版 ポケットモンスター ミュウツーの逆襲 EVOLUTION
| 放送年 | 2019年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | ゲーム |
| 制作 | OLM |
研究者たちが幻のポケモン・ミュウの化石を発見し、利用すると、自然の法則に逆らう創造物が生まれる。伝説のポケモン・ミュウツーは破壊の道具として利用されるはずだった。しかしミュウツーが自らの疑わしい出生を認識するようになると、人間の創造者に恨みを抱き、復讐を求め始める。
作品概要・あらすじ
あらすじ
科学者たちが幻のポケモン・ミュウのDNAから生み出した最強のクローンポケモン、ミュウツー。人間の手によって「兵器」として造られたことを知ったミュウツーは、やがて創造者である人間への深い憎しみを募らせていく。絶大な力を持つミュウツーは、サトシたちトレーナーを孤島の城へと誘い出し、人間とポケモンの存在意義をかけた壮絶な戦いを仕掛ける。みどころ・魅力
① フルCGによる圧倒的なビジュアルリニューアル
1998年公開のオリジナル劇場版を最新のフルCGアニメーションで完全リメイク。キャラクターやポケモンバトルのシーンが立体的・躍動的に描かれており、当時を知るファンにとっても、初めて触れる視聴者にとっても新鮮な映像体験が楽しめます。② ミュウツーの哲学的な苦悩と問いかけ
「自分はなぜ存在するのか」というミュウツーの実存的な問いは、作品全体のテーマを貫く重厚なドラマの軸です。ポケモンと人間の共存とは何か、生命の価値とは何かを問いかける深みが、子どもから大人まで幅広い層に刺さります。③ ミュウとミュウツーの伝説的な対決
オリジナルポケモンであるミュウと、そのクローンであるミュウツーが激突するクライマックスは本作最大の見せ場。二者の対決を通して描かれる「本物と偽物」「運命と自由」の葛藤は、シリーズファンにとって外せない名シーンです。キャスト・声優一覧























スタッフ
| 監督 | 湯山邦彦、榊原幹典 |
|---|---|
| 音楽 | 宮崎慎二 |
| 音響監督 | 三間雅文 |
| OP | 松本梨香「Mezase Pokemon Master ’98 (2019 Remaster)」 |
| ED | 中川翔子「風といっしょに」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「3DCGリメイクらしいよ」と聞いた瞬間、正直うんざりした。あの1998年の劇場版をリメイクする必要性がどこにあるのか、という話だ。でも劇場に足を運んだのは、石塚運昇さんの遺作になると知っていたから。2018年に亡くなった石塚さんが、このEVOLUTIONでもナレーターとして声を当てている。「ポケモンの世界に石塚さんの声が流れる最後の作品」、それだけで劇場へ向かう理由としては十分だった。
実際に見てみると、賛否の「否」の部分は最初の10分で体感できる。キャラクターの動きや表情が、あのアニメ特有のゆるい崩し方を一切持たず、なめらかで整然としている。それが「温度が低い」と感じさせる原因で、慣れるまでに時間がかかった。ただミュウツーの造形だけは例外で、あの白く冷えた孤独感は3DCGの方が増幅されているかもしれない、とは思った。
「作られた命」が問い続ける、どうしようもない存在の孤独
ミュウツーは「作られた存在」だ。科学者がミュウの化石から復元し、増幅した。誰かの意図のために生み出され、誰かの道具として使われるはずだった。それを知ったとき、ミュウツーが感じるのは怒りよりも先に、根本的な疑問だ——俺はなぜここにいるのか、この力は何のためにあるのか、と。
この問いは、ポケモンという子ども向けコンテンツの外皮を纏いながら、かなりギリギリのところを突いている。「自分の存在意義が他者の都合で決まる」という恐怖は、子どもにはまだリアルでないかもしれない。でも20代30代になってから見返すと、妙に刺さる。組織の歯車として機能することを期待されて生きてきた人間には、「お前の意思など誰も聞いていない」と気づいた瞬間の感覚にミュウツーの絶叫が重なる。単なる子ども向けバトルアニメではなく、創られた命のアイデンティティを問う作品として機能している。
山寺宏一さんのミュウツーは、オリジナル版と微妙にトーンが違う。怒りよりも「冷えた絶望」に重心が置かれていて、特に自分の出生を知る場面での抑制された演技が印象的だった。爆発させないぶん、内側で煮えている感じが伝わってくる。感情をぶつけるよりも静かに燃えている方が恐ろしいというのを、声だけで表現していた。
ミュウとミュウツーが対峙する場面のテーマも、単なるバトルではない。「自然に生まれた存在」と「人工的に作られた存在」が戦うことの不毛さ——最終的に二者は同じ土俵に立てないし、どちらが強いかで優劣をつけることが無意味だとわかる構造になっている。「なぜ戦うのか」という問いの答えを見つけられないまま、それでもどこかへ向かって歩き続けるミュウツーの後ろ姿は、このリメイクでも変わっていなかった。
特に刺さったシーン
サトシが石になる場面で、ポケモンたちが涙を流すくだり。3DCGの水の表現が妙にきれいで、かえって戸惑った。「きれいすぎる涙」が場面の重さとわずかにずれていた。ただ、松本梨香さんの声だけはどう映像が変わっても変わらない安定感があった。
そしてピカチュウの叫び声。石になったサトシを前にピカチュウが絶叫する場面、大谷育江さんが台詞なしであの一声を放った瞬間、劇場が静まった。言語を持たない生き物の悲嘆を声だけで成立させる力は本物で、どれだけ映像が3DCGになっても、声の芝居はゴマカしがきかない。
うえだゆうじさん演じるタケシが、緊迫した展開でもタケシらしい台詞をさらっと挟んでくるバランス感覚も好きだった。コメディキャラとして機能しながら、感情の緩衝材になっている。シリーズを長年追ってきた人間には別の意味でグッとくる役回りで、こういう仕事を自然にこなせるのは積み重ねた年数があってこそだと思う。
読んで見たくなったら——『劇場版 ポケットモンスター ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』はU-NEXTで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 1998年の劇場版を劇場で見た世代で、あのストーリーを3DCGでどう再現したか確かめたい人
- 山寺宏一・松本梨香・大谷育江ら、オリジナルキャストの声でもう一度ミュウツーの物語を体験したい人
- 石塚運昇さんの遺作として、あの声を記録として見ておきたい人
- 「作られた存在のアイデンティティ」というテーマが好きで、子ども向けフォーマットの中でそれがどこまで描けるか見たい人
合わない人
- オリジナルの手描きアニメーションの質感を愛していて、3DCGに根本的な違和感を持っている人
- リメイクではなく「新しいミュウツーの物語」を期待して見る人
- ポケモンへの思い入れがなく、テーマだけで選ぶなら他の手段で同じことを描いた作品を探せる人
次に見るなら
「作られた命と存在意義」というテーマで近いのは鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST(TVシリーズ)。ホムンクルスたちが「なぜ生まれたか」「何のために存在するか」を問い続ける構図はミュウツーと重なる部分が多く、人間サイドとの対立もより複雑に描かれている。ミュウツーのテーマが刺さったなら入り込める。
3DCGリメイクの「賛否があったけど見てよかった」という文脈で挙げるならTHE FIRST SLAM DUNK(2022年劇場版)。こちらも原作ファンからの批判が上映前に多かったが、蓋を開けたら別物として完成していた。「3CGリメイクが成功した例」として比較で見ると、EVOLUTIONの立ち位置が整理できる。
ポケモンシリーズの中でミュウツーをもう少し追いたいなら劇場版ポケットモンスター「キミにきめた!」(2017年)も候補に。サトシとピカチュウの出会いを描いた原点回帰作品で、シリーズへの愛着を確認したい気分のときに向いている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『劇場版 ポケットモンスター ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』は、U-NEXTおよびDMM TVで配信中です。どちらのサービスでも手軽に視聴できますので、サブスクを活用してぜひお楽しみください。ポケモンシリーズの原点ともいえる名作をCGリメイクで見直す絶好の機会です。
