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もののけ姫
| 放送年 | 1997年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Studio Ghibli |
アシタカは山村の王子で、悪魔に取り憑かれた大猪の襲撃から村を守ろうとします。戦闘中に猪に腕を噛まれ、黒く呪いに侵されてしまいます。村の伝統に従いアシタカは追放され、呪いを解く方法を求めて放浪の旅に出ます。
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配信状況まとめ
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
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| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
作品概要・あらすじ
あらすじ
北の山村に生きる若き王子・アシタカは、呪いに冒された巨大な猪神の襲撃から村を救うため、己の命と引き換えに戦い抜く。しかし戦闘の中で右腕に死の呪いを受けてしまい、村を追われた彼は呪いの解明と平和の可能性を求め、西方の地へと旅立つ。やがてたどり着いたタタラ製鉄の町「たたら場」と、そこに敵対する森の神々の世界──そして人間でありながら山犬に育てられた少女・サンとの出会いが、アシタカの運命を大きく動かしていく。みどころ・魅力
① 「自然 vs 人間」という普遍的な対立構造と、答えを出さない誠実さ
宮崎駿は本作で善悪を単純に割り振らない。人間の生存を懸けた製鉄と、森の神々の怒り——どちらの側にも正当な理由があり、アシタカは両者の橋渡しを試みるが解決策は用意されない。その問いかけの重さが、公開から30年近く経った今も色あせない理由だ。② 圧倒的なスケールで描かれる「もののけ」の世界観とアニメーション表現
シシ神の森、タタリ神の禍々しい触手、ダイダラボッチの巨体——手描きとデジタルを融合させた映像は、スタジオジブリの技術的到達点を体現している。特に森のシーンで光と影が重なり合う表現は、自然の神秘と恐怖を同時に伝え、観る者を圧倒する。③ サン・エボシ御前・アシタカ——三者三様のキャラクターが示す「生き方」
人間社会に憎しみを持つサン、力で時代を切り開こうとするエボシ御前、そして呪いを抱えながら曇りなき目で双方を見るアシタカ。それぞれの信念と葛藤が交差する人物描写は、単なる冒険譚を超えた人間ドラマとしての深みを与えている。キャスト・声優一覧






















スタッフ
| 監督 | 宮崎駿 |
|---|---|
| 音楽 | 久石譲 |
| 美術監督 | 田中直哉、男鹿和雄、山本二三、武重洋二、黒田聡 |
| 音響監督 | 若林和弘 |
| OP | Joe Hisaishi「アシタカせっき; The Legend of Ashitaka」 |
| ED | Joe Hisaishi「Mononoke Hime」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・考察
最初に見たとき——金曜ロードショーと、呪いの腕
最初に見たのは小学生のころで、金曜ロードショーだった。当時は「宮崎駿の新作」という情報すら曖昧なまま、親に言われてソファに座った。それが最後まで身動き取れなかった理由を説明できるようになったのは、だいぶ後のことだ。
最初の印象は正直「怖い」だった。冒頭の祟り神が出てくるシーン——あの禍々しい触手と、アシタカの腕に広がる黒い呪いの痣。子ども向けと思って見始めたら、全然そうじゃなかった。人が死ぬし、首は飛ぶし、答えも出ない。
何度か見直して気づいたのは、自分が最初に感じた「怖さ」の正体が、怪物じゃなくて「どちらの言い分も正しい」という構造にあったということだ。2回目以降は、エボシ御前の台詞ひとつひとつが全然違う重さで聞こえてくる。初見で感じた単純な「悪役感」が、完全に剥がれ落ちる。
誰も悪くないのに、誰かが死ぬ——この映画が描いた、和解のない対立
もののけ姫を「自然保護の映画」と片付けてしまうのは、ちょっともったいない。というか、そう見ると終盤でかなり困ることになる。この映画、「自然側が正しくて人間側が悪い」という構図を、意図的に崩しているからだ。
エボシ御前が率いるタタラ場は、ハンセン病患者を引き取り、性売買から女性を救い出している。彼女が森を切り開く理由は欲望だけじゃなく、弱い人間が生きるための場所を守るためでもある。一方でモロ、乙事主、サンが守ろうとしている森は、人間に踏み荒らされることで確実に死にかけている。どちらも「理由がある」し、どちらも「犠牲を出している」。
アシタカという主人公の設計が絶妙なのは、彼が「どちらかの味方」にならないことだ。呪われた腕を持ちながら、エボシを撃つサンを止めようとし、タタラ場も守ろうとする。「曇りなき眼で見定める」という台詞が示すように、彼のスタンスは中立じゃなくて「すべてを見た上で、それでも関わる」という、もっとしんどいものだ。
1997年という時代に、これだけはっきりと「答えを出さない」映画を作ったのは、今見るとかなり異質だと思う。勧善懲悪が気持ちいいエンタメが主流のなかで、この映画は最後まで「誰が正しいか」を教えてくれない。シシ神が死んで、森が再生して、でも何かが根本的に解決したわけでもない。あの終わり方を「感動的」と呼ぶのか「後味が悪い」と呼ぶのかは、見た人の年齢とそのときの状況によって、たぶんかなり変わる。
子どものころは単純にサンを応援していた。でも三十を過ぎてから見直したとき、エボシに近いものを自分の中に感じた。効率と生産性と正当化の論理。それが少し、怖かった。
特に刺さったシーン
終盤、シシ神が倒れて首を失い、巨大な死の液体として広がっていくシーン。あそこで腕を組んで「これをテレビで流してたんだ」と改めて驚いた。小学生のころに見たときは何が起きているのか理解できていなかったが、大人になってから見ると、あの「命を吸い尽くすもの」の造形が持つ意味が別次元で重くなる。
それと、島本須美さんが演じるトキの存在感。序盤から終盤にかけて、タタラ場のいち女性として登場するキャラクターだが、場の空気を一瞬で変える声の通し方が印象的だった。島本さんといえばナウシカやクラリスを筆頭にファンタジー世界の象徴的な役が多い方だが、ここでは非常に地に足のついた、庶民の強さみたいなものを声だけで出している。端役として流してしまうには惜しい演技だった。
アシタカがサンに「生きろ」と言う場面も、何度見ても言葉が少なすぎてうまく整理がつかない。あの短さが逆に刺さる。長い説明をしない誠実さ、というか。
読んで見たくなったら——『もののけ姫』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 「どっちが正しいか分からない話」が好きな人。道徳的に白黒つかない構造を楽しめるかどうかが分岐点になる
- 宮崎アニメを「子どもの頃に見た記憶」で止めていて、大人になってから見直していない人。印象がかなり変わるので、試す価値がある
- 作画と音楽を純粋に味わいたい人。久石譲の楽曲と、1997年の手描き作画の密度は、今の基準で見ても異常なレベルだ
- 90年代ジブリを語れるようになりたい人。殿堂入りの名前だが、ちゃんと見た人と話せるかは別の話
合わない・注意が必要な人
- カタルシスを求めている人。ラストは「救済」というより「継続」に近い終わり方で、スッキリ感は薄い
- 暴力描写が苦手な人。首が飛ぶシーンや、祟り神の造形など、普通に怖い場面が複数ある
- 「ジブリは癒し系」と思って見始める人。この作品に関しては事前にそのイメージをリセットしてから入った方がいい
配信はdアニメストアで視聴可能。他の主要サービスでは現在配信されていないので、選択肢は限られる。宅配レンタルならTSUTAYA DISCASで対応しているので、dアニメ未加入であればそちらが現実的だ。
次に見るなら
風の谷のナウシカが好きなら、もののけ姫を見たあとに見直すと新しい発見がある。人間と自然の共存という軸は同じだが、ナウシカが「理解による和解」を目指すのに対して、もののけ姫は「和解できないかもしれない」という前提から出発している。二本並べると宮崎駿の問いの深化がよく分かる。
平成狸合戦ぽんぽこは、開発と自然の対立を扱いながら、もののけ姫よりずっと辛辣にオチをつける。「生き延びた者たちのその後」を正直に描いていて、見終わったあとの後味はもののけ姫よりさらに複雑だ。同じテーマの別解答として見ると面白い。
千と千尋の神隠しは、精霊・神・人間が交差する世界観という点でもののけ姫と地続きだ。ただしトーンは全然違う。もののけ姫の重さを消化したあとに見ると、千と千尋のあの独特の「労働と成長」の話が新鮮に映る。
よくある質問
まとめ
『もののけ姫』はdアニメストアで視聴可能です。スマートフォン・タブレット・テレビなど多様なデバイスで、宮崎駿が描いた壮大な世界観をいつでも楽しめます。未見の方はもちろん、久しぶりに見返したい方もこの機会にぜひどうぞ。
