新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に

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1997新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に

★ 4.2 / 5.0アクションドラマメカサイコロジカルSF
放送年1997年
フォーマット劇場版
話数1話
原作オリジナル
制作Gainax

NERVはSEELEからの残酷な攻撃に直面する。アスカは昏睡状態、シンジは神経衰弱に陥り、事態は現実離れした展開へと進む。この映画は、テレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の最終2話の同時進行的な結末を提供する。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

碇シンジは再びエヴァに乗ることを拒絶し、廃人同然の状態に陥っていた。そんな中、SEELEが武装した軍隊でNERVを急襲。綾波レイ、葛城ミサト、赤木リツコがそれぞれの意志で抗う一方、昏睡状態のアスカも深淵から目覚め、決死の戦いに身を投じる。すべての決断が積み重なるとき、人類補完計画が発動し、世界は取り返しのつかない転換点を迎える。

みどころ・魅力

① アスカの覚醒——廃墟に舞う圧倒的な戦闘シーン

量産型エヴァとの一対多の死闘は、本作屈指の見せ場。昏睡状態から目覚めたアスカが感情の奥底から力を引き出し、圧倒的なアクションを展開する。その高揚と残酷な結末の落差が、視聴者に強烈な印象を残す。

② 現実と虚構が交錯する実験的な映像表現

アニメーションと実写映像、静止画を大胆に組み合わせた演出は、シンジの内的崩壊と世界の終焉を感覚的に表現する。庵野秀明監督の挑発的なアプローチが、商業アニメの文法を意図的に逸脱し、見る者を揺さぶる。

③ 問いかけ続ける結末——「生きること」とは何か

人類補完計画の完遂と、それを拒絶するシンジの選択。本作は答えを提示するのではなく、他者と共に在ることの痛みと意味を問い続ける。TVシリーズを見た者ほど、そのラストカットに深い余韻を感じるだろう。

キャスト・声優一覧

碇シンジ
碇シンジ
メイン
›
緒方恵美
葛城ミサト
葛城ミサト
メイン
›
三石琴乃
綾波レイ
綾波レイ
メイン
›
林原めぐみ
惣流・アスカ・ラングレー
惣流・アスカ・ラングレー
メイン
›
宮村優子
赤木リツコ
赤木リツコ
サブ
›
山口由里子
青葉シゲル
青葉シゲル
サブ
›
子安武人
冬月コウゾウ
冬月コウゾウ
サブ
›
清川元夢
日向マコト
日向マコト
サブ
›
優希比呂
伊吹マヤ
伊吹マヤ
サブ
›
長沢美樹
碇ゲンドウ
碇ゲンドウ
サブ
›
立木文彦
碇ユイ
碇ユイ
サブ
›
林原めぐみ
加持リョウジ
加持リョウジ
サブ
›
山寺宏一

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スタッフ

監督鶴巻和哉、庵野秀明
キャラクターデザイン貞本義行、本田雄
音楽鷺巣詩郎
美術監督加藤浩、神村靖宏
音響監督田中英行
EDLoren & Mash「Thanatos -If I Can’t Be Yours-」

関連作品

アニメ

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

テレビ版の最終2話を見終わったあと、「これで終わりなのか」という感覚だけが残った。謎解きでも感動でもなく、ただ宙ぶらりんのまま放置されたような感じ。で、「劇場版がある」と聞いて手を伸ばした。1997年当時のことだ。

最初に見たとき、正直よくわからなかった。終盤の使徒戦は圧倒されたが、その後の展開で完全に置いていかれた。2回目を見たのは数年後で、そのときはじめて「あ、これは説明しようとしていないんだ」と気づいた。謎を提示してそのまま走り続ける作品で、答えを探して見ると永遠に迷子になる。

何回見ても「謎」なのは今も変わらない。でも不思議と手が止まらない。見なきゃいけない気がする、という感覚——それ自体がこの映画の正体に近いのかもしれないと、最近は思うようにしている。

「傷つきたくない」という願いが、文字通り世界を終わらせる話

補完計画を「人類を一つに融合させる計画」として描くとき、庵野秀明が問うているのはたぶん技術とか兵器とかじゃない。「なぜ人は他者を必要とするくせに、他者に傷つけられることを極度に恐れるのか」という、ほぼ解決不可能な問いだ。

シンジが終盤に至るまでの崩壊は、「弱い少年が限界を迎える」という話ではない。むしろ逆で、傷つくことへの防衛として他者との距離を最大化した結果として世界が終わる、という構造になっている。補完とは、個の境界を溶かすことで「傷つく可能性」ごと消去するプロセスだ。それを庵野は、おそらく本気で「救済の選択肢」として画面に置いている。だからこそ見ていて苦しい。

林原めぐみが綾波レイと碇ユイの両方を演じているのは、この映画においてかなり重要な意味を持つ。補完の中でシンジが向き合う「母」と「理想の他者」が、声の質感として地続きになっている。ユイの柔らかさとレイの無機質さが同じ声から出てくることで、シンジにとって「救い」と「消去」が同一の根から伸びているように感じさせる。これは音響演出として意図的なのか偶然の産物なのか、今でもわからないが、効果としては確実に機能している。

三石琴乃のミサトは、この映画で初めて「人間」に見えた。テレビ版での彼女は常に役割を演じている大人だったが、終盤の展開で崩れたとき、そこにはじめて等身大の傷ついた人が現れる。山寺宏一の加持も、登場シーンは少ないながら声の密度が違う。「何かを諦めた人間」の静けさがある。

この映画が単なるロボットアニメの総決算ではない理由は、戦闘シーンの規模でも演出の過激さでもなく、「他者と生きることの暴力性をそのまま肯定して終わる」という結末の形にある。アスカの最後の台詞は、何度聞いても刺さる場所が変わる。2回目は怒りに聞こえて、3回目は疲弊に聞こえて、4回目以降はもうよくわからなくなった。それでいいと思っている。

特に刺さったシーン

終盤、ネルフ本部への強襲シーン。静かに始まって、静かに壊れていく。ここで子安武人演じる青葉シゲルが発する短い台詞と、その後の沈黙の使い方がずっと頭に残っている。叫ぶわけでも泣くわけでもなく、ただその場にいる人間として台詞を置く——子安武人という声優の、セリフを「受け取る」演技の巧さがここで効いている。

あと個人的に2回目以降で気づいたのは、冒頭の静けさだ。最初に見たときはただの「始まる前」として流していたが、繰り返すと意図的に時間を引き延ばしているのがわかる。鑑賞者に「見る準備」をさせないまま走り出す構造で、あの静けさ自体がすでに暴力の一形態になっている。

総作画枚数の密度が終盤に集中していて、前半との落差が体感として強烈だ。見ているうちに「これは映画の形をしているが映画じゃないかもしれない」という感覚になる。それが嫌いじゃない。

読んで見たくなったら——『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • テレビ版を最後まで見て「続きが欲しい」と思った人(ただし期待通りの答えは来ない)
  • 「謎を解かずに抱えたまま好きでいられる」作品を探している人
  • 精神的に疲弊した状態で見ると、妙な親近感を覚える作品だと思う
  • 声優の演技を「ただセリフを読む以外の何か」として聞ける人

合わない人・注意が必要な人

  • テレビ版を見ていない状態で単体鑑賞は非推奨。前提知識なしでは何も起きていないように見える
  • 「謎には答えがある」という前提で見ると、怒りか虚無が残る
  • 過激な描写がある。精神状態がよくないときの視聴は個人の判断で
  • ストーリーの「着地点」を求める人には、この映画は永遠に着地しない

次に見るなら

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2021年)——同じ世界の「別の解答」として2021年に公開された。Air/まごころを観た人が「あの後どうなったのか」を知りたいなら、これがその応答にあたる。同じ問いに対して庵野が25年後に出した形が見られる。

serial experiments lain(1998年)——「個の境界が溶ける」というテーマで並走できるアニメ。ネットワークと人格の融合を1998年に描いた作品で、エヴァの補完計画と似た問いを違うアプローチで突いてくる。説明がない点も含めて相性がいい。

GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊(1995年)——同時代のSFアニメとして、「個とは何か」「魂の在処」という問いを共有している。押井守の演出はエヴァより乾いていて静かだが、見終わったあとに同じ場所に立っている感覚がある。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ—¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu—¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+—¥1,250〜(税込)なし500+

『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』は、現在dアニメストア・U-NEXT・Netflixで配信中です。サブスクリプションがあればすぐに視聴でき、TVシリーズと合わせて一気に見通すことも可能です。各サービスの対応デバイスに合わせて、お好みのプラットフォームからどうぞ。

よくある質問

Q. TVシリーズを見ていなくても楽しめますか?
A. 単体でも鑑賞は可能ですが、キャラクターの背景や人間関係を把握したうえで見ると、物語の重みが大きく変わります。TVシリーズ全26話を先に視聴することを強くおすすめします。
Q. 「Air」と「まごころを、君に」は別の作品ですか?
A. 同一映画の前半(Air)と後半(まごころを、君に)のサブタイトルです。上映・配信ともに1本の映画として収録されており、分けて視聴するものではありません。
Q. 新劇場版(シン・エヴァンゲリオン)とストーリーは繋がっていますか?
A. 直接の続編ではなく、別ラインの作品です。旧劇場版と新劇場版はそれぞれ独立した結末を持ちます。両方を見ることで、エヴァという作品の多層的な解釈を楽しめます。
Q. グロテスクな描写はありますか?子どもと一緒に見ても大丈夫ですか?
A. 暴力的・精神的に強烈な描写が含まれており、小さなお子さんには不向きです。中高生以上、またはエヴァに慣れた視聴者向けの内容と考えておくと良いでしょう。

まとめ

『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』は、現在dアニメストア・U-NEXT・Netflixで配信中です。サブスクリプションがあればすぐに視聴でき、TVシリーズと合わせて一気に見通すことも可能です。各サービスの対応デバイスに合わせて、お好みのプラットフォームからどうぞ。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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