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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
| 放送年 | 2009年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Studio Khara |
使徒との戦いで人類の希望を背負わされた少年パイロット・シンジとレイ。使徒の猛攻が激化し、黙示録的な第三次衝撃が迫る中、二人の負担は炎のようなアスカと謎めいたマリという新たなエヴァパイロットたちと共有されることになる。巨大なエヴァ機を操り戦闘へ向かう彼らは、人類の未来を左右する戦いに身を投じていく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
ネルフの特務機関でエヴァンゲリオン初号機を駆る碇シンジは、相棒の綾波レイとともに使徒との激しい戦闘を続けていた。しかし使徒の進化は止まらず、人類滅亡を招く「第三の衝撃」の脅威が現実味を帯びてくる。そんな中、熱血漢の惣流・アスカ・ラングレーに加え、謎めいた新パイロット・真希波・マリ・イラストリアスが登場。四人のエヴァパイロットたちは、それぞれの葛藤と使命を胸に、人類の命運を賭けた戦いへと身を投じていく。
みどころ・魅力
① 圧倒的なスケールで描かれるエヴァvs使徒の戦闘
TV版から大幅にアップグレードされた作画・音響で、エヴァと使徒の戦闘が息をのむほどのクオリティで描かれる。特に終盤の「覚醒」シーンは、見る者の感情を揺さぶる本作最大の見せ場。映像体験としての完成度は劇場版ならではの圧倒的な迫力がある。
② 新キャラクター・マリの登場と変化するキャラクター関係
序では旧作に忠実だった物語が、破では大きく改変・拡張される。新パイロットのマリをはじめ、綾波レイの描かれ方にも新たな側面が加わり、「知っているようで知らない」エヴァの物語が展開。旧作ファンにとっては驚きの連続となる。
③ シンジの成長と感情的なクライマックス
「乗れ」と言われ続けたシンジが、初めて自らの意志で戦う決断を下す場面は本作の感情的中核をなす。綾波を守るために全てを賭けるシンジの姿は、旧作とは異なる力強さを持ち、続く「Q」への強烈な引きとなっている。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 鶴巻和哉、摩砂雪 |
|---|---|
| ED | 宇多田ヒカル「Beautiful World -PLANiTb Acoustica Mix-」 |
関連作品
アニメ
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
ED
感想・評価
最初に見たとき——序の続きを、ずっと後回しにしていた
序を見たのはもう何年も前で、「面白かった、続きを見よう」と思いながら気づいたら年単位で経過していた。エヴァってそういう作品だと思う。見るのにある種の覚悟が要る。テレビ版をリアルタイムで通過した世代でもなく、旧劇場版の文脈も正直うろ覚えで、新劇場版を「入口として」見始めた側からすると、序は意外にすんなり入れた。でも破は違う、という話をあちこちで見かけて、なんとなく身構えて後回しにしていた。
実際に見てみると、前半の緊密さと後半の暴走具合のギャップに面食らって、1回目は消化しきれないまま終わった。2回目で気づいたのは、その「暴走」が突然起きているわけじゃないということで、あちこちに伏線というか感情の蓄積があって、それが全部あの終盤に向かって流れ込んでいる構造だった。見返してよかったと思うタイプの作品。
シンジが初めて、自分の意志で動いた話
破という映画を一言で言うなら、碇シンジが「乗れ」と言われたから乗るのをやめて、「乗りたい」から乗る瞬間が訪れるまでの話だと思っている。序では、シンジは基本的に外圧に動かされている。父に呼ばれ、状況に押し込まれ、逃げられなくなって戦う。それでもどこか受け身で、自分が何のために戦っているのかよくわかっていない。
破でその構造が変わる。変えるきっかけになるのが綾波レイで、ここで林原めぐみの芝居がじわじわ効いてくる。序の綾波は記号的な無機質さを纏っていたのが、破では微妙に体温を帯びてくる。台詞のトーンに少しずつ揺れが入ってきて、「変わりつつある綾波」を声で伝えている。そのわずかな変化をシンジが感じ取るから、終盤の展開に必然性が生まれる。
同時に、坂本真綾が演じるマリという新キャラクターが非常に意図的な役割を担っている。マリは戦うことに対して極端に軽い。恐れていないし、使命感でもなく、もっとフラットにエヴァに乗る。そのキャラクターが序盤に登場することで、「戦うことに意味を見出せないシンジ」との対比が際立つ。マリの飄々とした掛け声は坂本真綾の声があってこそ成立する軽さで、重苦しい作品の中で空気を入れ換える機能を果たしている。
緒方恵美のシンジは、この作品でも迷い続けるが、その迷いの質が変わる。序のシンジは「どうせ自分なんか」という外向きの逃げがあったが、破のシンジは「それでも」に向かっていく。同じ声優が、同じキャラクターを、少しだけ違う角度から演じている変化を聞き取れると、2回目以降の視聴が一層面白くなる。三石琴乃のミサトも、ここでは司令官としての孤立が滲み始めていて、「頼れる大人」から「追い詰められた大人」へのグラデーションが出てきている。
エヴァを巡る解釈は無数にあるし、庵野監督の自己投影説やら宗教的モチーフやら語りたいことは尽きないが、破に限っていえばシンプルに「初めて自分の意志で行動した少年の話」として見るのが一番しっくりくる。それだけで十分に重たく、十分に美しい。
特に刺さったシーン
終盤、シンジが制止を振り切ってエヴァを動かす場面。あそこは何度見ても息を止めてしまう。映像的には使徒に飲み込まれた弐号機のビジュアルがまず強烈で、作画にかけたリソースの密度が違う。カメラワークと音楽の組み合わせが、「通常戦闘」から「何か別の何か」に変わった瞬間を明確に告げてくる。
その直前、シンジが「行きます」と言う前の間の短さ。覚悟を決めるのに時間がかかっていない。ずっと迷い続けていた人間が、あの瞬間だけブレない。緒方恵美の声が珍しくまっすぐで、ここで「あ、シンジが変わった」と体感させる。2回目に見たとき、その変化の前振りがどれだけ丁寧に積まれていたかに気づいて、最初の視聴よりも強く揺さぶられた。
もう一箇所、中盤の食事シーンのような日常描写も好きだ。戦闘シーンの密度と比べると地味に見えるが、ここでキャラクター間の空気が変わる。日常と非日常の落差があるから、非日常のほうがより痛い。
読んで見たくなったら——『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』はAmazonプライムビデオで視聴できる(30日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 序を見て「悪くないけど物足りない」と思った人——破から本番という評価は正しい
- テレビ版・旧劇場版を通過していて、リメイクとして比較しながら見たい人
- 心理描写と大スケールの戦闘が同居した作品が好きな人
- 声優の演技の細かい変化を拾いながら見る習慣がある人
合わない人・注意が必要な人
- 序を見ていない状態でいきなり破から入ると、人間関係の文脈が抜け落ちる。順番通りに見ること
- 話が「きれいに終わる」ことを求めている場合は向いていない。破は問いを積み上げて終わる
- エヴァの世界観や用語に対して事前知識ゼロだと、序だけでは補完しきれない背景が多い
- 重たい精神描写が苦手な場合、中盤以降は消耗する可能性がある
次に見るなら
当然の流れとしてヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qへ。破のラストが「さあここからどうなる」で終わっているので、Qに続けないと宙に浮いたまま時間が経つ。ただQは破とまったく別の作品のような感触があるので、心の準備はしておいたほうがいい。
同じ「巨大兵器と少年の話」としてなら天元突破グレンラガンも並べてみると面白い。エヴァが内向きに掘り下げるのに対して、グレンラガンは外向きに突き抜けていく。同じ構造問題——自分の意志で戦えるか——をまったく違う方向に解いた作品として見比べる価値がある。
心理描写の密度を軸に選ぶならserial experiments lain。時代も雰囲気も違うが、「自分とは何か」「現実とは何か」を問い続ける作劇の系譜として繋がっている。90年代アニメ特有の空気感が合う人にはちょうどいい次の一本。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ | |
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| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | — | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』は現在、Amazonプライムビデオで視聴可能です。プライム会員であれば追加料金なく楽しめるので、手軽に視聴できる環境が整っています。新劇場版シリーズのなかでも特に評価の高い本作、ぜひこの機会に確認してみてください。
よくある質問
まとめ
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』は現在、Amazonプライムビデオで視聴可能です。プライム会員であれば追加料金なく楽しめるので、手軽に視聴できる環境が整っています。新劇場版シリーズのなかでも特に評価の高い本作、ぜひこの機会に確認してみてください。































