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エルフを狩るモノたち
| 放送年 | 1996年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Group TAC |
中世ファンタジー世界に迷い込んだ筋肉男ジュンペイ、女優アイリ、少女リツコと戦車T-74。帰宅の魔法が5つに分散し、若き女性エルフ5人の体に刻印として現れた。彼らはエルフたちを追い、刻印を集めて世界に戻ることを目指す冒険に出る。
作品概要・あらすじ
あらすじ
現代日本から中世ファンタジー世界に迷い込んだ筋肉バカのジュンペイ、大女優のアイリ、少女リツコ、そして戦車T-74。元の世界へ帰るための転移魔法は術の失敗により5つに分割され、それぞれが若きエルフ女性たちの体に刻印として刻まれてしまった。帰還のためには5人のエルフを探し出し、刻印を集めるしかない——こうして前代未聞の「エルフ脱衣」大作戦が幕を開ける。
みどころ・魅力
① バカバカしさを突き詰めたギャグのテンポ感
「エルフの服を脱がせる」という荒唐無稽な設定を大真面目にやり遂げる姿勢が最大の笑いの源泉。ジュンペイの脳筋思考と戦車というミスマッチな戦力が巻き起こすドタバタは、1996年当時の深夜アニメならではの勢いとテンポで畳み掛けてくる。
② 個性派トリオとエルフたちの掛け合い
体育会系のジュンペイ、クールな大女優アイリ、毒舌少女リツコという凸凹トリオの絶妙なバランスが笑いを生む。さらに毎回登場するエルフたちもキャラが立っており、脱がせ方をめぐる攻防が作品ごとに異なるパターンで展開されるのが飽きない理由のひとつ。
③ ファンタジー世界観とコメディの融合
剣と魔法の本格的な中世ファンタジー世界に、現代人と戦車が無遠慮に放り込まれるギャップが独特の味を生む。世界観は丁寧に描かれているだけに、そこへ戦車が突進するシュールさが際立つ。ライトなノリで観られるのに設定の作り込みがしっかりしている点も魅力。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 片山一良 |
|---|---|
| シリーズ構成 | あみやまさはる |
| キャラクターデザイン | 後藤圭二 |
| 音楽 | 堤秀樹 |
| 音響監督 | 明田川進 |
| OP | 浜崎直子「Angel Blue」 |
| ED | 浜崎直子「天才は最後にやってくる」 |
感想・評価
最初に見たとき——「そういう時代だった」という一言に尽きる
深夜枠でやっていたのを流し見したのが最初だった気がする。タイトルを聞いた瞬間に「ああ、そういうやつね」と分かってしまうあの感じ。エルフを狩る、つまり探して、見つけて、服を脱がせて刻印を確認する。それだけ。1996年という時代が、その一言に凝縮されている。
正直に言うと、初見は「よくある90年代エロコメか」と流し見していた。ところが2周目に気づいたのは、このアニメが意外と「ノリと勢い」だけで動いているわけじゃないという点だ。T-74という戦車がいることの奇妙な説得力、リツコという少女がいることのバランス感覚。ジャンル的には「脱がせコメディ」なのに、キャラクターの関係性がどこか家族めいていて、それが作品の空気を妙に居心地よくしている。
「なぜ脱がすのか」の説明を最初に設計した、90年代エロコメの誠実さ
この作品をひと言で表すなら「免罪符つきエロコメ」だと思う。ただ、その免罪符の設計が妙に真面目で、そこが面白い。
帰宅魔法が5つに分散してエルフたちの身体に刻印として宿った——このルール設定は、「服を脱がせる正当な理由」を物語の骨格として埋め込んだということだ。視聴者もキャラクターも、毎回「これは必要なことだから」という建前のもとで行動できる。現代の目で見ると露骨に感じるかもしれないが、90年代のエロコメとしては珍しいくらい律儀な設計をしている。
そしてこの作品が単純なファンサービスアニメではないと感じるのは、主人公パーティの構成にある。元の世界では「普通の人」だった三人組——筋肉バカ、女優、少女——が戦車とともに異世界でサバイバルしている。彼らには帰りたい理由がそれぞれあって、その切実さがコメディの土台を支えている。
関智一が演じる龍造寺淳平の「バカだけど嘘をつかない」感は、このシリーズの根幹だ。筋肉で押し切るキャラクターなのに、どこか義理堅い。関智一の声は、そのブレなさを音で体現している。声優と夜あそびのMCとして知られる関智一の、あの温度感——明るいのに重くない、軽いのに軽薄ではない——が、ジュンペイという役に妙にはまっている。
三石琴乃が演じるセルシア・マリクレールも重要で、彼女はただのヒロインではなくパーティの知性担当でもある。三石琴乃の声が持つ「知的で少し毒のある女性」の質感は、セルシアのキャラクターを単なる被害者ポジションから引き上げている。毎回翻弄される側なのに、どこか主導権を持っているような印象を与えるのは、彼女の演技の仕事だと思う。
「そういう時代だった」で終わらせるのは簡単だ。ただ、90年代の深夜アニメが持っていた「説明の省略」「設定の割り切り」「勢いで進む快感」を、このアニメは正直に体現している。それは欠点でもなく美化すべきものでもなく、単純に「あの頃のアニメはこういうものだった」という記録として受け取れる。
特に刺さったシーン
高山みなみが演じるレイピアが初登場する序盤のエピソードで、彼女が「なぜ自分たちがこんな目に遭わなければならないのか」と憤るシーンがある。高山みなみの、あの独特の「怒りが少しズレている」演技——コナンや少年キャラで培ったあのテンション——がレイピアに入ることで、エルフたちの側の理不尽さがきちんとコメディとして機能している。単純に「やられる側」ではなく、彼女たちにも立場と感情があるという描写になっているのは、キャスティングの勝利だと思った。
川上とも子のアネットも、短い出番の中でキャラクターを立てている。川上とも子の声が持つ「柔らかさと芯の強さが共存している」質感は、ファンタジー世界の住人にリアリティを与えていた。2011年に亡くなった彼女の声が90年代の作品にこういう形で残っているのは、改めて聴くと感慨がある。
立木文彦のジャッジは、コメディ作品に立木文彦を使う贅沢さが出ていた。あの低音で真剣にトンチキなセリフを言わせるギャップは、何回見ても「使い方がうまい」と思う。
読んで見たくなったら——『エルフを狩るモノたち』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 90年代深夜アニメのノリを懐かしめる人、あるいはその時代を資料として体験したい人
- 設定の薄さをツッコミながら楽しめる、ゆるいコメディ耐性がある人
- 関智一・三石琴乃・高山みなみの演技を声優ウォッチングとして楽しめる人
- 異世界×現代人の組み合わせコメディが好きな人
- 全13話+OVAでサクッと完走したい人
合わない人
- エロコメの「お約束」展開を見る度に白けてしまう人
- キャラクターの成長や感情の変化を求める人
- 90年代の性表現基準に対して現代の目線でジャッジしてしまう人
- ストーリーの論理的一貫性を重視する人(毎回リセットされる)
次に見るなら
天地無用!は同じ90年代に量産された「異世界から女の子が来るコメディ」の系譜で、エルフを狩るよりストーリーの厚みがある。ハーレム展開が苦手でなければ、OVA版から入るのがおすすめ。dアニメ・U-NEXTで確認可能。
ドラゴンハーフは1993年製のOVAで、全2話しかないが90年代エロコメのノリを凝縮した作品だ。エルフを狩るに近い「バカノリ一点突破」の快感がある。短いので後悔しない。
ゴールデンボーイも96年前後の作品で、こちらは成人向けに近い内容だが、エルフを狩ると同じ「時代の空気」を持っている。同時期の深夜アニメを比較鑑賞する文脈で見ると面白い。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ | |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『エルフを狩るモノたち』は現在、dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオの3サービスで配信中です。サブスク加入済みの方はすぐに視聴を始められます。1話あたりの尺も短めで気軽に観られるため、懐かしの90年代ギャグアニメとして一気見にもおすすめです。
よくある質問
まとめ
『エルフを狩るモノたち』は現在、dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオの3サービスで配信中です。サブスク加入済みの方はすぐに視聴を始められます。1話あたりの尺も短めで気軽に観られるため、懐かしの90年代ギャグアニメとして一気見にもおすすめです。