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1994

マップス
★ 2.6 / 5.0冒険コメディSF
| 放送年 | 1994年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 4話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Tokyo Movie Shinsha |
伝説の地図人を探すノマドスター族の最後の生き残りリプミラは、東京で彼を見つける。その名は時島ゲン。彼は地球に隠された星図の一部を取り戻せる唯一の人物だ。その後ゲンは、リプミラと共に星図の残りの断片を探す危険な冒険に従うか、それとも留まるかの決断を迫られる。
目次
作品概要・あらすじ
あらすじ
伝説の「地図人」を探して宇宙を旅するノマドスター族の生き残り・リプミラは、ついに東京でその人物を見つける。その名は時島ゲン——ごく普通の青年に見えるが、地球に眠る星図の断片を取り戻す鍵を持つ唯一の存在だった。突然の出会いに戸惑いながらも、ゲンはリプミラとともに宇宙を巡る危険な旅へと踏み出す。みどころ・魅力
① 普通の青年が「運命の地図人」として覚醒するドラマ
何の変哲もない東京の青年・ゲンが、宇宙規模の使命を背負う存在へと変わっていく過程が本作の核心です。自分の意志で旅を選ぶ決断シーンは、90年代SF冒険アニメならではの熱いカタルシスを味わえます。② 宇宙を舞台にした荒唐無稽なスペースオペラの醍醐味
星図の断片を求めて宇宙の各地を巡るストーリーは、スケール感と多様な敵・星系の設定が魅力。コメディ要素も随所に挟まれており、重くなりすぎずテンポよく楽しめるのがOVAフォーマットならではの特長です。③ リプミラとゲンの凸凹バディの掛け合い
誇り高い戦士族のリプミラと、地球人らしい素朴さを持つゲンの組み合わせが絶妙。ふたりの関係性の変化を追うだけでも見応えがあり、冒険とロマンスが入り混じった独特の空気感を生み出しています。キャスト・声優一覧

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スタッフ
| 監督 | 西澤晋 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 大倉雅彦 |
| 音楽 | 川崎真弘 |
| 美術監督 | 渋谷幸弘 |
| 音響監督 | 松岡裕紀 |
| OP | 水島 靖博「The Wind Rides on Wings, Wings Ride on The Wind」 |
| ED | 水島 靖博「The Wind Rides on Wings, Wings Ride on The Wind」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
名前だけは知っていた。90年代のSF冒険OVAといえばある程度リストに挙がってくる作品で、「マップス」というタイトルも記憶の隅に引っかかっていた。でも長いこと未視聴のままだった。「古い作品だし、いつでも見られるから」という理由で後回しにし続け、気がつけば30年近く経っていた。 見始めたきっかけはたいしたことがない。別の旧作を調べていたときに引っかかって、「全4話なら一晩で終わるな」と軽い気持ちで再生した。最初の印象は正直、「あ、1994年の匂いがする」だった。作画のタッチ、キャラクターデザイン、SEのすべてが時代の刻印を帯びていて、少し構えた。 ところが2話に入ったあたりで、妙にハマっていた。リプミラというキャラクターの設計が想像より面白くて、緑川光演じるゲンとの掛け合いが軽快で、「古い作品バリア」が溶けていくのがわかった。2周目では音楽の使い方が気になり始めて、また別の見え方になった。軽く見るつもりだったのに、思ったより長く頭に残る作品だった。「俺には関係ない」と言えなかった男が、宇宙に出ていくまでの話
マップスは表面上、宇宙を舞台にした冒険SFだ。でも十鬼島ゲンというキャラクターを軸に見ると、これは「普通の生活を捨てることを、自分の意思で選んだ男」の話として読める。 リプミラに「あなたが伝説の地図人だ」と告げられるシーンから物語は動くが、ゲンはすぐには受け入れない。当たり前だ。東京で普通に生きている青年が、宇宙人に「あなたには宿命がある」と言われても、そんなものは飲み込めない。リアリティの問題というより、気持ちの問題として。 ここで面白いのは、ゲンが「選ばれた人間だから仕方なく」冒険に出るわけではないという点だ。彼は自分の意思で選ぶ。その選択に至る過程がこの作品の核心で、「宿命を引き受けること」と「それを断ること」のどちらが正解なのか、物語は簡単に答えを出さない。緑川光の声は、この手の「軽さの裏に何かを抱えた青年」を演じさせると異様にはまる。序盤のコメディテンポと、中盤以降に生じるトーンの変化を同じ声でなめらかにつなぐのは、あの声域じゃないと出来ない仕事だと思う。 一方のリプミラは、ノマドスター族の最後の生き残りという設定を背負っている。冬馬由美の声が彼女に独特の重さを加えていて、軽快なセリフの裏に孤独みたいなものが滲み出てくる。特に序盤の説得シーンは、「頼んでいる」というより「すがっている」に近い感触があった。使命を一人では完結できないキャラクターは、作り方によっては重くなりすぎる。マップスはそこをコメディのテンションで切り抜けていて、軽やかさと切実さが同居している。このバランスが崩れていたら、こんなに記憶に残らなかったと思う。 1994年製のOVAとして見ると、時代の匂いも少し入り込んでいる気がする。「普通の生活をやめて外に出る」という選択の重みは、時代によって変わる。バブル後の東京を舞台にした「日常を捨てる話」は、今とは少し違う色合いで響く。それが良くも悪くも、この作品を「あの時代に作られたもの」として際立たせている。特に刺さったシーン
序盤、リプミラがゲンに自分の正体と使命を明かす場面。冬馬由美の声のトーンがそこだけわずかに落ちるのが気になって、2回目で確認した。笑いで包んだセリフの端々に、何かを長く抱えてきたキャラクターの温度差が出ていて、それだけで彼女への感情移入が成立してしまう。役名なしで参加している折笠愛と緒方恵美の声が場面ごとに混ざってくると、90年代OVAキャストの密度を実感する。この時代のOVAはレギュラー陣の濃度が高い。 大塚芳忠の声が絡んでくる場面は、存在感が違う。画面の重力が変わるような感覚で、「あ、ここが山場だ」と身体で理解できる。台本を読んでいなくても、声だけで空気が変わる。キャリア141本の積み重ねというのはこういうことだと思う。芝居が「聞こえる」のではなく、空間が「変わる」。 終盤、ゲンが決断を固める流れ。緑川光のここの芝居は、軽く聞こえるのに重い。あっさりしたセリフ回しで感情を乗せる、という仕事を自然にやっている。2回目で見ると、その前のシーンとの繋がりがわかって、また印象が変わった。読んで見たくなったら——『マップス』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 90年代OVAのケレン味ある作画と空気感が好きな人
- 緑川光・冬馬由美のキャリアを追っているファン
- 宇宙冒険SFにコメディと感情の両立を求める人
- 「選ばれた者」ものが好きだが説教臭いのは嫌いな人
- 全4話・一晩完走できるボリューム感のOVAを探している人
合わない人
- 現代アニメの作画クオリティを基準に旧作を見る人
- 序盤から丁寧な世界観説明がないと乗れない人(設定をざっくり投げてくるタイプの作品)
- コメディと真剣なドラマが混在するトーンが苦手な人
- 完全に完結する終わり方を求めている人(続きを引っ張る構成)
次に見るなら
天地無用!(OVA版)は「宇宙人が主人公の生活に乱入してくる」構造が近く、コメディの比重も似ている。マップスの軽快なテンポが気に入ったなら相性がいい。キャラクターの関係性で引っ張るタイプなので、リプミラとゲンの掛け合いが好きだった人は特に。 星方武侠アウトロースターは1998年放送で少し後の作品だが、宇宙を舞台にした冒険×コメディ×感情という三本柱がほぼ同じ。主人公が「宇宙に出ることを選ぶ」流れも似ている。マップスで物足りなかった人には、こちらの方が尺もあって満足度が高いかもしれない。 ロードス島戦記(OVA版)は宇宙SFではなくファンタジーだが、「使命を帯びた旅」という構造と90年代OVAの質感が近い。緒方恵美が主演を張っている作品でもあり、マップスで声優陣の密度に気持ちよくなった人なら、同じ感覚で楽しめると思う。配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『マップス』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで視聴できます。複数のサービスに対応しているため、すでに加入しているサービスがあればすぐに視聴を始められます。1994年制作のOVA作品をお手軽に楽しめる環境が整っていますので、ぜひこの機会にチェックしてみてください。
