少女革命ウテナ

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1997少女革命ウテナ

少女革命ウテナ

★ 4.1 / 5.0ドラマファンタジーミステリーサイコロジカルラブコメ
放送年1997年
フォーマットTVアニメ
話数39話
原作オリジナル
制作J.C.STAFF

ウテナの両親が亡くなった直後、彼女はバラの紋章が刻まれた指輪をくれた王子に慰められた。ウテナはその王子に強く感動し、いつか自分も王子になろうと誓った。数年後、ウテナは大鳥恩学園に通っており、昔出会った王子のようになるために男子制服を着ているため、教師たちを困らせている。ウテナの友人が事件に巻き込まれた後、彼女は運命の決闘に挑むことになる。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

両親を亡くした幼い日、ウテナはバラの紋章の指輪をくれた王子様に心を救われ、「自分も王子になる」と誓う。成長したウテナは大鳥恩学園に通い、男子制服を着て凛々しく学園生活を送っていたが、友人が巻き込まれた騒動をきっかけに「薔薇の花嫁」アンシーをめぐる秘密の決闘に引き込まれる。「世界を革命する力」を巡り繰り広げられる決闘の果てに、ウテナが辿り着く真実とは。

みどころ・魅力

① 多層的なシンボリズムと唯一無二の映像美学

薔薇・城・決闘台など全編を覆う象徴表現が、視聴を重ねるごとに新たな意味を帯びる。幾原邦彦監督が作り上げた演劇的な舞台演出と繰り返しの音楽構造は、1997年の作品とは思えないほど現代でも鮮烈な印象を残す。

② ジェンダーと支配をめぐる鋭い問いかけ

「王子」「姫」という概念を解体しながら、依存・支配・真の自由とは何かを問い続ける。少女漫画の文法をあえて使いながらそれを内側から批判的に読み直す構造が、公開から30年近く経った今も色あせない理由のひとつだ。

③ 前半の日常から後半の崩壊へ——圧倒的な終盤展開

序盤の学園生活と決闘の繰り返しが、終章「黙示録篇」に向かって加速度的に崩壊していく構成が見事。最終章で明かされる真実と衝撃的なラストは、多くの視聴者に長く語り継がれる体験をもたらす。

キャスト・声優一覧

天上ウテナ
天上ウテナ
メイン
›
川上とも子
姫宮アンシー
姫宮アンシー
メイン
›
渕崎ゆり子
鳳暁生
鳳暁生
サブ
›
小杉十郎太
チュチュ
チュチュ
サブ
›
こおろぎさとみ
薫幹
薫幹
サブ
›
久川綾
有栖川樹璃
有栖川樹璃
サブ
›
三石琴乃
桐生冬芽
桐生冬芽
サブ
›
子安武人
桐生七実
桐生七実
サブ
›
白鳥由里
西園寺莢一
西園寺莢一
サブ
›
草尾毅
薫梢
薫梢
サブ
›
本多知恵子
土谷瑠果
土谷瑠果
サブ
›
佐々木望
御影草時
御影草時
サブ
›
緑川光

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スタッフ

監督幾原邦彦
シリーズ構成榎戸洋司
キャラクターデザイン長谷川眞也
音楽光宗信吉
美術監督小林七郎
音響監督田中英行
OP奥井雅美「Rinbu Revolution」
EDルカ・ユミ「Truth」
ED槇・神谷「バーチャルスター発生学 (Virtual Star Hasseigaku)」
ED奥井雅美「Rose & release」

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——「古いし」と後回しにし続けた10年分のツケ

ウテナは長いこと「通ってこなかった」枠だった。1997年の作品で、映像は独特で、シュールな演出が多いという話は耳に入っていた。「いつか見るか」と思い続けて、なんとなく手が伸びなかった。

で、見始めた。最初の3話で「あ、これは手を出すのが遅すぎた」と思った。

決闘シーンの映像言語が、最初は解読できない。空に浮かぶ城、反復するカットインのモチーフ、意味ありげなナレーション。「これは暗号なのか、それとも単なる演出なのか」という状態で見ていた。2周目で気づくのは、そのほとんどに意味があるということだ。初見で「なんかよくわからなかったけど雰囲気よかった」が、2回目以降は「あの時点でもう答えが出ていた」に変わる。記号の密度が異常に高い。

「王子様になりたい」という欲望が、どこまでも正直な話

少女革命ウテナが描いているのは、ひとことで言うなら「型」からの脱出だと思う。ただし、その型がかなり多層的に設定されている。

ウテナが着る男子制服は、一見すると単純なジェンダーロール批判の記号に見える。だが実際には、ウテナ自身も「王子様」という型にがっちりはまっている。彼女は自分を縛る型から自由なのではなく、別の型に自分から飛び込んでいる。そのことに、ウテナ本人は気づいていない。そこがこの作品の核心だと思う。

アンシーという存在が象徴するのは、「守られる側」に徹することで生き延びてきたものの内側だ。受動的に見えて、彼女は誰よりも能動的に世界を維持しようとしている。守られることが目的ではなく、ある意味で自分の意志でその役割を引き受けている。この構造が見えてきたとき、ウテナとアンシーの関係がまったく違って見えてくる。

「世界を革命する力」というフレーズが繰り返されるが、作品が最終的に辿り着くのは「システムを革命する力は、システムの外にしかない」という場所だ。城を手に入れることは革命ではない。城から降りることが革命だ。この結論が、1997年の段階でここまで真剣に描かれていたことへの驚きが、正直ある。

生徒会篇・黒薔薇篇・白薔薇篇と進むにつれ、決闘相手たちの「型」がそれぞれ違う形で提示される。子安武人演じる桐生冬芽は、全体を通じて「型の管理者」として機能しており、その声の冷たさと余裕が、役の立ち位置と完全に合っている。緑川光の御影草時は表面上の軽さと裏の深さの落差が大きく、特に後半でそのギャップが怖い。草尾毅の西園寺莢一は、ある意味でいちばん正直なキャラクターで、その単純さゆえの悲しさがある。

特に刺さったシーン

黒薔薇篇のある回で、ふだん脇役として機能しているキャラクターが突然決闘者として現れる展開がある。そのキャラクターが持っている「ずっと言えなかったもの」が決闘の動機として出てくる瞬間、思わず「あ、この作品はそっちまで掘るのか」と声が出た。

久川綾演じる薫幹が関わる場面は、全体的に「なんか笑えない」空気が漂っている。飄々とした語り口と、話の内容の重さがずれているあの感じは、久川綾以外では成立しなかったと思う。実際、2周目で同じ場面を見たとき、初見で聞き流していたセリフの意味がぜんぶ違って聞こえた。

三石琴乃の有栖川樹璃は、登場した瞬間から「この人は自分の弱さを一切認めないタイプだ」とわかる声をしている。その解像度の高さが、終盤の展開でちゃんと効いてくる。

読んで見たくなったら——『少女革命ウテナ』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さると思う人

  • 「演出の意味を後から読み解く」タイプの見方が好きな人
  • 90年代アニメの映像言語に慣れているか、そこに価値を感じる人
  • 複数回視聴前提で作られた作品が好きな人(1周目と2周目で別の作品になる)
  • 記号・象徴・反復構造に興味がある人
  • 幾原邦彦作品を他にも見ている人(「ピングドラム」「さらざんまい」からの逆輸入もあり)

合わない可能性が高い人

  • 話の筋を直線的に追いたい人(このアニメはかなり意図的に説明しない)
  • 1997年の作画クオリティが気になる人(決闘シーンは反復カットが多く、そこを「手抜き」と読むかどうかで印象が大きく変わる)
  • 序盤10話以上かけて世界観に乗れなかった場合、そのまま最後まで乗れない可能性が高い
  • ロマンス要素を中心に見たい人(恋愛描写はあるが、そこは本筋ではない)

次に見るなら

同じ監督つながりで輪るピングドラム。2011年の作品で、反復する演出・記号的なモチーフの使い方はウテナの直系にある。ウテナを見た後に見ると「ああ、ここから来ているのか」という箇所がいくつも見つかる。単体でも成立するが、ウテナ後に見るとより重なる部分が見える。

「型と自由」というテーマに近い場所でカードキャプターさくら(1998年)も挙げておく。同時期のマジカルガール作品だが、ウテナとはアプローチが真逆で、こちらは記号を解体するよりも積み重ねることで意味を作る。ウテナの重さを受け止めた後に、気分転換として見ると発見がある。

心理描写と象徴の密度という意味ではSerial Experiments Lain(1998年)も近い棚に置いていい。こちらのほうが言語化を拒む度合いが高いが、「映像で直接思考を揺さぶってくる」感触はウテナと似た種類の体験をもたらす。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+

『少女革命ウテナ』はdアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TVで配信中です。主要な動画配信サービスで幅広く視聴できるため、すでに契約しているサービスからすぐに視聴を始められます。独自の世界観と重厚なテーマを持つ本作を、ぜひじっくりと楽しんでみてください。

よくある質問

Q. 少女革命ウテナはどこで視聴できますか?
A. dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TVで配信中です。複数のサービスに対応しているため、すでに加入しているサービスがあればすぐに視聴できます。
Q. 全部で何話ありますか?
A. 全39話です。「学園篇」「生徒会篇」「黙示録篇」の3部構成で、後半に向けて物語のトーンが大きく変化します。序盤でリズムをつかめば、終盤への没入感はひとしおです。
Q. 難解と聞きましたが、初見でも楽しめますか?
A. 抽象的な演出も多いですが、まず雰囲気で楽しみ、2周目で意味を読み解くスタイルが多くのファンに支持されています。細部まで理解できなくても、映像と音楽の圧倒感は初見から十分に楽しめます。
Q. 劇場版との違いは何ですか?
A. 1999年公開の劇場版『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』はTVシリーズの続編ではなく、独立した別解釈の作品です。ストーリーと結末が大きく異なるため、TVシリーズを先に視聴してから劇場版を観ることをおすすめします。

まとめ

『少女革命ウテナ』はdアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TVで配信中です。主要な動画配信サービスで幅広く視聴できるため、すでに契約しているサービスからすぐに視聴を始められます。独自の世界観と重厚なテーマを持つ本作を、ぜひじっくりと楽しんでみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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