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電脳戦隊ヴギィ’ズ★エンジェル
| 放送年 | 1997年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 3話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | J.C.STAFF |
地球がエイリアンに侵略されてから100年後、人類の残存者は海底の「アクアベース」で生活していた。サイバネティック技術で強化された5人の女性チームが、占領軍に対するゲリラ攻撃を遂行するために訓練される。地球最後の救いの希望は「ヴージーズエンジェルス」である。
作品概要・あらすじ
あらすじ
エイリアンによる地球侵略から100年。生き残った人類は深海の基地「アクアベース」に身を潜め、細々と命をつないでいた。そんな絶望的な状況の中、サイバネティクス技術によって肉体を強化された5人の女性たちが、占領軍へのゲリラ作戦を遂行する特殊部隊として育成される。彼女たちの名は「ヴギィ’ズ★エンジェル」――滅びゆく地球の、最後の希望だ。みどころ・魅力
① サイボーグ少女たちが織りなす熱い絆と戦闘
人類存亡を背負いながらも個性豊かな5人のキャラクターが織り成す人間ドラマが見どころ。戦闘シーンのスピード感と、仲間との絆が交差する感情表現のバランスが巧みで、アクションとドラマどちらの面でも見応えがある。② 1990年代のOVAならではの濃密な世界観
海底都市「アクアベース」を舞台にした近未来SF設定は、バブル後の時代にリリースされたOVAとしての気概を感じさせる。メカデザインや戦闘演出は当時のトップスタジオが手がけており、90年代アニメファンにとっては懐かしさと新鮮さを同時に味わえる。③ ゲリラ戦というシリアスなテーマ設定
圧倒的不利な状況で抵抗を続けるという構図は、単純なヒーロー物とは一線を画す重厚さがある。敵の圧倒的な支配力に対し、知恵と仲間の力で立ち向かうストーリーは、短編OVAながら最後まで緊張感を保っている。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 原作 | 竹内葵 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 大張正己 |
| 音楽 | 百石元、徹 湯川 |
| OP | 井上喜久子「もっともっとRadical Fight!」 |
| ED | 久川綾「がんばれ!男の子」 |
| ED | 丹下桜「涙の5秒前」 |
| ED | 久川綾「Dreams」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルを見て、まず読み方が分からなかった。「ヴギィ’ズ」って何だ。1997年のOVAで、声優名を見て「あ、これはちゃんとしたやつだ」と確信して手を伸ばした。久川綾が主演で、石田彰と子安武人も出ているとなれば、それだけで見る価値はある——と思っていたら、作品自体がかなり独特な方向に転がっていった。
最初に見たとき、「設定の密度に対して話が速い」という印象が強かった。海底基地、エイリアン占領下の地球、サイバネティクスで強化された5人の女性部隊。100年という時間軸の重さが、序盤の数分でどんどん説明されていく。2回目に見て気づいたのは、その速さ自体が意図的だということだ。この作品は「世界をゆっくり説明する」タイプじゃなくて、「この世界に既にいる人間」として見せてくる。OVA特有の、コアなファンを想定した密度感がある。
武器として生まれた身体を、自分のものとして取り戻す話
この作品を単なる「強化人間女性チームが戦うSFアクション」として見ると、何かが引っかかったまま終わる。引っかかりの正体は、5人がそもそも「戦うために改造された存在」だという前提にある。
人類が海底に追いやられて100年。もう地上を知らない世代が戦争を続けている。その中で「ヴギィ’ズエンジェルズ」は希望として訓練される——が、それは彼女たちが望んだわけじゃない。身体を改造されて、チームに組み込まれて、「人類の最後の希望」という看板を背負わされる。子安武人演じるDr.クリムトというキャラクターが象徴的で、科学者としての冷静さと、それでも滲む人間的な葛藤が声の演技から伝わってくる。
1997年という時代に「サイバネティクスで強化された身体とアイデンティティ」というテーマをやっているのが面白い。攻殻機動隊が1995年、バブルガムクライシスが80年代末と、この時期のSFアニメはサイボーグと自己という問いを繰り返している。ヴギィ’ズエンジェルのアプローチはその中でも直接的で、「兵器として最適化された身体で、それでも人間として何かを感じられるのか」という問いが、アクションシーンの隙間から覗いている。
久川綾が演じるヴギィというキャラクターは、チームの中でも特に「感情の揺れ」が前面に出るタイプで、それが作品のトーンを決定している。戦闘の有能さと、内面の不安定さが同居している。これは「強い女性キャラ」の単純な類型ではなくて、強さの内側にある脆さをちゃんと描こうとしている。石田彰演じるアッシュとの関係性も、敵対なのか共鳴なのか分からない距離感があって、2回目以降に見るとその含みが増してくる。
特に刺さったシーン
アッシュが初めて絡んでくるシーンがある。石田彰の声というのは、善悪どちらにも転べる絶妙な位置に常に立っていて、このキャラクターでもそれが機能している。セリフの量は多くないのに、その場の空気が変わる。「敵か味方か分からない存在」をここまで声だけで表現できるのは、やはり石田彰ならではだと思う。
それと、中盤あたりにチームの内部に亀裂が入りかけるシーンがあって、そこで久川綾の演技のテンションが一段上がる。訓練されたプロとして振る舞おうとしているのに、感情が滲み出てしまう、というあの感じ。「キャラクターの声」ではなくて「人間の声」に聞こえる瞬間がある。OVA1本あたりの尺が限られている中で、そういう瞬間を作り込んでいるのは、ちゃんと誠実に作った作品だと思う理由の一つだ。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 90年代OVAの「密度が高くて尺が短い」フォーマットが好きな人
- 久川綾・石田彰・子安武人の演技目当てに掘り起こせる人
- 攻殻機動隊やバブルガムクライシスなど、同時期のサイバーパンク寄りSFを通っている人
- 設定説明が最小限でも「雰囲気で読む」ことができる視聴スタイルの人
- 「謎の作品を掘った」という体験自体を楽しめるタイプのオタク
合わない人
- 世界観をじっくり説明してほしい、という視聴スタイルの人
- キャラクターを深く掘り下げた長編が好きで、短いOVAに物足りなさを感じやすい人
- 配信・DVD等で手軽に見られない作品は最初から候補外にする人(現状どの配信サービスでも見られない)
- アクションシーンのクオリティに現代的な水準を求める人
次に見るなら
バブルガムクライシス(OVA版)は、同じ「サイバー強化された女性チームが戦う」という構造で、こちらは80年代末のOVAながら作画・音楽ともに当時の最高水準。ヴギィ’ズエンジェルの世界観に乗れたなら、この路線の原典として見ておいて損はない。
SABER MARIONETTE Jは同時期(1995〜)の作品で、こちらも「人間性とは何か」という問いをSFの枠の中で問い続ける。久川綾もキャストに入っており、90年代OVA〜TVシリーズの声優の仕事を横断的に追いたい場合にちょうどいい。
BLUE GENDERは1999年のTVシリーズで、「エイリアン侵略後の地球で人類の残存者が戦う」という設定がかなり近い。よりシリアス・ハードSF寄りで、ヴギィ’ズエンジェルのSF設定に引っかかりを感じた人が次に進む作品として相性がいい。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現在、『電脳戦隊ヴギィ’ズ★エンジェル』は国内の主要な動画配信サービスでの配信は確認されていません。視聴を検討される方は、DVD等のパッケージ作品をご確認ください。90年代OVAの希少な一作として、コレクターや当時のファンには特に注目の作品です。