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へっぽこ実験アニメーション エクセル・サーガ
| 放送年 | 1999年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 26話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | J.C.STAFF |
エクセル・サーガは、アニメの究極のパロディとしか言いようのないユニークな作品です。日本のポップビデオをパロディにしたオープニングから、犬のメンチが哀愁漂うバラードを歌い、人間の通訳が視聴者のために翻訳するエンディングまで、エクセル・サーガの世界では何も神聖視されていません。
作品概要・あらすじ
あらすじ
世界征服を企む秘密結社「アクロス」は、都市Fの掌握を当面の目標に掲げていた。カリスマ的指導者イルパラッツォの命を受け、忠誠心だけは人一倍のエクセルと、病弱で何かというとすぐ死んでしまう相棒ハイアットが、ありとあらゆる任務に体当たりで挑んでいく。だが彼女たちの作戦はことごとく明後日の方向へ暴走し、毎回ジャンルすら様変わりするドタバタ騒動へと発展していく。アニメというフォーマットそのものをネタにし尽くす、唯一無二のパロディ・ギャグ作品である。
みどころ・魅力
① 毎話ジャンルが激変するパロディの洪水
本作最大の特徴は、エピソードごとにパロディ対象を切り替える振り切った構成です。SF、ホラー、恋愛、ロボット、果てはRPG風まで、各話まるごと別ジャンルへと姿を変え、元ネタを知るほど笑いが増幅します。アニメ文化への愛とツッコミが同居した、贅沢な作りになっています。
② 第四の壁を壊すメタギャグと暴走演出
原作者やスタッフ、視聴者にまで言及してしまう自虐的なメタネタが全編に炸裂します。ナベシンこと渡辺浩司監督自身がアニメ内に登場するなど、制作の裏側すらギャグに変えてしまう自由奔放さは唯一無二。情報量で殴ってくるハイテンポな演出から目が離せません。
③ 濃すぎるキャラクターと体当たりの怪演
早口でまくし立てる忠誠心の塊エクセル、儚げなハイアット、そして「非常食」という肩書きの犬・メンチなど、強烈な面々が場を引っ掻き回します。理不尽な目に遭い続けながらも全力で生き抜くキャラたちの怪演が、混沌としたギャグに不思議な愛嬌を与えています。
キャスト・声優一覧























スタッフ
| 監督 | ワタナベシンイチ |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 石野聡 |
| 音楽 | 増田俊郎 |
| OP | 小林由美子「Ai (Chuuseishin)」 |
| ED | エクセル・ガールズ「メンチ愛唱歌のボレロ」 |
| ED | エクセル・ガールズ「メンチ愛唱歌のボレロ (逆な」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「カオスなやつがあるよ、まあ昔の作品だけど」と人に言われて、軽い気持ちで再生した。最初の数分で完全に置いていかれた。冒頭からポップビデオのパロディが流れ、組織のボスが世界征服を宣言し、ピンクの髪の女が早口でまくし立てる。情報の交通整理を一切してくれない。これはついていく作品じゃなくて、振り落とされるのを楽しむ作品なんだと気づくまでに、たぶん2話かかった。最初は「悪ノリの寄せ集めでは」と斜に構えていたのに、3周目くらいで、この詰め込み具合が緻密に計算された狂気だとわかってくる。1999年という、まだネットミーム以前の時代に、ここまで自覚的にアニメをからかい倒していた事実のほうが、今となっては怖い。古い、で片付けるには手数が多すぎる作品だった。
聖域をひとつも作らないという、いちばん不真面目な誠実さ
この作品は、単なるドタバタギャグの集合体ではない。むしろ「アニメというものを、どこまで茶化していいのか」という問いに、毎話ちがう角度から全力で殴り込みをかけている。ロボットものをやれば作画ごとパロディにし、感動的なバラードを犬に歌わせ、エンディングではその犬の哀愁を人間の通訳がご丁寧に翻訳してみせる。ジャンルも、お約束も、視聴者の感情移入すらも、安全地帯にしてくれない。何かに本気で感動しかけた瞬間、必ず横から肘鉄が飛んでくる。最初はそれが意地悪に見えた。けれど見返すほどに、この「何ひとつ神聖なものとして扱わない」姿勢こそが、実はいちばん作品に対して誠実なんじゃないかと思えてくる。本気で愛しているジャンルだからこそ、こうも遠慮なくいじり倒せる。よそよそしい敬意よりも、容赦のないツッコミのほうが、よほど深い理解から出ている。エクセルを演じる三石琴乃の、息継ぎを忘れたような早口の暴走が、その思想をそのまま音にしている。彼女がしゃべればしゃべるほど物語は前に進まず、進まないことが面白い。子安武人のイルパラッツォが低く構えて「世界征服」を語るたび、それが全部前提から崩される——つまりこの作品は、大義名分や物語の重みを信じきれなくなった時代の、先回りした笑いなんだと思う。何も信じないふりをしながら、誰よりもアニメを信じている。そういうねじれた愛情の話として、私はこれを見ている。
特に刺さったシーン
個人的にいちばん効いたのは、犬のメンチをめぐる一連のくだりだ。非常食という身も蓋もない役割を押しつけられた一匹の犬が、序盤のあるシーンで、自分の運命を悟ったような目をする。コメディとして処理されているのに、その瞬間だけ妙に湿度が高い。笑っていいのか迷っているうちに、画面はもう次のバカ騒ぎに移っている。この「感情を回収させてくれない」感じが、いちばんこの作品らしい。あと地味に好きなのが、エクセルたちの隣に住む公務員グループの温度の低さで、置鮎龍太郎の渡辺通が、まわりの狂騒に対してどこまでも常識的に困っている。あの「巻き込まれた一般人」の声の芝居があるおかげで、世界の異常さが際立つ。狂った側より、ツッコミに回る側のほうが演技として難しいはずで、そこに置鮎を置いた配役のうまさに、何度目かでようやく気づいた。ゆきのさつきの副島栞が、儚げな声のまま淡々とひどい目に遭い続けるのも、慣れてくると癖になる。
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この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- アニメのお約束やジャンルの記号を、隅々まで知っているオタク。元ネタが多いほど効く
- 物語の整合性より、1秒あたりの情報密度と勢いを楽しめる人
- 感動を途中で叩き落とされるタイプの笑いに、むしろ快感を覚える人
- 声優の暴走芝居・温度差の芝居を「演技」として味わいたい人
合わない人
- 筋の通ったストーリーと、ちゃんと回収される感情を求めている人
- 情報量の多い画面と早口に、単純に酔ってしまう人
- パロディの元ネタにピンと来ないと置いていかれる、と感じる人
- 下品さ・身も蓋もなさが続くと疲れてしまう人
次に見るなら
この勢いと自己ツッコミが好きなら、銀魂。第四の壁を平気で越えてパロディをやり倒すのに、ふとした瞬間に真顔で刺してくる緩急が、エクセル・サーガの末裔みたいな立ち位置にいる。
1秒あたりの情報密度に振り落とされる快感が癖になったなら、ぱにぽにだっしゅ!。画面の隅々まで小ネタを詰め込んで、見るたびに新しい発見が出てくる高密度ギャグで、相性はかなりいいはず。
そして同じ原作者・六道神士のノリをもう少し味わいたいなら、これが私の御主人様。毒とドタバタの配合がこちらに近く、エクセルの暴走が好きだった人ほど、あの空気にすっと馴染めると思う。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
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よくある質問
まとめ
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