銀魂’延長戦

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2012銀魂’延長戦

銀魂’延長戦

★ 4.5 / 5.0アクションコメディドラマSF
放送年2012年
フォーマットTVアニメ
話数13話
原作漫画
制作Sunrise

銀時が留守の間に、万事屋は新しいリーダー・金時(銀時の金髪そっくりさん)を迎えていた。元の地位を取り戻すには周囲の助けが必要だが、誰も銀時のことを覚えていない。金時と銀時のどちらが主人公の座を勝ち取るのか。また万事屋は花街へ向かう。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

銀時が万事屋を留守にしている間に、金髪の謎の青年・金時が新リーダーとして万事屋に居座っていた。記憶を改ざんされたのか、神楽も新八も周囲の誰もが銀時を「主人公」として認識しない。元の地位を取り戻すために銀時は仲間たちに助けを求めるが、誰も覚えていない状況に苦戦する。金時vs銀時、どちらが真の主人公の座を勝ち取るのか——。また後半では万事屋一行が花街を舞台にした騒動に巻き込まれていく。

みどころ・魅力

① 「主人公交代」というメタギャグの本気度

銀時が自分の作品から追い出されるという前代未聞の展開。「俺が主人公じゃないのか?」という銀時のツッコミがそのままストーリーになっており、銀魂ならではの第四の壁を突き破るメタコメディが全開。本気で笑わせにくる構成と、ちゃんとドラマとして成立している点のバランスが絶妙。

② 新キャラ・金時の存在感と銀時との対比

金時は銀時に外見が似ていながら性格は真逆で、完璧な「陽キャ主人公」として描かれる。銀時が失う物の大きさを金時の有能さで際立たせることで、「銀時らしさ」とは何かを逆説的に浮かび上がらせる構成が巧み。ギャグでありながらキャラクターの本質に迫るエピソードになっている。

③ 花街編で見せる人情とアクション

後半の花街編は一転してシリアスな人情ドラマとアクションが融合したエピソード。銀魂の得意とする「笑いの後の感情の揺さぶり」が凝縮されており、コメディだけでなくドラマとしての銀魂の魅力を堪能できる構成となっている。

キャスト・声優一覧

坂田銀時
坂田銀時
メイン
›
杉田智和
神楽
神楽
メイン
›
釘宮理恵
志村新八
志村新八
メイン
›
阪口大助
朧
朧
サブ
›
井上和彦
柳生九兵衛
柳生九兵衛
サブ
›
折笠富美子
寿限無寿限無
寿限無寿限無
サブ
›
白石涼子
柳生輿矩
柳生輿矩
サブ
›
黒田崇矢
志村妙
志村妙
サブ
›
ゆきのさつき
猿飛あやめ
猿飛あやめ
サブ
›
小林ゆう
高杉晋助
高杉晋助
サブ
›
子安武人
晴太
晴太
サブ
›
三瓶由布子
武蔵
武蔵
サブ
›
坂口候一

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スタッフ

監督藤田陽一
キャラクターデザイン竹内進二
音楽オーディオ・ハイズ
OPスパイエアー 「LET’S GO OUT」
OP「まんたま」
OPスパイエアー「サクラミツツキ」
OPペイジ「エクスペクト」
ED「ムーンウォーク」
EDスパイエアー 「LET’S GO OUT」
EDペイジ「エクスペクト」
EDスパイエアー「サクラミツツキ」

関連作品

アニメ

書籍

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

銀魂本編を途中で離脱した人間が「延長戦」を見るというのは、なかなかシュールな状況だと思う。そもそも延長戦って何。試合終わってないじゃないか、という気持ちで再生ボタンを押した。

最初に見たとき、正直「またギャグ回か」と少し構えていた。銀魂のギャグは好きだけど、長期シリーズ特有のマンネリ感が積み重なっているのも事実で、どこかで「笑えるだろうけど驚かないだろう」という予防線を張っていた。ところが序盤のエピソードで、その予防線があっさり崩れた。杉田智和の声が「いつもの銀時」なのに、どこかがちょっとだけズレている——そのわずかな違和感が、じわじわ効いてくる。

2回目に見直したとき気づいたのは、テンポの組み立て方の巧さだった。コメディのリズムに乗せて、気づいたらシリアスな地盤に足を踏み入れているという構造。花街編に入ってからは、釘宮理恵の神楽がいつもより抑えた芝居をしている瞬間がいくつかあって、そこで初めて「あ、これちゃんと感情の話をしている」と思った。

「自分が主人公かどうか」なんて、誰も教えてくれない

銀魂’延長戦の前半、銀時が自分の立場を取り戻そうとする話を、最初はただのメタギャグだと受け取っていた。「主人公の座を奪われる」という設定は、長寿アニメが自作を茶化す定番の笑いだ。でも2回見ると、このエピソードの居心地の悪さがじわっと浮かんでくる。

誰も銀時のことを覚えていない。覚えていないのではなく、より都合のいい「銀時っぽい誰か」が来たから、もとの銀時は必要なくなってしまった——という構図は、ギャグの皮をかぶっているが、かなり刺さる話だ。自分がいた場所に別の誰かが収まっていて、周りはそっちのほうが満足している。それでも「いや俺が本物だ」と言い続けることの、疲弊と滑稽さと、それでもやめられない理由。

杉田智和がこの話を演じるとき、ヒートアップしすぎないのがいい。怒鳴ったり詰めたりする場面でも、どこか一枚引いたトーンを保っている。それが「銀時という人間は自分の立場にそこまで執着していない」という印象を生んでいて、だからこそ「それでも取り戻そうとしている」ことの意味が浮き上がる。

後半の花街編は、一転して「女の意地と過去」の話になる。子安武人演じる高杉晋助が絡んでくる場面では、空気が別の種類の重さを帯びる。子安武人の芝居はどこまでも静かで、だからこそ危ない。怒鳴らない悪役は、たいてい怒鳴る悪役より怖い。

延長戦というタイトルが結局なにを指しているのか、見終わってからしばらく考えた。試合が終わらないことへの自嘲か、それとも終わらせたくないという意志か。銀魂という作品が長すぎて離脱した側の人間には、「まだやってたのか」という気持ちと「まだやっていてくれてよかった」という気持ちが、同時に来る。

特に刺さったシーン

花街編の中盤、あやめが関わるシーンで小林ゆうの芝居が一瞬だけ静かになる場面がある。猿飛あやめというキャラクターはどちらかというとうるさい側の人間なのだが、そのトーンが落ちた瞬間に、ずっと笑いのために動かされてきたキャラクターの「内側」が見えた気がして、思わず手を止めた。

井上和彦の朧が登場する場面も印象に残っている。声の重心の低さが、花街という場所の湿度とちょうど合っていた。派手なアクションより、静止している瞬間のほうが存在感があるという演技で、久しぶりに「声優の声で背景が変わる」という感覚を味わった。

それから、ギャグパートでの釘宮理恵の切り替え速度。神楽のボケとツッコミの間隔が、シーズンを重ねるごとに少しずつ研ぎ澄まされている気がして、「この人はこのキャラクターを本当に長く演じてきたんだな」と思う。長期シリーズの声優芸は、ある意味格闘技に近い。

読んで見たくなったら——『銀魂’延長戦』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 銀魂本編をある程度見ていて、キャラクターに対して「知ってる」感覚がある人
  • ギャグアニメに「でもこれ、実はシリアスな話だよな」と気づいたときに得をする感覚が好きな人
  • 子安武人・杉田智和・釘宮理恵のアンサンブルを長尺で聴きたい人
  • 花街・任侠・女同士の意地みたいなドラマが好きな人

合わない人

  • 銀魂を未見で、いきなりここから入ろうとしている人(前提知識なしでは笑えないギャグが多い)
  • スッキリした起承転結を求めている人(銀魂のリズムは基本的にうねうねしている)
  • ギャグとシリアスの混在が苦手な人(どちらかに振り切ってほしいタイプには疲れる構造)
  • 長期シリーズへの乗り遅れ感が気になって集中できない人

次に見るなら

銀魂’ (2011)が未視聴なら、延長戦の直前シーズンにあたるこちらを先に。延長戦は”続き”として作られているので、順番に見るとキャラクターの積み重なりが効いてくる。花街編の感情的な重さも、前後関係があるほうが伝わりやすい。

トライガンは方向性はだいぶ違うが、「笑えるのに急に重くなる」という体験の質が似ている。コメディと虚無感の同居、という意味では銀魂と同じ種類の疲労感がある。杉田智和目当てで銀魂を見ている人には特に刺さりやすい。

るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-は花街・任侠・女キャラクターの芝居という文脈でつながる。延長戦の後半パートが好みだったなら、同じ種類の「古い街と女の意地」が描かれているこちらも合うはず。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+¥1,250〜(税込)なし500+
『銀魂’延長戦』はdアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・Netflix・Hulu・Disney+の主要配信サービスすべてで視聴可能です。サブスクを契約していればどのプラットフォームからでもすぐに視聴をはじめられる環境が整っています。まずは加入中のサービスからチェックしてみてください。

よくある質問

Q. 銀魂’延長戦は銀魂シリーズのどのあたりにあたりますか?
A. 2012年放送の第3期シリーズにあたります。銀魂’(2011年)の続編として制作されており、銀魂’を先に視聴しておくとより内容が楽しめます。シリーズ全体の流れを把握した上で視聴するのがおすすめです。
Q. 銀魂を全く見たことがない初心者でも楽しめますか?
A. キャラクターへの愛着がある方がより楽しめる内容のため、初見には向いていません。まず第1期の銀魂からスタートし、シリーズ順に視聴することをおすすめします。
Q. 何話構成ですか?
A. 全13話構成です。前半の「金時編」と後半の「吉原炎上編」に大きく分かれており、比較的テンポよく視聴できます。1話あたり約24分なので、週末にまとめて一気見するのもおすすめです。
Q. ギャグ色が強いですか?シリアスな話も含まれていますか?
A. 前半はメタギャグを軸にしたコメディ色が強めです。後半の花街編はアクションと人情ドラマが中心で、銀魂らしいシリアスとコメディの緩急が楽しめる構成になっています。

まとめ

『銀魂’延長戦』はdアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・Netflix・Hulu・Disney+の主要配信サービスすべてで視聴可能です。サブスクを契約していればどのプラットフォームからでもすぐに視聴をはじめられる環境が整っています。まずは加入中のサービスからチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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