凪のあすから

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2013凪のあすから

凪のあすから

★ 3.9 / 5.0ドラマファンタジーラブコメ日常系
放送年2013年
フォーマットTVアニメ
話数26話
原作オリジナル
制作P.A.WORKS

遠い昔から、人類は海底で暮らしていた。しかし地上での生活を望む人々が増え、陸地へ移住して二つの世界は分かれた。海の村・塩塩尾の学校が閉校になり、14歳の中学生4人は地上のみはま中学校への転校を余儀なくされる。彼らは地上での生活に戸惑いながら、新しい環境に適応していく。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

遠い昔、人類は海底で暮らしていた。しかし地上に移り住む者が現れ、海と陸の人々は長い年月をかけて距離を置くようになった。海底の村・塩塩尾に生きる14歳の少年・向井戸まなかたちは、通っていた学校の閉校をきっかけに、地上のみはま中学へ転校することになる。見知らぬ世界に戸惑いながらも、陸の子どもたちと出会い、交流を深めていく4人。しかしその先には、恋心の芽生え、種族間の軋轢、そして世界の変容が待ち受けていた。

みどころ・魅力

① 海と陸、二つの世界が生む唯一無二の世界観

海底に集落が存在し、住人が「おふねひき」の儀式を守って生きるという設定は、本作だけが持つ豊かなファンタジー基盤。水の中の街並み、海面から陸を見上げる構図など、P.A.WORKSが描く映像美は圧倒的で、見ているだけで異世界に引き込まれる没入感がある。

② 複雑に絡み合う恋愛模様と感情のリアルさ

4人の幼なじみと陸の子どもたちが織りなす片思いと失恋、嫉妬と友情の連鎖は、単純な恋愛劇に留まらない。誰かを好きになることの痛みや不器用さが丁寧に描かれており、登場人物それぞれに感情移入できる群像劇として高い完成度を誇る。

③ 第2クールで大きく動く物語の転換と成長

前半と後半で大きく様相が変わる構成が本作の醍醐味。時を経て変化したキャラクターたちが、再び向き合う姿は感情を強く揺さぶる。幼さゆえにすれ違った関係が時間を超えて再編されていく展開は、青春ものとしての奥行きをひと回り深めている。

キャスト・声優一覧

向井戸まなか
向井戸まなか
メイン
›
花澤香菜
比良平ちさき
比良平ちさき
メイン
›
茅野愛衣
伊佐木要
伊佐木要
メイン
›
逢坂良太
先島光
先島光
メイン
›
花江夏樹
木原紡
木原紡
メイン
›
石川界人
潮留美海
潮留美海
メイン
›
小松未可子
久沼さゆ
久沼さゆ
メイン
›
石原夏織
うろこ様
うろこ様
サブ
›
鳥海浩輔
先生
先生
サブ
›
斎藤寛仁
先島灯
先島灯
サブ
›
天田益男
汐留晃
汐留晃
サブ
›
石上静香
潮留至
潮留至
サブ
›
間島淳司

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スタッフ

監督篠原俊哉
シリーズ構成岡田麿里
原案キャラデザブリキ
キャラクターデザイン石井百合子
音楽出羽良彰
美術監督東地和生
音響監督明田川仁
OP木須実怜花「lull ~そして僕らは~」
OP木須実怜花「ebb and flow」
EDやなぎなぎ「アクアテラリウム」
ED木須実怜花「三つ葉の結びめ」
EDやなぎなぎ「lull〜Earth color of a calm〜」

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

「海底に人が住んでる世界観のやつ」という雑な紹介で見始めた。2013年秋クール、P.A.WORKSが作ってるというだけで一応チェックした、くらいのモチベーション。正直なところ最初の2〜3話は「あー、青春群像系ね」とやや距離を置いて見ていた。海底の美術は確かにきれいで、光の差し込み方とか水の揺らぎの描き込みは目を引いたけれど、「雰囲気アニメか」という先入観がどこかにあった。

それが完全にひっくり返されたのは中盤以降。感情が渋滞しすぎて一度止めた。2周目は序盤から全然違う顔に見えた——あの「わかりやすく感情的な子」だと思っていたまなかの言動が、全部伏線として機能してることに気づいて、1話から見直すはめになった。花澤香菜の声がここまで「痛い子」に聞こえたのは個人的に初めてで、そこでようやく本気で向き合い始めた作品でもある。

「好き」を時間が追い越していく——置いてきぼりの恋愛の話

この作品を一言で説明するなら恋愛ものになるけれど、それだと正確ではない。凪のあすからが本当に描いているのは、時間の流れに対する無力感と、それでも変わらずにいようとする感情の残酷さだと思っている。

物語は前半と後半で大きく構造が変わる。前半は海と陸、異なる世界の子どもたちが互いを好きになるという、ある意味わかりやすい形をしている。ところが中盤で作品は大きな「時間のずれ」を物語に持ち込んでくる。眠り続けた人間と、眠れずに生き続けた人間。同じ場所にいたはずなのに、積み重ねた時間が違う。

ちさきを見ていると、これがただのファンタジー設定の話ではないことがわかる。茅野愛衣の演技が秀逸なのは、ちさきという人物が「泣いたり怒ったりしない」ままで壊れていくさまを声だけで伝えているところで、後半の静かな絶望感はほぼ彼女の声から来ている。2回目に見ると前半のちさきが既に「終わりを知っている顔」をしているのに気づいて、少し嫌な気持ちになる——それが正しい見方だと思う。

光(花江夏樹)と紡(石川界人)の対比も巧みで、前半から後半にかけて立ち位置がきれいに反転する。光は「変われなかった側」、紡は「変わり続けた側」として描かれるが、どちらが正しいという答えを作品は出さない。ここが甘くない。子どもが大人になること、感情が熟成されること、あるいは腐ること——それを「どっちもある」と描く誠実さが、この作品の芯にある。

海底世界という設定を使って描かれているのは結局、誰かを好きでいることの消耗だ。時間が経てば気持ちは変わる。変わらなければ苦しくなる。その両方を、かなり正直に、ときに残酷に、でも美しく見せてくれる。うろこ様(鳥海浩輔)が時折はさんでくる傍観者めいたセリフが、人間の感情を外側から照らすような機能をしていて、あれがあることで作品全体が息苦しくなりすぎずに済んでいる。

特に刺さったシーン

終盤、時間のずれが修復できないと誰もが薄々わかっている状況で、それでも「好き」と言いに行く場面がある。ここで花澤香菜の声が一瞬だけ子どもに戻る瞬間があって、初見ではそれに気づかなかった。2回目で気づいたとき、少し声が出た。

もう一か所は、ちさきが誰にも言えない感情を抱えたまま夜の海沿いを歩くシーン。台詞がほぼない。茅野愛衣の呼吸と足音だけで「この人は相当長いこと、ひとりでこれを抱えてきたんだ」とわかる。音楽の使い方も含め、演出がやけに誠実で、ここで油断して泣いた。

光と紡が初めて本気でぶつかる場面は、石川界人の「低く絞った声」が印象的で、普段の紡の落ち着きが一枚剥がれたみたいで好きだった。主人公よりも紡のほうが危ういものを抱えているとわかる場面でもある。

読んで見たくなったら——『凪のあすから』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 恋愛アニメが好きだが「誰がくっつくか」よりも「感情の機微」を見たい人
  • P.A.WORKSの美術・作画に信頼を置いている人
  • 時間経過・すれ違い・取り返しのつかなさを描いた作品が刺さる人(時をかける少女とか秒速5センチメートルで泣いた人は高確率で合う)
  • 声優の演技の細部を拾って楽しめる人
  • 2クール作品をじっくり見られる人

合わない人

  • 序盤の恋愛感情の渋滞(誰が誰を好きか複雑に絡まっている)にイライラしやすい人
  • 「中学生が主役の恋愛もの」という設定に最初から距離を感じる人
  • ファンタジー設定をロジカルに整合させたい人(海底世界の設定は雰囲気優先で細部は甘い)
  • 1〜2話でテンションが上がらないと切ってしまう人(この作品は中盤以降が本番)

次に見るなら

true tears(2008年・P.A.WORKS)
凪のあすからと同じP.A.WORKSの原点的な作品。「誰かを好きでいることで誰かを傷つける」構造が近く、感情の描き方に共通点がある。こちらは現代舞台なので、ファンタジー色が苦手だった人にも入りやすい。

あの花(あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。)(2011年・A-1 Pictures)
時間のずれと過去への執着という点でテーマが重なる。幼馴染グループの感情の連鎖と、消えてしまったものへの向き合い方。凪のあすからで「置いてきぼり」の感情に刺さった人には確実に刺さる。

花咲くいろは(2011年・P.A.WORKS)
同じくP.A.WORKSの2クール作品。日常の積み重ねの中で人間関係が変化していく丁寧さと、成長の描き方が近い。こちらはより「前向き」な着地なので、凪のあすからで消耗した後の口直しにもなる。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+

『凪のあすから』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVにて配信中です。全26話をまとめて視聴できる環境が整っているため、一気見にも最適。サービスによっては無料トライアル期間中に全話視聴できる場合もあるので、気になる方はまず試してみてください。

よくある質問

Q. 何話まであるの?全何話ですか?
A. 全26話の2クール構成です。第1クールは海と陸の交流と恋愛模様が中心で、第2クールから物語が大きく動き始めます。最後まで見るとより深く楽しめる作品です。
Q. 恋愛要素は重め?ラブコメ寄りですか?
A. ラブコメというよりは恋愛ドラマ寄りです。複数人の感情が絡み合う群像劇で、甘酸っぱさよりも切なさや胸の痛みを感じる場面が多め。感情描写が丁寧で共感しやすい作品です。
Q. ファンタジー色は強い?世界観についていけるか不安です
A. 海底に人が住むという設定はユニークですが、物語の軸は登場人物たちの感情と人間関係です。世界観の説明も自然に入るため、ファンタジー初心者でも問題なく楽しめます。
Q. どのサービスで見られますか?
A. dアニメストア・U-NEXT・DMM TVで配信されています。各サービスで配信状況が変わることがあるため、視聴前に最新の配信状況をご確認ください。

まとめ

『凪のあすから』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVにて配信中です。全26話をまとめて視聴できる環境が整っているため、一気見にも最適。サービスによっては無料トライアル期間中に全話視聴できる場合もあるので、気になる方はまず試してみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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