どうにかなる日々

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2020どうにかなる日々

どうにかなる日々

★ 2.5 / 5.0ドラマラブコメ日常系
放送年2020年
フォーマット劇場版
話数1話
原作漫画
制作LIDENFILMS Kyoto Studio

禁断の恋。元恋人の結婚式。幼馴染への芽生える想い。『Happy-Go-Lucky Days』は、思春期という甘酸っぱい人生の旅路にある日本の若者たちの3つの普遍的で率直なストーリーを描く。本作は2020年9月15日から19日にかけてシカゴ・アジアン・ポップアップシネマで先行配信され、日本での正式な劇場公開は2020年10月23日に始まった。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

「禁断の恋」「元恋人の結婚式」「幼馴染への芽生える想い」——思春期という甘酸っぱい季節を生きる若者たちの、3つの普遍的な恋愛模様を描くオムニバス劇場アニメ。誰もが一度は経験したことのある「あの頃の気持ち」がリアルに綴られる。2020年10月公開の本作は、ありふれた日常の中にある切なさや温かさをていねいに掬い取った、静かな余韻が残る短編集だ。

みどころ・魅力

① 3つの「恋の形」が交差するオムニバス構成

禁断の恋・元恋人の結婚式・幼馴染への淡い恋心という、三者三様の恋愛が独立した短編として描かれる。それぞれ異なるトーンと距離感を持ちながら、「言えなかった気持ち」という共通のテーマが全編を貫いており、どの話から観ても感情移入しやすい構成になっている。

② 日常系ならではの繊細な空気感と演出

派手なアクションや大きな事件は起きない。代わりに、ちょっとした視線の動き・言葉に詰まる間・場所の空気感といった細やかな演出が積み重なり、青春の「もどかしさ」をリアルに体感できる。静けさの中に感情が凝縮された、ラブコメともシリアスとも違う独特のバランスが魅力だ。

③ 短編形式で「サクッと深く」味わえる上質な90分

劇場版ながら3話完結のオムニバス形式のため、1エピソードあたりの尺が短くテンポよく鑑賞できる。それでいて各話の密度は高く、観終わった後に「あの場面」がじわりと思い起こされる余韻がある。忙しい日にも気軽に手に取れる一作だ。

キャスト・声優一覧

みかちゃん
みかちゃん
メイン
石原夏織
あやさん
あやさん
メイン
小松未可子
えっちゃん
えっちゃん
メイン
花澤香菜
矢ヶ崎くん
矢ヶ崎くん
メイン
山下誠一郎
澤先生
澤先生
メイン
櫻井孝宏
しんちゃん
しんちゃん
メイン
木戸衣吹
小夜子
小夜子
メイン
ファイルーズあい
ヨリコさん
ヨリコさん
サブ
田村睦心
田辺くん
田辺くん
サブ
島﨑信長
しんちゃん母
しんちゃん母
サブ
白石涼子
しんちゃん父
しんちゃん父
サブ
天崎滉平
百合
百合
サブ
早見沙織

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スタッフ

監督佐藤卓哉
キャラクターデザイン佐川遥
音楽クリープハイプ
美術監督齋藤幸洋
EDクリープハイプ「モノマネ」

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

タイトルで選んだ。「どうにかなる日々」——それだけで、なんとなく観ようという気になった。大げさな予告でも話題作という看板でもなく、この四文字がただ静かにそこにあった。タイトルだけで気持ちが少し楽になる作品というのが稀にあって、これはそのタイプだと直感した。

3つのオムニバスという構成を知ったのは観始めてから。禁断の恋、元恋人の結婚式、幼馴染への感情——どれも「よくある話」として括れてしまうはずなのに、そうならない。花澤香菜さんが演じるえっちゃんの最初の台詞を聞いた瞬間、「あ、この声でこの話をやるのか」と思って座り直した。余計な感情を乗せずに、でも確実に届かせるような声。これは真剣に見なければならないやつだ、と。

2回目に気づいたのは、3つのエピソードの空気感の統一感だった。全然違う話なのに流れる時間の質が同じで、それがこの映画を「日々」という言葉一語で束ねられる理由なんだと分かった。

「どうにかなる」は励ましではなく、ただの観察として語られる

見終えて、「どうにかなる」という言葉の意味をしばらく考えていた。

普通こういうタイトルの作品は「大丈夫、なんとかなる」という励ましの文脈で使う。でも本作の3エピソードはその温度感じゃない。禁断の恋をしているえっちゃんは「どうにかなる」と思っているわけではないし、元恋人の結婚式に出席している百合(早見沙織さん)の気持ちも、前向きな諦めとは少し違う。幼馴染への感情に気づきかけている田辺くんも、あやさんも、どこにも向かっていない。

ここで言う「どうにかなる」は、希望でも覚悟でもなく——ただの観察だと思う。人生は、どんな感情を抱えていても、どんな恋愛をしていても、どんな後悔があっても、とにかく進んでいく。明日が来て、日々が続く。それだけのことを、この映画は静かに見つめている。

澤先生役の櫻井孝宏さんの声が象徴的だった。どこか疲れていて、でも誠実で、「大人」としての重力がある。えっちゃんとの関係性のまずさを理解しながら、それでも人として動いてしまう——そういう矛盾した人間らしさを、あの声でないと出せなかった。なぜか分からないが、登場シーンが少ないのにずっと印象に残っている。

幼馴染エピソードの田辺くん(島﨑信長さん)とあやさん(小松未可子さん)のパートは、一見すると三本の中で一番軽い話に見える。でも「気づいてしまった感情」の処理の難しさ、長い関係性の中での変化への怖さ——そういったものが丁寧に積み上げられていて、見終わった後に一番引きずった。小松さんの声は、あやさんの「察しているけど動かない」という絶妙な距離感を正確に体現していた。あのぎりぎりのバランスは、声優でここまで変わるものかと改めて思った。

3つの話に共通しているのは、誰も「正しくない」ことを自覚しながら生きているという点だ。禁断の恋をしている側も、元恋人の式に出席している側も、幼馴染への感情に気づきかけている側も、みんな少し間違っている。でもそれを責める視点がこの映画には一切ない。ただ、そういう人間がいる日々を映している。それがこのタイトルの温度感と正確に一致している。

特に刺さったシーン

百合エピソードの中盤、元恋人の結婚式という場に自分がいることの居心地の悪さを、台詞ではなくほとんど間と声のトーンだけで表現していくくだりがある。早見沙織さんの演技が本当に上手くて、「笑っているけど消えたい」という感情を言葉にせずに出していた。ここで説明台詞が入っていたら全部台無しになっていた。劇場のスクリーンサイズで見ると、顔のわずかな変化と声のごく小さなゆらぎが思った以上に届いてきて、家の画面で見るのとは別の体験になると思う。

えっちゃんエピソードでは、花澤香菜さんが感情を抑えながら話すシーンがある。花澤さんはこういう「抑えているのに溢れてしまう」演技が巧くて、あの場面は正直少し目を逸らしたくなるような痛さがあった。吐息や間のリアルさが劇場の音響だと直接来るので、そこは映画館で見てよかったと思った箇所のひとつ。

田辺くんとあやさんの終盤の沈黙シーンは、BGMがほぼ消えていて、劇場の静けさがそのまま画面の空気になっていた。あの静けさは会場全体を包む感じがあって、オムニバスの締め方としてよく機能していた。

読んで見たくなったら——『どうにかなる日々』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 恋愛を「うまくいかないもの」として受け入れてきた経験がある人
  • 花澤香菜早見沙織小松未可子のファン(三者の演技を一作で比べられる稀な機会)
  • 説明台詞より間と空気感で語る作品が好きな人
  • 日常系を「静かに過ごすための時間」として使っている人
  • オムニバス形式で各エピソードに均等に入り込める人

合わない人

  • 明確なカタルシスや結末を求める人(3話とも「その後」が曖昧なまま終わる)
  • 恋愛ものの倫理的な引っかかりに乗れないタイプ(禁断の恋要素がある)
  • オムニバスで感情移入が分散することが苦手な人
  • 70分前後の尺を「短すぎる」と感じるタイプ

次に見るなら

「どうにかなる日々」の静かな感情の質感が刺さったなら、言の葉の庭は自然な次の一手になる。46分という短さと新海誠らしい湿度の高い映像で、禁断の関係性と雨の季節を描いた作品。時間軸の短さが感情の濃度を上げる構造が近く、えっちゃんエピソードに入り込めた人に特に向いている。

恋は雨上がりのようには、年齢差のある感情を正面から扱いながら、表面のロマンスより「何かを諦めて生きている人間」の描写に力点がある作品。主人公の高校生と年上の男性という構図は異なるが、踏み出せない感情の処理のされ方が似ていて、百合エピソードの余韻が残っている人に刺さりやすい。

もう少し軽い方向で青春の選択肢の多さを楽しみたいなら、ハチミツとクローバーが近い距離にある。複数のキャラクターが「自分の気持ちに正直になれない」まま関係を続ける群像劇で、切なさの方向性が似ていて、なおかつ笑えるシーンもある。田辺くんとあやさんのパートが好きだったなら特に。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+

『どうにかなる日々』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで配信中です。月額サービスに加入している方はすぐに視聴できます。どのサービスも無料トライアル期間が設けられているため、未加入の方はそちらを活用してみてください。

よくある質問

Q. 『どうにかなる日々』はどこで見られますか?
A. dアニメストア・U-NEXT・DMM TVで配信中です。各サービスの無料トライアルを使えば初月は0円で視聴できます。
Q. 原作はありますか?
A. 田島列島による漫画作品が原作です。繊細な心理描写と独特の絵柄が特徴で、本作はその短編エピソードを映像化しています。
Q. どんな人に向いている作品ですか?
A. 恋愛の甘酸っぱさや「言えなかった気持ち」に共感できる方、派手な展開より日常の空気感を楽しみたい方に特におすすめです。短編形式なので気軽に観やすいのも魅力です。
Q. 全何話・上映時間はどのくらいですか?
A. 3つの短編エピソードで構成されたオムニバス作品です。劇場版として2020年10月に公開されており、気軽に観通せるコンパクトな尺にまとまっています。

まとめ

『どうにかなる日々』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで配信中です。月額サービスに加入している方はすぐに視聴できます。どのサービスも無料トライアル期間が設けられているため、未加入の方はそちらを活用してみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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